ウイ・ブック トーク -2ページ目

ウイ・ブック トーク

ナウ・ゲット チャーンス みたいな感じで。

新しく読んだ本と、その流れで読みたくなる既読書をブックトーク形式で、紹介していければと思います。

今日はM-1決勝でしたよ、ってことで。

べしゃり暮らしは漫才にかける青春な訳ですが、今回のブックトークはワタクシ的青春漫画ですよ。


べしゃり暮らし 8 (ヤングジャンプコミックス)/森田 まさのり
¥590
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う~ん、最新巻の9巻は画像がなかったです。折角なので表紙画像のある8巻を紹介。

漫才師を目指す高校生を題材にした漫画なんですが、すごく取材してる感じがして好きな漫画なんですねぇ。

エセ関西弁が残念でそれを指摘するかどうか葛藤する、とか、解かる気がする題材から、折角M-1的なコンテストでいいとこいった漫才師さんが凍死しちゃうとかえええ~~???って思っちゃうエピソードまで、ふり幅が大きくてハラハラしちゃいます。


以前はこの人の漫画、線が多すぎて女性キャラが見にくい感じがして苦手だったんですが、べしゃり暮らしではだいぶスッキリしてみやすくなってるように感じます。

題材もお笑いで読みやすいし。


しっかし、今年のM-1。

笑い飯の一人勝ちな気がしちゃいました。すきずきなんだろうけど。

1本目の鳥人ネタは、数年前の奈良県立歴史博物館のネタに匹敵する位、爆発力があったです。

決勝戦でチンポジねたをするかね??とは思いましたが、それはそれで面白かったかと。




リアル 9 (ヤングジャンプコミックス)/井上 雄彦

¥630
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話は変わって、車椅子バスケですよ。

交通事故でナンパした女の子を車椅子生活にさせちゃった野宮、ランキングでしか自分の立ち居地を確認できなかったのに自分が車椅子生活になっちゃってランキングを見失いつつある高橋、短距離ランナー出身で車椅子バスケの全日本選手戸川、の3人を軸に話は進んでいきます。

9巻は主に高橋の巻ですかしら。

この本、1年に1冊しか出ないのがむぅ…なんですが、間違いなくリアルです。

それぞれの登場人物の葛藤とか、やさぐれかたとか、ちょっとした希望とか。

「カタツムリが必死になって進んだと思った距離なんて 駆け出す犬の一歩に もう追い越されてる」

ってのがこの巻での私のベストです。

およそ9年間、仕事で障害者とかかわってる私としては、なんとなくは解かるけど解かるよ、って簡単に言えないもどかしさも読んでて感じます。

解かるよ、って言う必要もないかとも思うんですよね、冷たいかもですが。

きれいごととは関係ない日常の中に、リアルはありますよね。

男の華園―A10大学男子新体操部 (第2巻) (白泉社文庫 (く-3-10))/桑田 乃梨子
¥710
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またうって変わって、のほほん系の少女マンガ、『男の華園』です。

これだけもう完結してるんで、安心して読んでもらえます。上2作はまだまだ続きが気になるんですよね~。

大学の男子新体操部が舞台のダラダラした青春漫画です。

恋あり、ふわ~っとした不安あり、ああ~、大学生の頃ってそうだよね~、今でもさして変わんないけどね~って再読するたびに思います。

男子新体操ってジャンルがイマイチピンとこないんですが、たま~にテレビで放送されてると、確かにカッコイイんですよね。動きもぴしっとしてるし。

先輩達のキャラが一人ひとりちゃんとしてて、読みやすいです。

私はめぐみ先輩がちびちゃんでさばさばしてて好きでした。

M-1に刺激されたわりには、あんまり関係ないブックトークでした。

青春漫画的には、私の次点は『はじめの一歩』なんですが、巻数も多いしまだまだ続きそうで感想も書きにくいんで、このへんで。

はじめの一歩は試合前の合宿位の時期が楽しゅうございます。


ブック・トークって銘打っといて、2回目から早速内容には関係ない装丁メインの感想で申し訳ないです。
モチロン内容もどの本も大好き、なのですよ。


ファッキンブルーフィルム/藤森 直子

¥1,890
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SM女王様かつバイセクシュアルな著者の、ノンフィクション日記。
まだブログは公開されてますが、2000年の単行本化目前から、更新されていない様子です。
http://homepage3.nifty.com/fuckinbluefilm/
『充電』とのことですが、もっともっとこの人の作品を読んでみたい、って思っちゃいます。

