毎日寝不足、
サッカー欧州選手権、
移動距離がワールドカップに比べて短いだけにヨーロッパの選手達のパフォーマンスが素晴らしい、
グループリーグから番狂わせが続出!
史上最も弱いアズーリと評価されていたイタリアが優勝候補スター軍団のベルギーをまさかの2ー0でアップセット、
予選3位、
プレーオフでようやく出場権を得たハンガリーが
初戦引き分けの後9連勝で予選首位通過したオーストリアを試合前絶対不利が伝えられながらも2ー0で勝利、
その他にもアイスランド、スロバキア、北アイルランドなどが強豪相手に予想を覆す結果を残しているユーロフランス大会。
もちろん試合そのものも面白いけど
試合にも増して私が注目しているのが試合前の国歌斉唱、
メインスタジアムに向かって選手達が整列して演奏が流れる、
大きな声で歌う選手、口を閉じてる選手とそれぞれだけど
口を閉じてる選手は
移民してそれほど時間が経ってないのかしら?
それまでの日々の生活が大変で新しい祖国の国歌を覚える時間がなかったのかしら?
とか想像したりするワケなんです、
ヨーロッパの殆どの国では学校で子供達に国歌を教えたりする事はないそうで、
さらに学校行事で国歌を斉唱する機会も殆ど無いという、
単一民族意識(そんなものはこの世に無いと思うけど)の強い日本で生まれ育った私なんかは
「え?!マジっすか?!」と
思わずにはいられない、
日本では「君が代」は幼稚園で習うし(私の場合)、
民族学校でもあらゆる行事で「愛国歌」は斉唱される。
ヨーロッパでは「国歌」を自然に親や周囲の人々から習うのが普通だと何かの記事で読んだ事がある。
そんな国歌
先日のウェールズ対イングランド戦のイギリスダービーの国歌斉唱はいろいろと考えさせられたよね、
ウェールズは大英帝国の構成地域だから当然「神よ女王陛下を護り給え」が流れると思う人が多いとおもうけど、
ラグビーファンならご存知の通り
「我が父祖の土地」という曲が流れるんだよね、
勇敢なる由々しき戦士達は
祖国の為にその血を捧げた
ウェールズ!ウェールズ!
我が祖国に忠誠を誓う
(歌詞の一部)
力ずくで無理矢理征服した側のイングランドの代表選手達やサポーター達はどんな心境で聴いているのか?
そしてイングランドの「神よ、女王陛下を護り給え」が流れるとウェールズの選手達の表情に闘志がみなぎるように見える、
ちなみに今回は予選で敗退したスコットランドも国歌斉唱の時は
「スコットランドの花」
歌詞の一部に
エドワード軍(イングランドの王様)への決死の戦い
暴君は退却し侵略を断念せり
イングランドの英雄を暴君とハッキリクッキリ言っちゃってる、
一方の「神よ女王陛下を護り給え」の6番(だったと思う)には、これまたハッキリクッキリと
「スコットランドの反逆を打ち砕き」
とスコットランドの独立軍を「反逆」と謳っている、
もうね、スコットランド人からすると絶対に受け入れられないワケ、
そして残る一つの北アイルランド、
国歌はイングランドと全く同じ「神よ、女王陛下を護り給え」なんだよね、
カトリックのアイルランド本国と袂を分けた北部6州、
我々はイングランドの一部だ!
と主張してるワケなんだそうです、
そして様様な人種や民族が入り混じるナショナルチーム、
本当にいろんな事を考えさせられるところ、
個人的に一番好きなのはイタリアの
「イタリアの兄弟」
これな、長いんだ、
でも明るくて好き、イタリアらしい、
でも以前イタリアのプロバレーボールチームに所属していた中田久美元日本代表選手が言うには
イタリア人てめっちゃネガティヴらしい、
失敗すると落ち込んで中々立ち直らないらしい、
もちろん人それぞれだとは思うけど、
あとドイツの
「ドイツの歌」も優しい旋律でいいよね、
でも実はこれ、
元々オーストリア帝国の
「神よ、皇帝フランツを護り給え」の替え歌、
神聖ローマ帝国時代はドイツとオーストリアは同じ国だった時の名残りというかね、
あとロシアの
「祖国は我らの為に」もかっこいい!
ソ連時代と全く同じ、
でも歌詞が違う、
イタリアの話に戻るけど
イタリアが第二次大戦でバリバリのファシストの国で枢軸側だったのに、
それほど非難の声を聞かない事に
「どうして?」と
思ったものだけど、
それはどうやらイタリア人自身が大戦中から反ファシストパルチザン闘争を展開し自らムッソリーニを葬りファシスト政権を倒した事が大きいというワケだそうです。
パスタやピザだけじゃないんだね、
マジで尊敬するイタリア、
我々も見習いたい、
ちなみにウェールズやスコットランドの国歌を「反英」的だ!けしからん‼️
未来志向で行かなければダメ‼️
という人を寡聞にして聞いた事がありません、
だって実際にあった歴史だからね、
ちなみにウェールズ対イングランド戦は
先制されたイングランドがインジュアリータイムに劇的な決勝点を決めて今大会を全試合を通じて初の逆転ゲーム!
でも過去104戦してる両国はイングランドが64勝(たぶん)ウェールズが14勝(これは合ってる)残りが引き分けでイングランドが圧倒してるんだけど
今回ウェールズは対イングランド戦で1973年のワールドカップ予選以来の得点を奪った価値あるゲームだった事は間違いないワケであります。(たぶん)
在日の私はどうしてもウェールズに感情移入してしまうワケでして、
しかもウェールズのニックネームは
「レッドドラゴンズ」
母校朝高ラグビー部のニックネームが
「ブルードラゴン」(自分で勝手に付けただけだけど)だけに、
益々応援したくなります、
ちなみに「プリンス オブ ウェールズ」はイングランドがウェールズを征服した後、
ウェールズをイングランド王の後継者である王子をウェールズの領主にした事が慣例となって現在に至っておるという事であります、
ちなみに中華人民共和国の国歌
「義勇軍行進曲」も好きな曲の一つであります、