11月某日。
気付くとダナン国際空港にいた。
hakanaiがいない国。

「hakanaiのライブには来ないのに
ベトナムに行く時間はあるんだ〜」

なんて声が聴こえてきた気がした。

超幻聴!!!!

僕の推し様やkurageの民達(hakanaiファンの方々)が言うはずが無いだろう!そんなこと!
、、、いや、十二分に言う可能性はある。
ていうか絶対にこの後を読んだなら言うと思う。

今回も、ご多分に洩れず「新工場の建設の件で行ってきて欲しい」と聞き
ベトナムへ行く手続きをし
飛行機に乗り
眠るように気絶した。

初日は結構な勢いで現地視察やら打ち合わせやら会食やらで虚無の時間を過ごした。
そしてダナンの街で、はぐれて迷子になり怒りに任せて牛肉らしきものが入ったフォーを食べた。

様子がおかしくなったのは2日目からである。

知らない人「今日はゴールデンブリッジにいきます。その後は自由です。」
剥きき「!?」

え?打ち合わせは?
あ、ない、、、。
え?ホントに?
あ、ない、、、。
ホントは?
あ、ない、、、。

帰っていい?
あ、駄目、、、。

ゴールデンブリッジ(でっかい手が橋を支えてるアレ)へ行くにはバーナーヒルで死ぬほど長い(世界最長)ゴンドラに乗らなければならない。
最初は「うぉ!すげぇ!先が見えない!」なんて盛り上がっていたものの
あまり面識のない人達ばかりなので「じゃんけんとかって掛け声普通にジャンケンポンでした?」とかいう話になり
徐々に誰も話す人はいなくなった。

沈黙のゴンドラ内。
流れるのは眼下の川の音と気まずい空気。

そして降りたところは霧と雨
ゴールデンブリッジほぼ見えねえッ!!

僕は何しにこの土地へ。

しかし!バーナーヒルにはポップマートがある!
しかも日本じゃ手に入らないやつが普通に売ってる。

何が?
らぶぶが。
そりゃあ「ベトナム行くならラブブ買ってきてくださいよー!」とか頼まれるわな、、、

自分のやつは各色にアルファベットの文字が割り振られてるやつ買ってみた。

Pの黄色だった。
hakanaiの万バズ量産機「ひっそりゆうみ」ちゃんの色や!
文字的には「こゆP」様のP

、、、Kか?

まぁ自分でつけますけどね!

もうね、すごいの。
らぶぶつけてるとちっちゃい子からお姉さんまで
「ラブブだ!」みたいな反応するの。
43のおじさんがつけてるというのに。
らぶぶすげぇ。

その中で、家族で来てるインドのご家族。
娘ちゃんが、らぶぶに興味を持ったみたいで突然無言で触りだした。

剥きき「Do you like らぶぶ?」

インド娘「NO!らぶぶ is not good!!らぶぶ is cursed doll!!」

こ、、、こいつなんてこと言いやがる!
買った初日。
意気揚々とらぶぶ人形をつけてご満悦なおじさんに向かって「おめーがつけてる人形呪われてる人形だから!」と言い放つインド娘。

側で見てるお母さんも「うんうん」みたいな感じ出してんじゃねーぜ?

その日は怒りに任せて牛肉らしきものが入っているフォーを食べた。

翌日。
社長「よぉ!お前働き過ぎだからサプライズ旅行だwww」

くそ、、、ハメられた、、、

僕はホテルで仕事をした。
PC持ってきてよかった!!マジで!

そして何やらベトナムはマッサージが安いらしい。

夜。
仕事を終わらせた僕はマッサージ屋さんに向かった。

600,000VDN / 60min

最早高いのか安いのか分からない。
100,000VDN(ベトナムドン)→600円くらいだから、、、
3,600円くらい?

んー、、、え?普通じゃね?

とりあえず癒やしを求めてお店に入る。
何かミニスカの可愛い子達が「アニョハセヨー」とか言ってくるの。
韓国のアカスリのお店かな?とか思ったけど顔は超絶ベトナム人だし、全身マッサージみたいなこと書いてある。

あー、、、僕は韓国人だと思われてるみたいなので
「ア、、、アニョハセヨー」って返しておいた。

受付の子には英語で話しかけてみるものの、向こうの英語はさっぱり分からん。
ていうか、よく聞いてみると英語ですらない。
こっちは頑張って英語で喋ってみてるのにベトナム語で喋ってやがる、、、。

俺は負けてられねえとばかりに翻訳アプリを頼った。

この惨敗感の凄さたるや、、、

何やらあの子達の中から一人選べと言ってるので
無茶苦茶マッサージ上手そうなボブサップを彷彿とさせる子を選んだ。

一瞬店内がザワついたと同時に「私?」みたいな顔でこっちを見るボブサップ。
しかしマッサージの店なので何の問題もない。
「イェア」と頷いて見せつつ優しげな笑顔を向けてみた。
困惑のムード流れる店内を尻目に、マッサージの強さを選べるとか言ってるのでミドルを選んでみた。
さぞかし丁度いい力加減でマッサージしてくれることだろう。

いざ!!マッサージ開始!!

