2021/5/25
Saint-Chély-d’Aubrac からSaint-Côme-d’Olt(サン・コム・ドルト)18.6km
ブラウザーの翻訳を使うと、このブログをフランス語にも訳せました。
日本語の文章では主語をよく省くので、フランス語訳だと、ずっと「私」が主語になっているときがあるけれど、6割はうまく訳せてて、相方も読めました(悪口が書けないなあ)。
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前日、8年間使ってたモンベルのフレネイパーカのファスナーが壊れてしまいました。Saint-Côme-d’Oltから標高が下がり、暑くなるだろうから、ファスナーを開けたままで大丈夫だろうけれど、使わないのなら結構重くて荷物になるし、複雑な気持ちです。
今晩の宿は、受付は15時からと念押しされているので、時間を計算して、9時すぎに出ました。
恒例の教会見学をしてから、村の出口にあるPont des Pèlerins(巡礼者の橋)でポンチョを着ました。
さようなら、Saint-Chély-d’Aubrac
Hêtreの林の中を登ります。
Hêtreって、私には、心当たりのない木なので、辞書で調べると、日本語ではブナ。
良い木と考えられてて、儀式にも使うらしいよと相方が解説していました。
この日から、他の植物、特に雑草が日本のものに似てきます。郷愁~
苔もたくさん生えているので、きっと湿度の高い場所なのだろう。
登りきったところの小さな集落で、おじいさんに話しかけられます。
おそらく、ここに立って、巡礼者を待って話しかけるが好きらしい。今日は、後で晴れてくるそうです。
平坦な道を行き、車道に出ます。
振り返ると、景色がいいです。今まで越えて来た丘も見えるのかなあ、相方のリュックにこっそり双眼鏡を入れておけばよかった。
車道は続き、防風林もないところで、雨に加えて、横から風が強く吹きました。
避難できる場所もないので、マダム・レモンとムッシュ・オレンジ(ポンチョを着た時に、ポンチョ色でお互いにそう呼んでいる)は、15分ほどひたすら歩きました。豪雨ではないので、服は濡れませんでした。
毎度の言い訳。スマホ、カメラ等、計4つに写真が残っているので、このミニパネルをどこで撮ったのか。。。この前後だと思うのですが、ローマ人が作った道で、次の村Lestradeの名称の由来が、ラテン語で石畳の道らしいです。
だが、しかし、Lestrade村の入り口は泥の道でした。
今朝は登りで泥でしたが、この道は平坦なのに時間がかかりました。おそるべし、泥。
端っこを狙ってあるくのですが、端っこも泥なら、泥を突き進みます。
一度、泥が深くて、靴が抜けなくなり焦りました。それからは、トレッキング ポール(フランス語ではバトン)で、泥の深さを確かめ、泥トラップにはまらぬよう、一歩ずつ進むという技を身に付けました。蛇退治に続き、新しいバトンの使い方です。
この村の東屋らしき場所に、お湯、スティックコーヒー等、お菓子と寄付の箱がありました。
この日は、休憩場所、トイレがあまりない行程です。この場所は、助かりました。
晴れてきました。
ビルバオから歩いてきて、自宅に戻る途中というオーストリア人や、泥にうんざりして、アスファルトの道を行くわと地図を眺めているベルギー人、フランス・ブルターニュ地方から来ている三人組もいました。
(この夜、自分も地図を見て、ここからだとアスファルトの道は遠回りになるので、ベルギーの人、どうしたのかなあと少し心配になりました。)
ずっと話してたいけど、うちらは歩くのが遅いので出発です。
森の中を降ります。Genêtという花がたくさん咲いています。
覗くと未来が見えそうな木。
両端、草だらけで、自分が橋を渡ってると忘れてしまう橋です。
この後、いったん車道が巡礼路になり、土の道を登って行きます。
目的地から3km手前にある民家(Grèzes ?)がカフェだったので休みました。ちなみに、ここのお手洗いは有料で、50サンチウムです。
雨の直後に会った三人組もいました。
泥道話になって、ムッシュが「なんで、俺、こんなたいへんなことを、わざわざしてるんだろう?」と思いながら歩いてたと言っていました。実は、私もたまに思ってました。しかも、相方は貴重なバカンスなのに、こんなしんどい思いをして、いやじゃないのかな。
ちなみにですが、もっと下ったところにあるCouvent de Maletに泊まった人もいて、安くて最高と言っていました。
丘を下っていくと、Saint-Côme-d’Oltが見えました。
街の中心にあるchambre d’hôteに泊まりました。大きな家を改築していて居心地がよく、ここに住みたーいと思いました。ごはんもおいしかった。
https://www.lesjardinsdeliane.com
教会を見に行きました。
教会の向かいにあるmairie(メリ、役場)です。
そばに、お手洗いと休憩所があります。
宿の方角に戻り、チャペルも見に行きました。
相方が、もう1か所、見たい場所があったそうですが、いつものように調べてないので、時間がなく、帰りました(19時から宿の夕食、コロナで21時から外出禁止)。
夕食後、横たわってると、相方がかしこまった様子でやって来て、きちんと脚を揃えて、そばに立っていました。
超真顔で、「ここまで歩いて思ったんだけど……」
なんだ?
「巡礼の道って楽しいね。これからも続けて、歩きたい」
やったー
5/26につづく……