こんにちは。
お遍路も終わったけどお遍路ブログは書き続けるので新しいタイトル考え中の向江好美です。


今週はゆっくりしようと本を手に取り、
2日で9冊読了+1冊読みかけです。
漫画も3冊くらい。

1日時間を使えばけっこう読めるもんですね。
ま、がっちがちの文字数の本じゃないんですけど。
小説を久々に読んで、没頭しました。
正に頭まで浸かって、今浮上してきたところです。

読書ブログだけでも1年くらい軽く持ちそう。

それもそのうち。

【28日目の行程】
松乃屋旅館発 7:30頃
三嶋神社 着  15:30頃 25km
(三嶋神社→たちばな旅館送迎)

徒歩計 25km (累積 701.2km)

四十四番大賽寺のある久万高原までは、
西の鶸田峠越えルートを選択。
この日峠を越えるか、次の日頑張るかは選択でしたが、
無理をせず、峠の手前で1泊としました。

その代わり次の日が中々しんどいのですが・・


~詳細~

松乃屋旅館さんは、この旅最高額の1万円弱。
これでもお遍路さん割引額なので、お得プランですが~。

ただ、サービスも良かったですし、何より料理が美味かった
家庭料理の美味さではなく、
旅館の本格的な料理で、しかもちゃんと郷土料理。
板前さんの仕事を感じる美味しい和膳でした。

観光旅館として成立する内容でございました。


そんな松乃屋旅館さんを7:30頃発。
今日もそんなにきつい工程ではないので、のんびり行きます。

内子は・・・まあそんな見るところないと思いますが、
どこかに寄る谷間、こんな所で1泊しても面白いかな、という町でした。
あ、言い忘れた。
ノーベル文学賞の大江健三郎の出身地ですね。
あと日商の創設者も出身。
そう考えると中々興味深い土壌かも。
観光HPも充実させて、何か気概ありますしね。


そんな内子の町を通り抜け、ルート379号の道を行きます。

今日は久しぶりにからっと晴れ。

山間の、小田川沿いの道をずーっと歩いて行って、
突合(つきあわせ)というところで久万高原に向かうルートの分岐に当たり、ここまでが約15km。
そこから宿の人が迎えに来てくれるという落合トンネルまでが約7km。


ぼちぼち行くかという感じで歩みます。
道なりなので、ほぼ何も考えず。

しばらく行くと
大瀬町に。
ここも何か小さい衛星観光町のていを取っています。
古い家並みがあって、ぷらっと歩くのにはいい感じ。


廃屋もちらちら見かけますが、子供も普通にいるし
生きている町です。
ここまでで2時間くらい歩いたかな。
休憩所があり、トイレ休憩&とひと休憩。

また歩きます。

またしばらく行くと今度は突合町。
一番手前の処に「来楽来」という、豆腐屋さんを兼ねる?民宿があって、ここの夕飯は豆腐ずくしの料理が出る面白旅館との情報。
泊まってみたかったな~、と思いながら前を素通り。

もう少し歩いていくと、私の選択した鶸田峠ルートと、農祖峠ルートの分岐に。

四十四番を飛ばして、先に四十五番岩屋寺に行くなら農祖峠ルートがいいのですが、私は順番通りポリシー。
距離の短い鶸田選択です。

赤いお遍路マークが壁にでかでかと、ルートを主張しています。
右が農祖峠、左が鶸田峠。
写真撮っておけばよかったな。
間違いようもないはずですが、念入りに指差し確認です。


左へGO。
そのすぐ横辺りが悪名高い さか○や旅館。
色んな方から「ここだけは泊まるな」とアドバイスあり。
絶好のポジションにあるからって、旅館としての最低限は守らないとあかんですえ~。
私もベースは「あるだけでありがたい」派ですが、一般旅館波の金をとるなら最低でも清潔感だけは要求したい。

突合町を通り抜け、ルート379号は今度は田渡川沿いに。
地図にある休憩所が見当たらず、
岩がごろごろ固まっているところで、大きな岩に腰を下ろして休憩。
目線を上げると山々の緑が迫ってきます。


また歩きます。
そろそろトイレ行きたい・・・。

しばらくするとあった休憩所で、カロリーメイトを食べかけて思い出しました。
確かこの先に「なみへい」という、うどん屋があるはずです。
ブログ記事で「美味しい!」という評価を見ました。

調べると、2kmほど先。1時過ぎくらいには着きそうです。

カロリーメイトをザックに戻し、なみへい目指して歩きます。
そしてトイレもあるはずだ・・。

それにしても、お遍路生活していて思いましたが、
食事って娯楽。

ベースが変わらない生活をしていると、「美味しい料理」というのは「絶景」と同じようなアクセントです。
しかも人の手が入って個性がある出し物。
元々食にそこまでこだわりのない私が、美味しい料理、て聞くだけで頑張って行ってみようか、という気になります。