めっちゃ痛い。
ちょっと殺意でも篭ってるんじゃないかくらい痛い。
深夜に選んだから怒ってるのかな?と思ったら何やら韓国人旅行者が多いらしく韓国人は強めのマッサージを好むのでこの強さとのこと。
自分は日本人だと伝えたら何か心持ちか優しくなった気がした。

でもめっちゃ痛かった。

マッサージが進むにつれて何かおかしなことを耳元で囁き始めるボブサップ。
「スペシャルマッサージオーケー?ブンブン?」

待て。この流れは聞いたことがある。
スペシャルマッサージは大人のアレだ。
ブンブンて東南アジアでいう完全に風俗のアレだ。

ふざけるな!!
ボブサップが何言ってやがる!!
すかさず「ノーノーノー!セーフティーマッサージオンリー!オーケィ!?」と超大声で伝えると
強めの舌打ちが返ってくると同時に、室外から大きめの笑い声が聞こえてきた。

入る店を完全に間違えてる。
そしてそりゃあこの子選んだ瞬間のざわめきも反応も何となく納得できた。

「じゃあ何でてめぇはその場にいたんだよ」という気持ちが沸々と湧いてきたが、時既に遅し。

マッサージが終わり、プークスクスみたいな感じで笑われながら会計を済ませ店を出た。

僕は怒りに任せて、そのまま牛肉らしきものが入ってるフォーを食べた。


翌日。
もうやってられっか!と言わんばかりに仕事を放棄し
死ぬほど揉み返しがきている身体を引きずりながら、ダナンの市場へ向かう。

今日は特に何も起こらんだろうと市場でアオザイ(ベトナムの民族衣装)を物色。
自分に合わせてみたら慌ててお店のおばちゃんが「NoNoNo!Ladies!Ladies!」と笑いながら叫んできた。

見りゃわかるわ!!!!

じゃあ何で自分の身体に合わせてみたのかという疑問を残しつつ、次のお店でタバコを買うことにした。

剥きき「あー、、、Do You sell Menthol Cigarette??」

お姉さん「メンソー、、、????」

メンソールを知らない、、、?
よく見るとホントに片隅に「Saigon Menthol」の文字が書いてあるタバコを発見。

あるじゃねーか!!

世界は僕のことを嫌いなんだということを再認識する。

その辺に停まってたタクシーに乗り込みホテルへ向かうと
知らないホテルの前で降ろされた。

すごく安いからいいんだよ?別に。
300円くらいだし。

ただ、知らないなら知らないって言ってほしい。
言われてもわからないけど。
超絶コミュニケーション能力不足。

陰キャが海外で独りだとこういうことが起こる。

降ろされた瞬間にホテルのボーイさんがドアを開けてくれたので反射的に「センキューソーマッチ」とか言いながら入ってみた。

当然の如く全然知らないフロントが目の前にある。

剥きき「○○○○ホテル?」
フロント「ノー」
剥きき「イェア 、I know. I know.」
フロント「????」

サイババの様なことを呟きながら去る東洋人。
多分、相当不審者だったはずだ。

僕はそのホテルの外の露店で怒りに任せて牛肉らしきものが入っているフォーを食べた。

やはり、タクシーはアプリを使って呼ぶに限る。

翌日。
僕はホーチミンのタンソンニャット国際空港にいた。
何だいこの交通量は、、、

ダナンでも「うぉ、、、!エゲツねぇな!」とか思ってたのに
ホーチミンの交通量はその倍くらいある。

東京の温い免許じゃ絶対に運転したくない。
日本だったら絶対に見合ったまま動かなくなる状況で、すれ違うのが当たり前。
あと1cmで擦るところを巧みなハンドルさばきで擦らない。

