少しご無沙汰でした

3月になり,今日はひな祭り。
毎年言ってますが私の○○回目の誕生日です。
あ~、めでたい。
さて、北海道以外の方、本当は食べるつもりはなかったのに不本意ながらつい食べてしまった時に、なんと言いますか?
「つい食べちゃった」?「食べ過ぎちゃった」?
北海道人は
「食べらさっちゃった」と言います。
これは「食べ過ぎちゃった。或いは食べちゃった。」とは微妙にニュアンスが違います。
「食べちゃった」というのは不本意ではあるけれどあくまでも自分が食べたということです。
でも「食べらさっちゃった」というのは自分のせいでもなく、かと言って他人のせいでもなく、何だか知らないけど「食べらさっちゃった」なんです。
強いて言えば、自分の意志とは無関係なところで手が勝手に動いて口に食べ物を入れて、気が付いたら食べていた、みたいな(?)
この辺りの感覚、北海道の方ならお分かり頂けるでしょう。
他に、本が面白くてどんどん「読まさっちゃった(読まさる「読めてしまうの意」)」
隣のイケメンを見るつもりはないのに「見らさっちゃった(見らさる)」
意識して聞こうとしてないのに「聞かさっちゃった(聞かさる)」
するつもりはなかったのに「しらさっちゃった(しらさる,「する」)」
明日の朝早いし二日酔いになりたくないのに「飲まさっちゃった(飲まさる)」
ホントは言うつもりじゃなかったのに「言わさっちゃった(言わさる)」などなど。
他にも多くの動詞に使われています。
この「さる」の使い方は私たちは難なく使いますが、恐らく慣れない方はどう活用していいか,チンプンカンプン?
方言て面白いですよね。
標準語でよく使われるのが「合わさる」
これはいわゆる私たちが使う「さる」とはまた違った活用形,かな?
で,北海道人はこれ以外にも「さる」を活用してるわけです。
色んな行為,行動に「さる」をつけると,何となくその行為に柔らかさのようないい意味での曖昧さを感じさせ,場の空気を和ませる効果があるんではないかとにらんでいます。
「いや~,飲み過ぎちゃったよ~」と言うより
「いや~,飲まさっちゃったよ~」と言った方が何となく自分のせいじゃないし~みたいな!
さて話はまだ続きます。
実はこの「さる」の話題。
随分前の「おにぎりあたためますか」で大泉洋達が,大いに盛り上がっていたのです。
これを後年観た私たち家族は,真剣に語り合ったのです。
「見る」に「さる」をつける場合「る」を「ら」に変換してから「さる」をつけます。
「見るさる」とは言いません。
これは「自発的表現」と言うそうで
五段活用動詞の「未然形」に「さる」をつけたもの、上一段・下一段活用動詞の「語幹」に「らさる」をつけ、 共通語には存在しない自発的表現となるそうです。
ま,何だかよくわかりませんが,さてここで問題です。
バッグの中の携帯のスイッチを,知らないうちに押してあった時の言い回しを「さる」を使って言ってみてください。
簡単でしょ?(*^o^)乂(^-^*)
以上,誕生日とは何の関係性もない記事でした。
くだらない文章を最後まで読んでくださってありがとうございました。
追記,訂正
「水曜どうでしょう」は「おにぎりあたためますか」の間違いでした(///∇//)
記憶違いごめんなさい。