「食い物の恨みは・・・」てあれ、
単に食うもの奪われたとかいうんでなく、
この日1にちをかけた娯楽を奪われた恨みでもあったんだなと思うと、なるほど、それは根深いなと妙に納得。

あと、だから料理が上手い嫁って、今もですが、昔ならそれこそ何物にも代わる強みだったろうなあ。
もちろん食う物があっての前提ですが・・・。

しばらく歩くと、「うどん」ののぼりが見えました。



なんで「なみへい」なのかなと思ったら、
家族構成が「サザエさん」らしいです。タマまで。

引き戸を開けると、カウンターに女の方が一人。
む、あなたは・・・おフネさん

間違ってたらことですので聞きませんでしたが、外のトイレに先に行かせてもらったら、タラちゃんの声と、サザエさんらしき姿が見えたので、当たってたようです。

ぶっかけ肉うどんの温、を頼みました。
待ってる間にお団子のお接待。これも美味しい。
そして出てきたうどんを一口すすって・・・。
お!これは確かにおいしいぞ。

うどんそのものも美味いんでしょうが、これはたぶんです。
水が美味い。

満腹になり、しばらく休憩。

実はわたくし、2日まえの宇和パークホテルのバイキング以来、けっこう腹がぱんぱんです。
今日のたちばな旅館さんも相当量多いらしいですし、昼は実は抜いてもいいかなと思ってたのですが、食べてしまいました。
だって娯楽ですもの~。

しかも、おいしいと評判のまんじゅうを二つ、さらにおやつに買ってしまい、しかもそれを1kmと歩かないうちに食い切ってしまうという、とんだ食いしんぼうさんです。
(^▽^;)

ふ、太らないかな・・。大丈夫かな・・・。
最近あんま歩いてないし・・・。

そんなことを思いながらまた歩きます。



しばらく歩くと、宿の送迎ポイントである落合トンネルが見えてきました。

たちばな旅館さんは、お遍路ルートから3kmくらいルート外に離れているので、遍路道とぶつかるこの落合トンネルまで送迎してくれるのです。




トンネルを出て、とりあえず電話をしましたがこの時点でまだ14時くらいです。
明日は峠越え→四十四番→四十五番→四十四番ふもと、とけっこうな行程ですので、できればもう少し距離を稼ぎたい。

地図を見ると、3.6kmほど先に三嶋神社というポイントがあります。
3.6km稼げればだいぶ違う。
電話で相談したところ、ご了解いただき、三嶋神社まで送迎してもらえることに。

道を右に折れて緩い上り道を登っていきます。
道は細くなり、車どおりも少ないひっそりとした道です。

歩きます。

1時間は経たない頃、三嶋神社へ。


電話かけようとしたら、圏外
歩いてる時から怪しいなと思ってたんですが、神社でも入らず。

おっとこれは参った・・・。( ̄Д ̄;;

うろうろしてみますが、一向に立ちません。
電話を借りようにも、横のタバコ屋は潰れて誰もいない様子。
どうしようかなー、1時間後くらいって言ってあったけど。。。
と思いながら電波のあるところまで歩いてみるか・・?ともうちょっと先まで行ってみようかと思った時、向こうからおじさんが歩いてきます。
恐らくこの辺りの数件の民家のどなたか。

何となく、人のいい軍人さん的な雰囲気。
お(  ゚ ▽ ゚ )

私 「あのー、すみません。電話をお借りできませんか

この頃、基本なんでも頼める気がしておりました。

なんか助けてくれるだろう
:*:・( ̄∀ ̄)ゞ
(もちろん、助けてくれなくても当たり前と受け入れますが)

最初は意図がわからず戸惑われたようですが、事情を説明して宿に電話したいのだと言ったら、すぐ横の家の引き戸を開け、奥さんらしき人に呼び掛けてくれました。
まだ若い娘さん(同じくらいの歳?)も出てきて、宿にかけて下さったところ、すでに迎えに出られたとのこと。

お礼を言って神社に引き返しました。
戻ったら丁度向こうから車が。たちばな旅館の女将さんです。

乗せていって頂き、旅館へ。
シーズンも外れてきたので、今日の客は私だけ。
のんびりできました。


そして前評判通りのぼりゅーみーな夕食。
ここから更にグラタンついています。味噌汁も。

食べきれませんでした。

さすがにこんなに食えない・・・。
あの右上のハンバーグいいから500円下げてくれ。

そんなこんなの、28日目でした。


~28日目終了