広島県視察報告
最近、観光分野での取組や湯崎知事の県庁改革が全国的にクローズアップされたりと、何かと注目の広島県。今回は会派グループ5名で。
県庁にて、
・瀬戸内海の道構想
・行政経営刷新計画
・議会との意見交換
広島市役所にて、
・青少年メンター制度
東広島市・賀茂鶴酒造にて、
・日本酒の消費拡大、海外展開 ・・・という内容。
【瀬戸内海の道構想】
『新たな経済成長』と『豊かな地域づくり』がベースの考えとしてあり、多岐にわたって地域、民間企業等の底力を引出しつなげる起爆剤と捉えて本構想を進めています。
流れとしては、世界を視野に「瀬戸内」をブランディングし、景観(多島美・まちなみ)、文化芸術、食材といったサブブランドを確立させる。
そして「瀬戸内」を、東京・京都・北海道・沖縄に伍する存在に高めようというわけです。
そのために県をまたがる他地域との連携を図り、各地域が有する観光客の相互送客を促進していく必要があります。現在900万人が訪れる尾道・今治、540万人の倉敷・鷲羽山、940万人の赤穂・姫路。ここを一体的な訴求で、10%アップを狙います。
日本の観光の潮流としては、大型バスに乗り、大型宿泊施設に泊まり、という型通りのものから、個々のニーズに合わせた小規模なものへと変容しているように感じます。そこでどのように魅力を発信し、瀬戸内をめぐろうという動きを作りだすか。
兵庫県も関西広域連合で広域観光に取り組んでいますが、これまで、西方面との瀬戸内を通じた一体感というのは希薄だったように思います。
広島県が先頭切って取り組まれるこの構想に兵庫もしっかり参画し、世界のSETOUCHIの売り込みに注力したいと強く思いました。
【行政経営刷新計画】
行政関連で‘経営(マネジメント)’という言葉に接するのは非常に少ないと思います。
しかしこの広島県庁での3時間にわたるヒアリングで、幾度となくこの言葉が複数の職員の方から発せられ、マネジメント思考が広く行き渡っているのを感じました。
湯崎知事の県政改革の基本はイノベーション。常に変化を意識した改革とのこと。
基本理念は以下
・県民起点→行動理念に基づく目標の共有
・現場主義→マーケットイン(※)型の行政サービスの提供 ※顧客の求めが最優先
・成果主義→成長する職場の形成
の3つの視座を踏まえて推進。
具体的には、予算主義から成果主義へ。
予算を分捕ることに全力を注いで、執行段階では脱力しているということのないように、常に効果を見極め、県としての成果を全面的に打ち出していく。(ということで期中の予算組み替えも当たり前)
そして、組織主義から戦略主義へ。組織の下に事業があるのではなく、戦略をもって組織を作るということ。組織階層を簡素化し、部局を越えて意見をぶつけあう。(職員が提案、発言しやすく、人材の重点化・集中化も柔軟)
最小コストで最大効果を生むということを日々問いかけているという印象を持ちました。
とはいえ、行政の仕事というのは一概にその寄与度を数値ではかれるものではなく、またそのスピーディな改革や方向転換に、抵抗する勢力もいるかもしれません。
しかしそこは、首長の理念、信念を貫いて、職員を巻き込み纏め上げ、やり抜いて頂きたいなと感じました。
知事の県庁改革に大きな刺激を受けました。
【青少年メンター制度】
あまり聞き慣れない‘メンター’という言葉。起源はギリシャ神話の中の老賢人メントール。オデュッセウス王が息子の教育を託した人物で、ここでは人生経験豊富な大人を指します。
これは、国内で初めて広島市が導入した制度で今年10年目を迎えます。メンターが子供と1対1の関係で継続的・定期的に交流し信頼関係を築きながら成長を支援するものです。
メンターはボランティアで現在357名が登録、利用申込みも300名を超えています。
申込者もさまざまで、共働き、一人親で保護者との関わりが少ない子や、発達障害など対人関係の構築に問題を抱えている子、不登校児童のほか、視野を広げたいなどの目的でメンターとの関わりを希望することもあるのだという。
映像で実例も見せて頂きましたが、とてもうまくいっているなという感想。悩みを抱える親もメンターに助けられ、メンターも子供を通じて学び、生きがい、やりがいを感じ、当の子供は親や先生とは違う存在に刺激と安心をもらっています。一方的に指導するのではなく支援する、ともに遊び学ぶという、子供にとってはナナメの関わりが希薄になっている今、この制度の重要性というかありがたみも増しています。
こういった制度については広島市のように行政が真正面から取り組んでいる事例は国内にはないようです。きめ細かいマッチングやメンターへの継続的な研修など課題は多いですが、もっと広がりをみせるべきと痛感。
【賀茂鶴酒造】
日本で最初に大吟造(大吟醸とは言わないそう)を発売した蔵元。海外輸出にも早くから取り組まれてます。
時期的に酒蔵は仕込みの真っ最中。蔵人の皆さんが黙々と仕事に精を出される中、最前線を見学させて頂きました。
樽の中でふつふつとうごめく麹はまさに生きもの!感動的でした。
(ちなみに樽はホーローで神戸製鋼さん製とのこと。日本中の酒蔵が桐樽からこれに代って扱いが楽になったと。。)
兵庫は日本有数の酒どころ。最高級酒米の山田錦の生産も日本一です。日本酒の市場は世界に開かれています。兵庫の酒も力一杯応援します!(^^)!