切ないんですよね、赤裸々に書かれてる人々が。
SMに来るお客さん、農家の幼馴染、弟、「人と同じ部屋で寝るのがダメだ」って公園のトイレで寝る少女、たくさんの登場人物にそれぞれ切ないエピソードがあります。
あ、お客さんの話は自分が門外漢な分、オモシロエピソードも多いです。
私のジャケ買いの半分は、「あの、僕、家具になりたいんです」って帯だったし。

ただの日記で終わらせない、しっかりしたラストも大好きですよ。
ノンフィクションなのに、今ここでそれを君が言うかね??っていうカッコイイシーンもあり。

もしかしたら、SMとか、そもそも性的描写が苦手な方は避けた方がいいのかもしれません。大丈夫だとは思うんですけど、ね。




私の奴隷になりなさい (角川文庫)/サタミ シュウ

¥500
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もともと単行本では『スモールワールド』ってタイトルだったんですって。
スモールワールドじゃ買わなかったけど、このタイトル、この装丁じゃ買っちゃいますね。
モデルさんの目と唇がいいですね。なんだかオッサンみたいな感想ですね。

落とせたと思ってた同僚の女性の不可解な行動。実はその背景にはご主人様の存在があって…って内容です、すごく平たく言っちゃうと。
エロいけど良くわかんない、って初読では思ったんですが、リリーフランキーの解説でちょこっと解かりやすくなった気はしました。
う~ん、でも、わかんなくてもいいのかもね、とも思いました。




セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴/島田 荘司

¥1,575
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さて、1冊はエロティストのない作品も。
そろそろクリスマスですしね。

御手洗潔シリーズの作品です。推理小説なので、ネタバレしないようふわっとしたあらすじになりますよ。
歴史的・資産価値の高い、ロシア皇帝から賜った、セント・ニコラス(サンタクロース)のダイヤモンドの靴。
何か事件は起こったのか?って所から始まり、御手洗シリーズらしいなかなかハートウォーミング?なラストまで、事件は二転三転します。
御手洗潔のキャラは、よくできてるな~と。だからこその人気シリーズなんでしょうけどね。

うん、この本は文庫より新書より、ハードカバーの方が私好みの装丁です。
普段は単行本は手を出せず、文庫化を待っちゃうことが多いんですが、なんだか勢いで買ってしまったんですよね。




ジャケ買いシリーズ、いかがでしたでしょうか。
最近誰か芸人さんが、帯を集めてる、って放送で話したら帯だけたくさん貰っちゃった、ってエピソードをテレビで話されてました。
うんうん、帯だけ取っときたい気持ちも解かります。
ってか、私も気に入った帯はとってます。帯まで込みでのナイス装丁な本もありますしね。

…次回はちゃんと内容テーマのブックトークをしたいと思います。

さて、正直この本の感想&私なりのブックトークを展開したくてブログを始めたといっても過言でもない、『レインツリーの国』です。


今回のテーマは『インターネット通信』ってことで。




レインツリーの国 (新潮文庫 あ 62-1)/有川 浩

¥420
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もう多くの方がネット上に感想を公開されていることと思います。文庫化されてるし。

