昨日、オリバー•ストーン監督の映画『スノーデン』を日比谷で鑑賞してきました。
エドワード•スノーデンは米軍直属の諜報組織NSA(米国国家安全保障局 National Security Agency)の契約職員でしたが、表向きはテロ対策としての諜報活動が、実はテロとはまったく関係のない一般市民のメタ•データを収集していたことを知って、告発した若い男性です。
メタ•データとは、単に電話、メール、SNSやPCなどを盗聴・盗撮して得られる情報ではなく、ある人物がいつ誰とどんな連絡を取ったか、更にその相手は誰とどんな会話や接触をしたかを、他愛のないやりとりまで際限なく辿っていき、世界中のすべての人間関係を情報収集し監視することで、一人一人の人物の人となりを読み取ることができるというものです。日本も米国に情報提供を迫られ、一旦拒絶はしたようですが結局断れなかったようです。ですから皆さんも私も無関係ではありません。
諜報活動を任務とするスノーデンは、恋人といえども打ち明けることのできない苦悩を抱えて生活します。そんな中、自国の機関が取るに足りない一般市民にまでどんなことをしているのか知らない恋人のリンゼイが、気軽に自分のプライベートな写真をSNSにアップしようとします。それを見たスノーデンはムキになって止めようとしますが、リンゼイはなぜそうしてはいけないのか理解できず二人は口論になります。そこでスノーデンが「誰も傷つかないファンタジーの世界にいるじゃないか!」と感情を爆発させるシーンがありました。これはターゲット被害者が、集団ストーキングに理解のない自分の身内や友人などに思わず吐きたくなるせりふです。このシーンを見て私は、現在では、昔には現実だった世界が今はファンタジーとなり、事実を知る人のみが現実を生きていると言えるのかもしれないと思いました。
そういえば私が被害を自覚してまもない頃、自分の身の周りで起こることを話したときの友人の一部の反応は「そんなこと知りたくない」「そんなの聞きたくない」でした。”そんなこと言わないで以前の私に戻ってよ…”。信じる信じない以前に、こんな気持ちが先にあるようでした。つまり自分が当事者でなければ、事実がどうあれ自分の生涯さえ無事に過ごせればそれでよいということ。まさにここが当事者と非当事者を分かつ最大のポイントであり、ターゲット被害者が怒りや孤立感を感じる理由だと思います。一体、知ってしまった自分が知らない人たちとどうしたら何食わぬ顔で同じように暮らしていくことができるんでしょうか。ASKAさんのブログでも、ファンの方から、盗聴や盗撮なんてもういいからもとのASKAさんに戻ってはやく歌を聴かせてよ、というコメントが寄せられていましたね。日本も通信網から個人情報が観察されていることは一切報道されません。芸能人の不倫やグルメ情報で満載です。
2013年、スノーデンは報酬もキャリアも、恋人との平凡でも人間らしい幸福な生活を投げ打ってでも、命に関わる告発をしました。告発した当時まだ29歳だったんですね。もともとスノーデンは自国を愛するパトリオットでした。ところが米国の正体を知ることにより、たった独りで世界に向けて告発することを決意したのです。そんな主人公はもとより映画作品にしたオリバー•ストーン監督も、まさに命懸けの仕事をしたわけです。
スノーデンは自分の心に忠実に振る舞いました。その孤独に共感して、上映中何度か鼻の奥がツーンとしてしまいました。まだ観ていない方はお時間が許せば映画館に足を運んでみて下さい。
映画『スノーデン』公式サイトhttp://www.snowden-movie.jp/
《2017年2月8日(水) 追記》
あなたも監視されている~スノーデンの暴露とは (50分36秒)
動画後半で、監視されていることを知りながら生活するということは、自分が絶えず他者から見られていると意識しながら振る舞うようになることだとお話しされている部分があります。どこか芝居掛かった振る舞いをするようになり、本来の自分を生きることができなくなるのでしょうか。町中に防犯カメラと称する監視カメラが設置されていますが、皆さんは最期の最期まで守るべきものを護ることができますか。
一方、こちらは青木理さんにインタビューをした音声動画です。青木理さんと言えば、日本の警察の闇を告発したり、国家権力や日本の公安警察に関する本の著者としても知られた方で、私が好きな青山繁晴さんと同じ共同通信社出身の方です。私としてはこのお二人は必ずしも同じ意見の持ち主ではないのがちょっと残念です。長くない動画ですのでこちらもぜひ。
⚫︎ 上記の動画でお話しされている小笠原みどりさんの著書です。
スノーデン、監視社会の恐怖を語る 独占インタビュー全記録
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http://blog.livedoor.jp/ninntibokumetu/
集団ストーカー認知・撲滅 (Parade books)
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※どなたもお使い下さい。2タイプあります。このチラシは、集団ストーカーに関するごく初歩的な内容を広く一般の方々に知って頂くために作製しました。以下のイメージは「周知チラシ②(無字右衛門)」より。
一般の方々にお願いがあります。私たちは、俗に「集団ストーカー」と呼ばれている犯罪の被害者です。日本全国に大勢の被害者がいます。
説明が非常に難しい手口による犯罪のため一般社会になかなか周知が進みません。証拠を確保することが極めて困難なため、現在のところ警察に訴え出ても立件が難しい状況です。マスメディアもなぜか一切報道しません。かりにこの事実を取り上げるメディアが現れたとしても、当のメディア自体に危険が及ぶ可能性のある問題なのです。日本国内だけでなく、世界中に同様の被害者がいます。(*海外では、私たちのような被害者のことは"Targetted Individuals (T.I.)"と呼ばれています)海外では報道されている事実であり、被害者本人たちがネットを通じて顔を出して訴えかけています。しかし日本国内では報道されないばかりか、被害を訴える人々は精神疾患であるなどとして揶揄されるのがお決まりのパターンです。健全な第三者が検証のために介入したことがないにもかかわらず、被害者を揶揄しながら強力にこの事実を否定する人たちがいるのです。そして私が日頃受けている被害状況から、この理由も目的も不明な「プロジェクト」に、税金が注がれているとしか考えられない現象を頻繁に経験させられているのです。被害者は自由を奪われています。どうか知って下さい。私たちは、良識ある一般市民である皆さんに関心をお寄せいただけることを心より願っております。皆さんご自身、ご家族、ご友人、身近な大切な人たちのためにも。
無字右衛門
●日本国内だけの社会現象ではありません。海外の一部の被害者さんたちの声です。こちらもぜひご覧ください。(再生時間:2分24秒)↓
A Plea For Help Message From Targeted Individuals
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