プロゲーマーに救われた1年~何故わたしが格ゲー勢の配信にハマったのか~ | 今のメラゾーマはない

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この1年間、僕は自宅にいる時は毎日のように格ゲー勢の配信を見ていました。

自分でもここまでハマるとは思っていませんでした。

今までネットで見るものと言えば主にニコニコ等のゲーム実況プレイ動画や

生放送だったのですが、どんどん格ゲー配信の優先順位が高くなり

次第に実況プレイ動画もほとんど見なくなりました。

 

ちなみにここでいう格ゲー勢の配信とは、さすがに説明しなくても大丈夫であろう

格闘ゲーム「ストリートファイター」を主軸にプレイしているプロゲーマー達による、

配信サイトでの格ゲー大会や各種放送のことです。

そういえば格ゲー勢といっても自分はたとえばギルティギアや鉄拳など、

スト関連以外の格ゲー事情についてはほとんど見ないし無知なのですが

まぁストリートファイターがやはり一番メインなのでいいかなと。

今回の記事では、今年ぼくが各所でしつこく語ってきたことではありますが

何故自分が格ゲー勢にハマったのか、格ゲー配信の魅力とは何なのかについて

綴っていきたいと思います。

 

まず、自分が本格的に格ゲー配信を見るようになったのは去年の8月ごろで、

その時にチャリティーカップというストリートファイター5(以下スト5)の

お祭り的な大会があって、それがすごく楽しくて笑えるものだったので

当時色々あってへこんでいた僕の気分がかなり救われたのがきっかけで、

「ああやっぱ格ゲー配信って面白いな」と思い、チェックするようになったのです。

格ゲー勢達の配信はもっと数年前からあったので自分は結構にわかファンですね。

ほんとはその前のウルトラストリートファイター4時代からちょくちょく見ていたのですが

その頃はまだ、たま~にやってたら見るぐらいで今ほど夢中ではなかったのです。

 

格ゲー配信の内容を大別すると主に2つあって、

1つが「格ゲー大会配信」、もう1つが「格ゲーマー達による定期および突発配信」です。

言うなれば前者が学園祭の本番で、後者が学園祭の準備といったところでしょうか。

近年は格ゲー大会が主に海外で月に何度か開かれていて、

プロゲーマー達の手に汗握る闘いが各種配信サイトで観戦できます。

また、毎週「勝ちたがりTV」「TOPANGATV」「beasTV」といった、プロゲーマー達が

大会への意気込みや後日談について語ったり雑談したりゲームしたり

たまに変なことやったりっていう番組もtwitchやOPENRECなどのサイトで配信されていて、

時には突発的に個人配信ということで色んなゲームをプレイしたりしています。

僕はいつもこれらの配信を視聴して楽しんでいます。

 

テレビゲームには偏見がつきまとうもの。

ゲームの大会なんてそんなに盛り上がるの?遊びでしょ?と

あまり良い印象を持たない人もいまだにいるかもしれません。でも、違うのです。

いまやe-sportsという新たなスポーツの形として呼称されようになったゲーム大会。

その名のとおり、本当に野球やサッカーと同じ、まさに「スポーツ」なのです。

ゲームのプロ達が血の滲むような練習の成果を全てぶつける本気の死闘。

そこには沢山のドラマがあります。

思わず「おおっ」と見ているほうが声を出してしまうような巧みな魅せプレイや、

誰も予想できない逆転劇には、体が勝手に動くほど応援にも熱が入り

多くの感動を与えてくれます。

 

格ゲー配信の長所は、そのゲームをやったことがなくても見てて楽しめるということ。

格闘ゲームは細かいシステムを理解していなくとも「とりあえずキャラクター同士が殴り合ってて

相手の体力ゲージをゼロにしたら勝ち」ということはさすがに判断できるので、

視覚的に何が起こっているのかわかりやすいのです。

かくいう僕も格ゲーは苦手なのでスト5もプレイしたことがない、いわゆる動画勢なのですが

Vトリガーとかよくわからなかったり、コンボやコマンドを知らなくても

基本的というか根本的なことは理解できるので楽しめるのです。

たとえばカードゲームなどはそのカードの効果などを知らないとわけがわからないし

他にもシステムやルールを把握していないと見ててもいまいち楽しめないゲームは

沢山あると思います。

動画勢がつきやすい、これは本当に格ゲーの強みです。

 

特に自分の場合はもともとゲームが最大の趣味だったことも大きいでしょう。

人がゲームをプレイしているところを見るのが好きだし、題材にゲームを扱っていること自体が

自分にとっては合っているので、スポーツに疎くても無関係に楽しめます。

 