ざっというと、ネット上で同じ本で共感した男女の恋物語です。図書館戦争のスピンオフみたいですが、図書館戦争は読んでないんで割愛。

文章自体は軽くて読みやすい印象ですが、時々「青春菌」とかいう表現が面倒くさくはなります。

すきずきなんでしょうけどね。

障害者の扱いがウマイな~って思いました。

ヒロインの女の子が聴覚障害者なんですが、「耳の事で僻んでるのではなく昔から意固地でしつこく、もともとの性格がめんどくさい」って自覚しちゃう感じはいいです。

障害がどうであれ、性格はそれぞれですもんね。


あと、サブタイトルがウマイです。

特に3章の、『傷つけた埋め合わせに自信持たせてやろうなんて本当に親切で優しくてありがとう』。

あ~~~いたたたたた。

なかなかこの卑屈さは、身近な感じがあります。


実は私がこの本を手に取ったのは、旅行先、それもネット上で知り合った相手に会いに行った帰りでした。

なかなかカンジのいい方で、メールのやり取りやそれまでちょこっと会って、好みのタイプだな~って思ってたんですけど。

3回目会って、話して、親切にしてもらって、あんまりにもちゃんとしててまっとうで眩しくて、卑屈な私が勝手に打ちのめされた帰り道で。

この本のヒーロー、伸も、ムダにヒロインひとみから「エライ、スゴイ」って言われてイラってなっちゃいます。

でも、自分が卑屈な気持ちになってると、前向きな人ってまっとうすぎて。

伸が反撃?するぶっちゃけ爆弾は、いきなり投下されるとそりゃ泣いちゃうわ、ですけど。


この本がオモロイな~って思ったのは、「そしてお姫様と王子様は、幸せに暮らしたかもしれません」な終わり方。

「幸せに暮らしました」ではないのがミソだな、と。




仮面舞踏会―伊集院大介の帰還 (講談社文庫)/栗本 薫
¥790
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ネットつながりで、この本。

今手元にないんでうろ覚えですが、名探偵伊集院大介がインターネットがらみで起こった殺人事件を解決するもの。

っていうと残念な説明ですけど、凄いんですよこの小説。

舞台が動かない。状況の進行も謎解きも全てパソコンの画面上で行われます。

んで、登場人物も魅力的なんです。

パソコン通信・チャットで会話が進んでいくんですが、外見の説明もなんもない登場人物がいやにカッコイイ。

たしか「松田さん」ってハンドルネームの人のファンでした、私。エロカッコイイんですよね。

栗本薫の作品の男性は、たまにガッとツボにはまります。


もう10年以上前の作品なんですねぇ。

多分当時まだこんなにパソコン上のネットワークも発達して無くって、一部のマニアの人が楽しむ感じだったようです。

そのマニア感、オタク感も楽しいんですが。




ありがちのラブ・ソング (集英社文庫―コバルトシリーズ)/久美 沙織
¥357
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昭和62年ですって。

このときのパソコン通信は、カタカナで表記されてて、本当にごく一部の趣味の人々が楽しんでた世界みたいです。

20年以上前だもんねぇ。

当時確か小学生で、この「半熟せりかの探偵ごっこ」シリーズが大好きだったんですが、正直これはあんま意味がわかんなかったです。

へ~、パソコンは猫の毛に弱いんだ~。

兄貴がコンプティーク買ってたんでC言語とかは単語としてなんとなくなじみがあったんですが。

ま~そんな難しい知識も必要なく、普通に少女小説として楽しかった覚えがあります。

なんちゅうの、ちょっと賢そうな雰囲気っちゅうの?

実家帰ったら読み返してみます。



R.P.G. (集英社文庫)/宮部 みゆき
¥500
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これはブックトーク的には蛇足。

上記3作はわりとパソコンの中で話が進んでいきますが、この作品は現実世界重視です。

ネット上で知り合った人々がからむ事件の話ではありますが、章間にメールの文章が出てくるくらいで、舞台は警察の取調室です。

時代的には仮面舞踏会と同じ位の時期なんでしょうか。





時代と共にパソコン上の人間関係も多様化していくなぁ、と。

一部の趣味の人々が楽しんでた世界が、こんなに普通に浸透するって、当時のマニアの皆さんは想像されてたかなぁ、って思います。

文章で分かち合えたり、自分を取り繕えたり、思わぬディープな付き合いになっちゃったり。

文章って色々です。