スイートスポット | ヨンさまブログ

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とある焼肉屋のおやじです。

もうね、6月、
あっという間に今年ももう半分!
正月に立てた誓い、何もしてしてね〜し!

そんな憔悴した私の心を癒してくれるのが6月の果物市場なワケなんです、

6月の市場はフルーツのオールスター!
まさにスター達の競演!
パックに大切そうに詰められたかりんな佐藤錦はガードの固いマネージャーに守られたアイドル、
その隣のブーたれた感じでいつも機嫌悪そうに並んでいる真っ赤なアメリカンチェリー、外国から来たケバくてイケイケのロックンローラーって感じ、

これからデビューです!よろしくお願いします!がんばります!
と初々しいガールズグループのような葡萄も出始めるのが6月。

いっとき一世を風靡したイチゴも若干残っているものの往年の勢いには及ばない、スターの哀しい末路、
そんな華やかなフルーツ市場の片隅に地味に佇む奴がいる、奴は周年そこに居る、そう、バナナ。
同じく地味な存在の今が旬のビワにさえ最近では押され気味、
そんな地味な演歌歌手のような存在に落ちぶれた感のバナナ、有線で地味に毎日流れているような、「バナナのファンです!」とか言っちゃった日にゃ「オジさん!」の烙印を押されそうなそんなリスクさえ感じてしまうバナナ、
デビュー当時は日本全国みんなバナナに熱狂して、そのチケット取るのに何十万円もしてプラチナチケットとか呼ばれて、当時のフルーツで唯一ピンで日本武道館コンサートを満席に出来たバナナ、コンサート会場は愛称の「チキータ」コールで割れんばかりだったバナナ、
今でこそフルーツ会の大御所でたまにバラエティー番組なんかで見るけど、しかしそのロングセラーぶりをバカにしてはいけない、まだまだ現役バリバリ!

昭和8年生まれのうちの父は生前おやつと言えばバナナだったワケなんです。
それも青みがかった黄色のシャキッとしたバナナちは目もくれず「こんな青二才が食えるか‼️」と言いながら黒い斑点のついたちょっとくたびれた感じのを選んで食べていたワケなんです。そう、うちの父はすでに昭和のその時代にSNSが無い時代に、庶民の夢がハワイ旅行と100万円だった時代に、まだ在日朝鮮人に国民健康保険が適応されなかった時代にすでに「スイートスポット」を知っていたワケなんです。

うちの母親がうっかりバナナを買い忘れると

「バナナ!バナナ!」
と呪縛に満ちた目で叫んでいた父の姿に、

「水!水!水をくれ!」
と厳しい減量中に幻覚を見た力石徹のモデルは父では無いのか?と疑惑を抱いたものでした。

今まで自分から買った事の無いバナナ、

しかし今朝長男がストロベリーちゃんに言うではありませんか!

「オンマ、朝、絶対バナナ買っといてってあれほど言ったじゃん!」

バナナの隔世遺伝か?
ここしばらくは長男を経過観察中であります。

昭和の時代、常磐ハワイアンセンターや熱海の南国植物園に行くと必ずかかっていた曲「パイナップル プリンセス」byアネット
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うちにも昔はオードリー ベップバーンのようなストロベリー プリンセスがいたんですけど、
今ではヘレン ミレンのようなクイーン ストロベリーになってしまって権勢をほしいままにふるっております。
そんなストロベリー女王は鏡に向かって顔のシミを指で指しながら
「私のスイートスポットよ!食べてごらんなさい、甘くてよ〜
おーホッホ‼️おーホッホ‼️おーホッホ‼️」
意地悪な女王様の呪縛にかけられた私の行く末は一体?!

私達が加齢とともに老眼になるのはお互いのシミとシワが見えにくくなるようにとの神様の心遣いなんだなぁ、と感じていた矢先に、、、

ディズニーだったら呪縛解けるのに何百年もかかりますけど〜‼️