あいかわらず、苦戦してる…。
ドワーフモンクのゾンビがとにかく強いのだ。
レリスやソフィの放った矢をとにかく叩き落す。
蜘蛛もきつい…。
前線のサイトやノルディンだけじゃ信用できないのか、
ソフィも罠を使ったりして戦う。
一戦一戦が激闘になる…。
俺の魔法もすぐに尽きるから、休憩を多めに取る。
こんな遺跡みたいなとこで休んでると、そのままゾンビになりそうだ。
「一生休んでるとゾンビになりそうなところだな」
そんなことを言ってるとノルディンが
「ゾンビになっても「一生」というのか?」
「哲学的な矛盾をはらんだ問いかけである」
とか抜かしていた。
さすがのサイトもあきれてたな。
まあ、減らず口をたたけるうちは上等だな。
結構な敵を倒して探索していると、
リザードマンがいた!
この階にもいるのか!?
しかし二体しかいなかったのであっさり片付けてやった。
どうやらこいつらがネクロマンサーだったらしい。
まさか、リザードマンが犯人だったとはな。
奴らが持っていたアミュレット。
禍々しいが、レリスが気に入ったようで身に着けていた。
もっともデザインじゃなくて力が気に入ったみたいだがな。
こういうところはレリスの尊敬できるところだな、フフフ…。
残党のゾンビを片付けていると、俺の体にまたも力が沸いてくるのを感じた…。
今までとはもっと違う、強い力が…。
いいぞ…。
俺は黒豹になってみた!
いよいよ、人以外のものになれるようになったようだ…。
精霊への第一歩といったところか。
六階にはいるともうゾンビの姿はなく、ダイアウルフなどの敵に代わっていった。
大きな崖を挟んで向こうにオークもいた。
ここからならスリングと弓で…、と思って攻撃を開始した横でソフィの悲鳴が!
どうやら罠の解除に失敗したらしい…。
まあ、あれだけやかましくしてたからな。
やれやれ、しかも手遅れみたいだ!
俺らは遺体を担ぎ上げ、地上に戻っていくことにした…。