駅前で、ホームレス男性がよく販売しているBIG ISSUE。
みかけたときは、たまに買ってます。
たまにです。
BIG ISSUEをご存じ無い方のために、ちょっと解説を。
BIG ISSUEとは、ホームレス支援のための雑誌で、彼らがこの本を
140円で仕入れ、街頭で300円で販売します。
1冊売れれば160円の利益になるわけですね。
20冊売れれば3200円。
彼らからしたら、もう収入としては十分のようです。
ボクはホームレス支援そのものに、特に興味があるわけじゃないです。
よってボクがBIG ISSUEを買うのは、
同情心でもなければ奉仕の心でもありません。
だから、買うのは「たまに」なのです。
どんなときか。それは、
相手の「売りたい」という気持ちに負けたときですね。
今日は、その“気持ちに負けた”ある日のお話です。
販売者は、70歳くらいと見られるご老人。
ただ立っているだけでもきついはずなのに、声を張り上げて
「BIG ISSUEです。よろしくお願いします。」
と、本を掲げながらアピールしています。
それを数時間続けてるって分かったら、
買おうって思うじゃないですか。
実際、買ってからも、
「ありがとうございましたー」
と、大きな声で、おじぎも深々と。
ボクが立ち去ってからもしばらくそうしてましたね。
周囲に、売れたことをアピールするという
意味もあったかもしれないけど。
300円のBIG ISSUEだろうが、
1円のマケプレ本だろうが、
100万円のダイヤモンドだろうが、
最後は「売りたい」という思いが強い人が、
本当に売ることができるのかなって心底思います。