『春を待ちわびて』観てますか?

原題 『梦中的那片海』

 

 

 

 

私はジャンジャンの「笑顔を待ちわびて」ました。

 

 

 

『玉骨遙』ほ、それはそれは美しい高貴な

時影様を見ることが出来たんですけど

何せ、いつも暗く憂いのあるお顔ばかり。

 

 

 

 

 

あのパッと大輪の花が咲いたような

こちらまで幸せになるような笑顔

見られず残念に思っていました。

 

この笑顔よ!

 

 

 

 

 

 

 

ジャンジャンが肖春生と似ているのは

欲しいものに一生懸命な点だそうです。

 

 

 

ジャンジャンの相手役の俳優さんは

今までいいなと思う人が少なかったので、

今回はどうかなと心配していましたけど

最初に好きになった女性も

勝ち気な性格だけど真面目で

好印象でした。

賀紅玲役のツァオ・フェイラン(曹斐然)

 

 

 

そして、本当のヒロインはリー・チン(李沁)。

「追風者」の沈近真とは違って、心優しく

穏やかだけど、芯の通った女性を演じています。

今回の役は李沁さんのイメージに合っていると

思うので👍

(もちろん、沈近真も良かったけど)

李沁さんはキャラクターについて

太陽みたいに輝く人もいれば

月みたいに優しく光る人もいる

と話しています。

 

佟暁梅のイメージは海のような広い心を持つ女性。

海の色の青いマフラーをしています。

 

 

ふたりが初めて言葉を交わした場面

ちょっと哥哥面をしている肖春生。

 

 

いずれこうなるのかと。

それから、肖春生の親友 葉国華の双子の妹

しっかり者の葉芳

 

このドラマの女性達は努力家で

自分の夢に向かってブレること無く

進んでいて好感が持てます。

 

このドラマは文化大革命が終了しかけた頃

1975年から始まっています。

(1949年)新中国(中華人民共和国)が

成立してから26年経ったと肖春生が父親に説明。

父親の記憶は1年前から1948年と1975年を

行ったり来たりしています。

 

(1976年に毛沢東が死去、直後に四人組が失脚して

文革は終息しました。)

 

ドラマでは葉芳がいずれ大学入試が始まると

陳宏軍と共に勉学に励む姿が描かれています。

中国では学問所ではないけれど

超難関の科挙制度があり、唐時代から清朝まで1300年続きました。

1905年これが廃止され、大学が設立されますが入試はバラバラに

実施されていました。

中華人民共和国成立後の1952年「高考」の前身の

「全国統一高等学校招生制度」が実施されます。

ところが文革が始まった1965年に中断されます。

ドラマでは「四人組」が逮捕され

「大学入試」が再開されたことを伝えています。

1977年大学入試が再開されましたが

その際の名称が「普通高等学校招生全国統一考試」。

略称が「高考」です。

文化大革命の凄まじさは日本にも伝わっていましたが

1965年から1976年まで大学入試が中断されていたのは

知りませんでした。

肖春生の生きた時代は私と世代が近いので

いろいろ興味深いことが描かれています。

 

肖春生が賀紅玲にバイオリンを聞かせて貰ったお礼にと

ハーモニカで「赤とんぼ」を演奏します。

「赤とんぼ」は1927年日本の山田耕筰作曲。

中国でも親しまれているのは嬉しいですね。

 

葉国華が賀紅玲にカセットテープで

テレサ・テンの歌謡曲を聴かせるシーン。

以前NHKの「テレビで中国語」(現中国語ナビ)で

中国人の先生がカセットから流れてくる

テレサ・テンの甘く優しい歌声に

衝撃を受けて、こんな素敵な歌があることを

初めて知ったと話していました。

それまでは、ラジオから流れてくる国威高揚の

歌中心で歌謡曲は聞いたことがなかったそうです。

 