このように「とにかく見ててアツくなれる、興奮する」ということが

大会の最大の醍醐味ですが、僕が格ゲー配信を見る大きな理由はそれだけではありません。

大事なのは、「人」です。

 

もともと僕が根本的に格ゲーに興味を持ったきっかけは、

最も有名なプロゲーマー「ウメハラ」です。

このウメハラが本当にカリスマ的存在で、なおかつ非常にユーモラスな人間で

ゲーマーとして数々の伝説を生んだだけでなく、実は普段のトーク力が抜群で

比喩が秀逸だったり(特にドラクエの喩えが多い)、すべらない話をいくつも持っていたりと

こんなに毎回爆笑させてくれる人だったんだ、と知ってからはすっかりファンになってしまい

そこから格ゲー配信を見るうちに他のプロゲーマーのことを知るにつれて、

実はウメハラだけでなく格ゲーマー勢は奇跡的なまでに面白くて魅力的な人達が

集まっていることに気付いたのです。

 

ウメハラ、ときど、ボンちゃん、ハイタニ、ふ~ど、マゴ、板橋ザンギエフ、ネモ、ももちetc.

ここに列挙したのは、スト5界隈を代表するプロゲーマー達であり

僕が最も大好きな人達です。本当にみんなめちゃくちゃ面白いのです。

そしてもちろん、ゲームがめちゃくちゃ上手い。

 

僕はきっと、この人達がいなかったら格ゲー界隈にはハマっていなかったと思います。

身内補正に近いものがありますが、大会もやっぱり知っている選手や好きな人を

特に応援したくなるものです。

どのコンテンツも、というか人生は何だってそうだと思います。

職場も、交友関係も、テレビ番組も。そこに居る人達に魅力がなければ楽しくありません。

 

あと、格ゲー配信はチャット欄がかなり面白いです。ちょくちょく笑わされることも多く、

やたらセンスのある人達が集まっている気がします。

やはり面白い人のところには面白い人が寄って来るのでしょう。

ただ、年齢層が高いのと男性が多いせいで多少なり口の悪さが気になる部分も

あるかもしれませんが。

正直、自分も最初の頃はこの荒々しさと内輪な雰囲気についていけずちょっと離れてた部分も

ありました。でも、慣れるとだんだんこのノリが「こういうものなんだ」と

気にならなくなってきます。

多少のリスナーの煽りにも動じないのはプロゲーマーの鋼の精神ならではなのでしょう。

そもそも、なんだかんだでみんなやはり大人なので本当に危ない人は少ないです。たぶん。

(カードゲームとかのほうがコメント欄は相当ひどいので)

 

 

この1年間、僕は格ゲー配信に沢山救われました。

少しでも興味を持ってくれた人がいたら嬉しいです。

昨今はe-sportsが地上波で取り上げられるようになったり、本当に少しずつですが

世間に浸透しつつあるのではないかと思います。

今年最も大きかったのはなんといっても、大規模格ゲー大会『EVO』での

プロゲーマーときどさんの優勝。本当にすべてが映画のようにドラマチックな展開で、

その模様はYahoo!JAPANでもニュースになりました。

リアルタイムで大興奮しながら見ていた当時、ツイッターのタイムラインでも

普段格ゲー勢に関心が無いと思われる人まで「ときどさんがんばれ!」とか

「格ゲー配信見たことなかったけど、このときどさんって人すごいな」とEVOの決勝戦を

見てみんなで応援していたのがすごく印象的で、嬉しかったです。

その後ときどさんはなんとあの笑ってコラえてで大々的に特集を組んでもらい、

ウメハラに次ぐ有名プロゲーマーとなりました。

 

「いつなくなってもおかしくない」と揶揄されるe-sports業界ですが

僕は格ゲーマー達に本当に感謝しているし、今後も応援し続けていきたいと思っています。

生きがいのひとつとも言えるレベルまできているので、

絶対に廃れて欲しくないコンテンツです。

いまや徐々に風は上向きにきていると信じているし、

自分も雀の涙ほどの微かな力しか持ち合わせていませんが

配信にコメントしたり、ちょっとでも宣伝したりして

e-sportsの発展に貢献できたらいいなと思っています。

 

あと…もし格ゲー界隈に興味を持ったものの「何から見たらいいかわからん」と言う人も

少なからずいるのではないかと思います。

入りとしては、とりあえずTOPANGA TVとか大会とかをなんとなく見ていけば

いいのではないかと思います。あとは過去のウメハラ対戦動画を見たり。

日本人が沢山いれば安心するはずだし、見ていれば面白さがわかってくるのではないかと。

 

格ゲー界隈についてはまだまだ語り尽くせません。

僕はいつかときどさんがQさまに東大卒の肩書きを引っ下げて出演する、という

大胆な予言をします。e-sportsの未来に光がありますように。