官僚とメディア | 書評無情の響きあり。

官僚とメディア

魚住 昭
官僚とメディア

先日、修善寺に出張した際にパッと読める本が無く

熱海駅のキオスク売店で購入。


共同通信の元記者であった著者がメディアの腐敗を

官僚との癒着というテーマで記した一冊。

耐震偽装事件、「タウンミーティング」やらせ事件、NHK番組改編

疑惑、などをピックアップ。 取材に裏付けられた鋭い抉りによって

各事件のメディア報道の裏側にある事実を解き明かしている。


この情報化社会においてメディアによって報道されている内容を

どのように受け取るかは、各個人がいわば“賢く”生きるにあたって

重要な要素の一つだと言える。

しかしながら真実を知る為には膨大な時間と調査が当然必要であり、

まずは 「マスメディア報道においても事実が歪曲されて報じられる

可能性がある」 ということを知ることが現実的には重要なのであろう。

その視点でニュースを見る“気付き”の第一歩を与えてくれる一冊である。

↑そうなんだ、と思った方は読んでみる価値アリ。