お互いに動いてるんだぜ、、、?
しかもすれ違うのが超狭いクランクの真っ只中とか狂気の沙汰。

忙しない街。
ホーチミン。
このやたら交通量が多くて、うらぶれた雰囲気の街を何故か気に入った。

僕は市場に行き、2000円のTシャツを1500円くらいに値引いてもらって購入した。
他の人は同じTシャツを600円くらいで買ってた。

どうやらホーチミンは僕のことが嫌いらしい。

僕は怒りに身を任せて牛肉らしきものが入っているフォーを食べた。

市場の近くに良いマッサージ屋さんがあるという。
昨日のマッサージ屋を紹介した人間からの紹介だ。

間違いない。
今回もそういうお店だ。

僕はルンルンでその紹介されたお店に行き
意気揚々と女の子を選んだ。
今回は超かわいい子だ
間違いない。

ちなみに一番可愛かったのは受付の子だった。
2ハンドか4ハンドか選べるらしい。
剥きき「3ハンド?」
受付のお姉さん「ノーwwwwwwwww」
ノーと笑った後のお姉さんの素に戻った瞬間と
何かを早口でペラペラっと喋ったのを見逃さなかった。
流暢なベトナム語で「マジでうぜぇ」
観光客だと思って侮りやがったな?
マジで最高のご褒美体験。

今回の選択コースは
「全身リフレッシュ体験60分」

何だい、この健全そうなコース名は。
「耳リフレどうする?」
選んだ子が隣で耳をチョンチョン触りながら聞いてくる。

あーはいはいはい。そういうことね?
分かったぜ。

「もちろんやる!」

マッサージがスタートした、、、!

そして特に異常なことは起こらず、何事もなくマッサージ終了。
とても爽やかな気分でサッパリしていて、仕事の疲れも取れている感じがある。

何かパックとかしてた。

耳リフレは普通に耳掃除だった。
膝枕とかじゃなく、ベッドが起き上がるタイプで結構ガチなやつ。

そして僕だけ全身マッサージがなく、上半身をオイルマッサージされただけだった。

やはりホーチミンの街は僕のことを嫌いらしい。

僕は怒りに任せて何だかよく分からないものが入っているフォーを食べた(この日2回目)

翌日。
帰国する日だ!!
なんと飛行機は深夜だという。
光り輝く「ピックアップの時間までお部屋で過ごしていただいて大丈夫です」の文字。
僕はホテルでゆったりとした時を過ごしていた。

雨の音と、行き交う車とバイクの音
情緒溢れる感じかというと交通量が多過ぎてそんなでもない。

ただ想像通りのベトナムがそこにある。

とりあえずシャワーを浴び裸で外を眺めていたら
唐突に部屋の電話が鳴った。
「It would be past check-out time」

何故だ。
とりあえずフロントに行き、夜まで部屋使えるんじゃねーのかと伝えてみたものの
「ノー。チェックアウトの時間だぜ」の一点張り。

僕は泣きながらフロントに荷物を預け
ホーチミンの街でカニチャーハンを頼んだ。
30分待っても出てこない。
ボーイさんに聞いてみると
今作ってるとのこと。

何だ?カニを獲りに行くところからやってんのか、、、?
と思いつつボーイさんの行動を見てみると
厨房に向かってオーダーを通していた。

オーダー通ってねーのかよ!!!!

やはり、世界は僕のことを嫌いらしい。
僕は悲しみに暮れつつ、カニチャーハンを頬張った。

悔しながら無茶苦茶待たされたカニチャーハンは美味しかった。

多分世界に嫌われていることもスパイスとして効いていたのかもしれない。

8時間ほどホーチミンの街で時間を潰し、更に空港で3時間程時間を潰した。

ベトナムの運転手達は邪魔だととにかくクラクションを鳴らす。

もう「あいよ!ちょいとごめんよ!」と言わんばかりにクラクションを鳴らす。

そうしないと事故るのはとても分かるが、日本人には慣れない習慣。

一部の心の狭い日本人がここで運転したら、クラクション鳴らされる度に車から降りていちゃもんつけに行くんだろうかとちょっと笑った。


20時半空港到着→飛行機が0時20分とか頭イカれてるのか、、、?
日本行きの飛行機のゲート付近なので、日本語が聞こえてくる。

少し安心すると共に、寂しさも込み上げて来る、、、はずもなく。

僕にだけ理不尽な国ベトナム。

ココナッツコーヒーを頼んだはずなのに何故か普通のカフェオレが来た。


ただ、帰りの飛行機に乗った瞬間僕は「また来よう」と理不尽な街と街の喧騒を思い出していた