県庁にて、
・瀬戸内海の道構想
・行政経営刷新計画
・議会との意見交換
広島市役所にて、
・青少年メンター制度
東広島市・賀茂鶴酒造にて、
・日本酒の消費拡大、海外展開 ・・・という内容。
【瀬戸内海の道構想】
『新たな経済成長』と『豊かな地域づくり』がベースの考えとしてあり、多岐にわたって地域、民間企業等の底力を引出しつなげる起爆剤と捉えて本構想を進めています。
流れとしては、世界を視野に「瀬戸内」をブランディングし、景観(多島美・まちなみ)、文化芸術、食材といったサブブランドを確立させる。
そして「瀬戸内」を、東京・京都・北海道・沖縄に伍する存在に高めようというわけです。
そのために県をまたがる他地域との連携を図り、各地域が有する観光客の相互送客を促進していく必要があります。現在900万人が訪れる尾道・今治、540万人の倉敷・鷲羽山、940万人の赤穂・姫路。ここを一体的な訴求で、10%アップを狙います。
日本の観光の潮流としては、大型バスに乗り、大型宿泊施設に泊まり、という型通りのものから、個々のニーズに合わせた小規模なものへと変容しているように感じます。そこでどのように魅力を発信し、瀬戸内をめぐろうという動きを作りだすか。
兵庫県も関西広域連合で広域観光に取り組んでいますが、これまで、西方面との瀬戸内を通じた一体感というのは希薄だったように思います。
広島県が先頭切って取り組まれるこの構想に兵庫もしっかり参画し、世界のSETOUCHIの売り込みに注力したいと強く思いました。
【行政経営刷新計画】
行政関連で‘経営(マネジメント)’という言葉に接するのは非常に少ないと思います。
しかしこの広島県庁での3時間にわたるヒアリングで、幾度となくこの言葉が複数の職員の方から発せられ、マネジメント思考が広く行き渡っているのを感じました。
湯崎知事の県政改革の基本はイノベーション。常に変化を意識した改革とのこと。
基本理念は以下
・県民起点→行動理念に基づく目標の共有
・現場主義→マーケットイン(※)型の行政サービスの提供 ※顧客の求めが最優先
・成果主義→成長する職場の形成
の3つの視座を踏まえて推進。
具体的には、予算主義から成果主義へ。
予算を分捕ることに全力を注いで、執行段階では脱力しているということのないように、常に効果を見極め、県としての成果を全面的に打ち出していく。(ということで期中の予算組み替えも当たり前)
そして、組織主義から戦略主義へ。組織の下に事業があるのではなく、戦略をもって組織を作るということ。組織階層を簡素化し、部局を越えて意見をぶつけあう。(職員が提案、発言しやすく、人材の重点化・集中化も柔軟)
最小コストで最大効果を生むということを日々問いかけているという印象を持ちました。
とはいえ、行政の仕事というのは一概にその寄与度を数値ではかれるものではなく、またそのスピーディな改革や方向転換に、抵抗する勢力もいるかもしれません。
しかしそこは、首長の理念、信念を貫いて、職員を巻き込み纏め上げ、やり抜いて頂きたいなと感じました。
知事の県庁改革に大きな刺激を受けました。
【青少年メンター制度】
あまり聞き慣れない‘メンター’という言葉。起源はギリシャ神話の中の老賢人メントール。オデュッセウス王が息子の教育を託した人物で、ここでは人生経験豊富な大人を指します。
これは、国内で初めて広島市が導入した制度で今年10年目を迎えます。メンターが子供と1対1の関係で継続的・定期的に交流し信頼関係を築きながら成長を支援するものです。
メンターはボランティアで現在357名が登録、利用申込みも300名を超えています。
申込者もさまざまで、共働き、一人親で保護者との関わりが少ない子や、発達障害など対人関係の構築に問題を抱えている子、不登校児童のほか、視野を広げたいなどの目的でメンターとの関わりを希望することもあるのだという。
映像で実例も見せて頂きましたが、とてもうまくいっているなという感想。悩みを抱える親もメンターに助けられ、メンターも子供を通じて学び、生きがい、やりがいを感じ、当の子供は親や先生とは違う存在に刺激と安心をもらっています。一方的に指導するのではなく支援する、ともに遊び学ぶという、子供にとってはナナメの関わりが希薄になっている今、この制度の重要性というかありがたみも増しています。
こういった制度については広島市のように行政が真正面から取り組んでいる事例は国内にはないようです。きめ細かいマッチングやメンターへの継続的な研修など課題は多いですが、もっと広がりをみせるべきと痛感。
【賀茂鶴酒造】
日本で最初に大吟造(大吟醸とは言わないそう)を発売した蔵元。海外輸出にも早くから取り組まれてます。
時期的に酒蔵は仕込みの真っ最中。蔵人の皆さんが黙々と仕事に精を出される中、最前線を見学させて頂きました。
樽の中でふつふつとうごめく麹はまさに生きもの!感動的でした。
(ちなみに樽はホーローで神戸製鋼さん製とのこと。日本中の酒蔵が桐樽からこれに代って扱いが楽になったと。。)
兵庫は日本有数の酒どころ。最高級酒米の山田錦の生産も日本一です。日本酒の市場は世界に開かれています。兵庫の酒も力一杯応援します!(^^)!