なんだか仰々しいタイトルの記事が、
yahooニュースに出ておりました。
深刻!出版不況
大手10社中8社が減収、4社が赤字
帝国データバンクが1日まとめた大手出版社10社の
2009年度決算調査によると、8社が減収で、4社が赤字
となり、出版不況の深刻さが浮き彫りになった。
電子書籍が“普及元年”を迎える中、各社とも電子書籍
事業に力を入れているが、本業がさらに落ち込む懸念がある。
調査は年売上高が1億円以上の出版社、取次業者、
書店経営業者の1112社が対象。
出版社では620社のうち、40・2%にあたる249社が
2期連続で減収、11・3%にあたる70社が2期連続の赤字
だった。上位10社では、講談社、小学館、光文社はいずれも減収、
最終赤字が2期連続となった。
また、取次業者でも、トップ2の日本出版販売とトーハンが
そろって2期連続の減収。売り上げ上位30社では、53・3%に
あたる16社が2期連続となった。
書店経営業者は売り上げ上位10社中、半数が
2期連続の増収。
ただ、紀伊国屋書店、丸善、有隣堂の上位3社は
そろって減収だった。
この記事だけだと、イマイチよく分からないので、補足しますと、
まず出版社。
上位10社のうち8社が減収と言いますが、6社が黒字を守ってます。
次に取次店。
上位10社のうち2社が赤字転落ですが、3社が黒字転換してます。
最後に書店。
上位10社のうち7社が二期連続の黒字、二期とも赤字なのは丸善のみ。
こうやって見ると、出版不況というよりも、二極化といったほうが
正しいような気がします。
二極化というのは、どの業界でも起こりうることで、
市場としてはむしろ健全なほうだと思います。
2:8の法則というのがあります。
市場の上位20%が、市場全体の80%を売りあげる
ということです。
二極化が起こってるからこそ、この法則が成立するんだと思います。
それにしても、マスコミは数字の出し方が上手いですね(笑)。