泣きました。
一言で言うと、とても良かった一冊です。ネタバレ含みますので以下ご注意ください。


本屋大賞かだったのかどうかは忘れてしまったんですが、気を惹かれ購入して読んだところ、思った以上に感動しました。
侑也と愛犬・マクナイトの距離の縮み方や、隼人、ふみの心理描写がとても丁寧に描かれていました。
特にマクナイトが最後訓練してるシーンは電車の中にも関わらず涙が出てきてしまって困りました。動物の登場人物(?)が出て来る作品だと思わずに購入したというのもあると思います。

最初は侑也や隼人に不信感を持っているふみや、ふみや隼人を少し格下に扱っていた侑也、そんな二人を小馬鹿にしていた隼人の関係性も、後半に近づくにつれ薄くなっていきます。そこまでがかなり長いのですが、読む価値アリアリです。

途中、動物たち(どんちゃん、マクナイト、ダイナマイト、タイガー)の描写もすごくあって動物好きには嬉しいと思います。ただ、闘犬のシーンは割と残酷で少し読むのが辛かったです…まぁそこまでリアルに描けているということなんでしょうね。

恵造、治子がふみに読み書きを教えるシーンもなかなか素敵でした。ほっこりします。「こんなおばあちゃん、おじいちゃん欲しいなぁ~」と、きっと読んだ人は思うと思いますよ!


警察庁公安部が絡んでくるので、結構話自体は複雑ですが、それでも読みやすいです。完全に理解していなくても感動します(自分は完全には理解できていませんでした・恥)。
文体自体は少し難しめかなと感じました(ラノベの読みすぎ)。でもストーリーが進んでくるとページをめくる手が止まらなくなります。帯に「一生手元に置いておきたい作品」とあったのですが、その通りだと思いました。
時間があるときにでもゆっくり読み直そうかと!!!




そして本日、大好きな西尾維新先生の新刊が届いたのでそちらも近々読み終えたら、感想をまた書こうと思うので、良かったら目を通していただけると嬉しいです。ではでは。
約束の森 (角川文庫)/KADOKAWA/角川書店
¥864
Amazon.co.jp
ミステリーホラーは結構好きで(って言っても作家さんにかなり偏りありますが笑)よく読むんですが、こういったホラーメインの小説を読むのは初めてでした。
こんなに専門用語が多いの!?って思ったのと漢字が難しい印象です。文体もうーむ、難しかったです。前半読み終わるのに結構時間がかかってしまいましたが、後半は面白さが倍増してページが進む進む。



最後の最後で作家である「僕」の考察(推察?)があるんですけれど、そこまで行くのが怖いです、地味に。
しんしんと恐怖感が降り積もる感じがしました。まぁでも理屈というか読み終わって仕舞えば推理小説独特の「あぁ、なんだこういうことか」という大きな納得感が得られるので、すっきりします。



前半と後半で怪奇談がわかれているのですが、時系列もまた違っていて最後まで読まないとよくわからないかもしれません。ぶっちゃけ自分も前半だけだと訳わかんなかったです笑。

怖いだけの前半と違い、後半は少しミステリーちっくになっていました。こちらの方が読みやすい印象です。
ただ、のぞきめの女の子を村人全体で無視をするというのは「Another」っぽいかな?と思いました。


全体的に難しいという印象を受けた一冊でしたが、他の作品も機会があれば読んでみたいと思いました。構成や作り方はすごく好きです。定番なんですけどね。


映画化されるのも期待できそうな作品でした。でも怖いので、読み直したいとは思えませんごめんなさい。。。



のぞきめ (角川ホラー文庫)/三津田 信三
¥734
Amazon.co.jp
なんと言いますか。

電車の中で読み終えてしまったので思いっきり泣くことが出来なかったのですが、もし自宅で読んでいたら号泣していただろうなぁとういのが一番の感想です。
前半と後半の温度差が凄く切ない作品だと感じました。
あらすじは省略するのでネタバレの感想のみ書きます。未読の方はご注意ください。

















最初は愛美がアンドロイドや、特殊な能力があるような女の子なのかなぁと思いながら読んでいたんですが、まさか別の時系列の人間だとは思いもよらなかったです。
主人公が5歳の時に命を救われたのも、愛美が携帯を持ってないことも0時という門限があることも、すべて伏線でした。いい意味で裏切られました笑。

主人公が恋愛初心者で、愛美とどうしていいかわからない感じや緊張してしまう感じが初々しく描かれていて「あー、わかるわかる」ってなります。誰にでもある青春って感じが物凄くいいです。
段々愛美との距離が近づいていく感じもすごくリアルで丁寧でいいと思いました。

一目惚れというシュチュエーションなのに、二人が自然に惹かれ合うのがいいですね。

後半、愛美と二人で山に行く場面での主人公の「やってられないんだよ!」というセリフが凄く切なく感じました。受け入れたいのに受け入れられない、みたいな感じの。理解したくても出来ないみたいな。でもそこからまた愛美とちゃんと向き合おうとするのがまたよかったです。愛してるからこそ、目を逸らしたかったりすることもあるのに、主人公がちゃんと向き合うからこそ切なさが倍増するというか。

主人公が書いた小説の感想の場面も凄く印象的でした。
もしかしたら、ここで時系列になんらかの出来事が起こって愛美は普通の時系列の人間になるんじゃないかと淡い期待を抱きましたが、残念な結末になってしまいました…。
二人の幼い時の描写もあって、最初は「なんのこっちゃ」って感じなのですが、読み終えてから考えるととても深いです。全てが伏線で描かれいるんですね…。


読み終えてからの「もう一度読み直そう」という意欲がこんなに沸いた本はこの作品が初めてだと思います。
割と内容も読みやすく1日あれば読み終えられるので、そこも魅力なのではないでしょうか。


またゆっくり読み直そうと思います。





ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)/七月 隆文
¥724
Amazon.co.jp