快楽なくして何が人生 | 書評無情の響きあり。

快楽なくして何が人生

団 鬼六
快楽なくして何が人生

年明けに買い込んだ新書s(シンショーズ?語呂が良いので何となく。

お許しください、、、)のうちの一冊。

著者とタイトル が目に入り、思わず食指が動いた。

官能小説の第一人者である団鬼六 (杉本彩主演「花と蛇」の

原作者と言うと分かり易いか) が語る人生論、しかもこのタイトル。

相当な型破りっぷりが期待され否が応でも胸高まる、、、


序盤は生い立ち~学生時代について多く書かれているが

この方、同窓の(大)先輩だけにその舞台もイメージでき

さらなる(?)親近感を抱かせてくれた。


内容は痛快。

amazonレビューで“たかちゃん“氏がドンピシャ書評されてるので

下手な書評は省略。 こちら参照


一点印象に残った箇所を追加させていただくと、

「正常人は性倒錯者(性的好奇心の強い所謂アブノーマルな人)を

白眼視する傾向にあるが、私に言わせれば正常者という人種の方が

大脳が衰弱していると思います。」と団氏は記す。

人間のいわば健全な精神的肉体的快楽源を 理解できない方が、

大脳構造&精神レベルとしては貧弱なだけでは、という論理。

 確かに、、、。これ、天晴の一言に尽きる。