我が家は、家庭内経済格差がある。



彼は、医師とはいえサラリーマンだし

私は、自営業者だ。




自分の収入をあからさまに伝えたことはないけど

そもそもの生活水準でバレると思い

最初の方にアレコレ決めた。



「外食は、基本私が出したいし

住むところもわたしが決めたい。

飛行機もビジネスが良いし

5つ星ホテル以外泊まりたくない。

自分のワガママ分は、自分で支払いたい」と。





お金は男の人に出してもらうもの

と思って生きていた20代…


そこから

自分の分は自分で支払い

周りの人を支える力を持ちたいと思う30代になった。




一緒に生活している彼は

私の習慣を驚いたと思う。



毎日の外食、

値段を見ずに買い物する癖、

いつも買う洋服の値段、

いつも寝てる生活

支払う税金の桁…その他もろもろ。




私はもうこの生活に慣れていて

むしろ何が他と違うのかも

鈍感になっているんだけど


彼が私に合わせたら

サッと破産するだろう…という予想はできた。





だからそんなことはしないで欲しいと頼んだ。




家庭内経済格差はあっても

家庭内での自由度は同じでいたいから。




私も好きなものを買う。


彼も好きなものを買えばいい。

 
彼が買えないもので

私が買えるものなら代わりに買ってもいい。




これが私の望む結婚だ。




私は彼に、いわゆる家族の大黒柱的な存在になってほしいとは思わないし


どちらかといえば  

家族のテディベアー感覚でいてほしい。




いつもニコニコ傍にいてくれて

抱きついたら暖かい…的な。




私が過去お付き合いした人たちは

私を養ってくれる経済力のある人ばかりだった。



でも私は、自分の都合で会えないことや

相手の仕事に振り回されることが本当に嫌で

いつも優しく傍にいてくれる人がいいと望んだ。




経済力のある人は基本忙しい。



大富豪なら話は別だけど

小金持ちレベルは99%の確率で忙しい。



"女より仕事"になるのは当たり前なのだ。




それを耐えられない私は

小金持ちは無理だと分かった。




私の熊さんは、いつも直帰で帰ってくる。



遅くなるときもあるけど

それでも日をまたぐことはない。



私は、そこさえ手に入れば

あとは全部自分で手に入れられるから

全く問題ないと思った。





自分でお金を稼ぐ。





これほどの自由はないと思う。




大変なのは当たり前だけど

好きなものを好きに買えない惨めさや

愛する人を守ってあげられない悔しさは

大変さを上回って苦しいから。





時代は変わった。




女が家族の大黒柱になることも

大いに考えられる世の中だし

それを望む女性はこれからも増えていくと思う。




選択肢は夫婦の数だけあって

それぞれの"幸せの形"を望めばいい。




夫婦にとって大切なのは

経済的豊かさのイコールではなく

心の豊かさのイコールだ。




お互いを思いやる気持ち

それさえあれば

どちらか一方だけが稼いでいても

両者とも、必ず幸せになる。




私はこれからもそれを

体現していこうと思う。






***おしまい***