肖春生の父親。

隔離生活を送っているのは精神を病んだためと

思っていましたが、文革の糾弾対象となり

隔離され審査を受けているためでした。

審査が通らない限り、肖春生は人民解放軍に

入るとこができないようです。

 

まだ、そんなに話数も進んでいないのですが

文化大革命の混乱が若者達の親の状況や

経済格差に現われていて、中国社会に

落とした暗い陰を知ることができます。

ドラマの中での何気ない出来事も

当時の人々にとっては重要な意味が

あったのだと大袈裟にではなく教えてくれています。

 

第1話の最後のBTSで

当時の若者の情熱的な時代を経験してきたフー・ニン(付寧)監督は

親世代の青春や頑張っている姿は今の若者も

共感出来ると思うと話しています。

 

このドラマは文革後の価値観の変化に伴う

激動の時代を描いています。

清朝末期から日中戦争までを描いた

ドラマはいくつか観ましたが、

1970年代からの軍人ではない普通の

若者を描いたドラマというのはあまり記憶がありません。

しかも文革がもたらした影響というものを

あちこちに感じられるように作られています。

私のような古い人間は若い人達よりは

敏感に感じ取ってしまうかもしれませんけど。

フー・ニン(付寧)監督の言うように

親世代の青春奮闘記を知る良いドラマだと思いました。

このドラマが完成した後、放映されるのを

観ることなくフー・ニン(付寧)監督が

亡くなられたことは本当に残念です。

ご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

BTSを見ると

プロデューサーのヤン・シャオペイ(楊暁培)さんの

奮闘とこだわりがこの作品を評価の高い

上質なドラマに仕上げていったのだと思いました。

中国の女性プロデューサーにはいつも感心させられます。

ドラマの中でも女性達の奮闘振りが描かれていて

中国の女性はエネルギッシュだなと痛感してます。

 

これから、

「価値観の変化と激動の時代に

『何のために、どう生きるのか』、

理想を求めて歩み続けた若者たちの人生ドラマ」

という展開が待っています。

楽しみに視聴しましょう。

 

 

 

第11話で急に肖春生が人民解放軍に

入隊できることになりましたね。

 

北京駅で見送りの場面

仲間が見守る中、姐姐が心配しています。

薔薇の花束のような赤い飾りを付けてます。

大勢の仲間達に見送られて出発

 

『男たちの勲章(王牌部隊)』でも

同じような場面ありました。

 

 

独り読書をする顧一野

仲間と連んだりしない孤高の人?

ここから父が軍人で優秀な顧一野と

孤児で物怖じしない高粱の友情物語が

始まりました。

 

顧一野のフィギュアもありました。

 

第12話の好きな場面

肖春生の姐姐 艶秋(イェン・チウ)の言葉

 

 

 

 

同感です!

脚本は シュー・ビン(徐兵)、ジョウ・ホーヤン(周鶴洋)

女性の言いたいことを代弁してくれているような

痛快な台詞も多いドラマです。

 

肖春生のお姉さんは時代の波の影響を

まともに受けて工場で働くしか選択肢が

なかった。

母を亡くし、病気の父と弟の生活を守るため

結婚しないで今は夜間学校で勉強する日々。

でも、前を向いて地道に進んでいる。

 

軍隊で訓練に励む肖春生。

負けず嫌いで自分より優れた人がいると

負けたくないと訓練に励む。

 

俳優って本当に大変な仕事だと思う。

軍隊同様の気力、体力、活力そして台詞。

 

            

    上矢印

私が「おやっ」と思ったのは

肖春生が腰に巻いているポシェットのようなもの。

これ下矢印を思い出しちゃった。

この肩掛けポシェットは軍隊の装備品から

イメージされたものなのかしら?

 

 

若い人と違って流行とか分からないので

こういうデザインが流行っていたのかしら。

ぬいぐるみ服にもあるよ。

『春を待ちわびて』でこれを思い出すとは

思わなかったけど😅

ドラマを観ながら、相変わらずいろいろ妄想してます。

これからの展開が楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

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