2005年6月
悪循環に陥っていた私だが、まだまだスロットに対しての危機感を感じる事ができなかった。
友人から「もう今日から止めとけ」という言葉にも「イベントがあるからどうしても行かないといけない」と、
なぜか義務的なことを口走るほど、私の精神状態はどうにかなっていた。
お金が無くなりそうになると、大金が手に入るほど大きく勝ったりという運が良いのか悪いのか、止めるきっかけも見つからず、手持ちのお金が少なくなれば「どうせまた勝てる」
しかし、負けて手持ちのお金が無くなってしまうと「また借りて勝てば良い」とどちらにしてもスロットを止める気は無く、自分のお金でもないカードローンに甘え続けていた。
そんな生活を続けるうちに、毎年やっていた趣味であるサーフィンの季節である6月でも、サーフィンよりスロットと、優先順位まで変わってしまい。以前までの健全な生活まで犠牲にしてまで、スロットを打ち続けていた。

今考えると、スロットにはまってしまうまでは、本当に健全な生活を送っていました。
休日で暇であっても、家の掃除。予定を友人組んでサーフィンに行くなど…とても充実した生活を送っていたことを今では懐かしく思います。
スロットを始めてしまってから、晴れた日の季節ごとの屋外の匂い、空の色、町並みそんないつもの生活をしていれば、感じる事のできるはずなのに、もはや当時ギャンブル中毒者の私は、暇さえあればパチンコに行かなくては落ち着かない、イライラするようになってしまっており、パチンコ店の煙草の匂いと回るリールだけ感じ続け、終われば外はもう暗く、日常が本当にギャンブルだけになってしまっていました。
話の話題もスロットばかり、他の話題など殆ど知らない今の私にとっては「つまらない人間」だったと思います。
ギャンブル中毒は本当に怖い「病気」だと私は思います。
ある意味本当の麻薬より怖いものだと思います。
人によっては脳内に麻薬物質を生成してしまい、お金を使い。場合によっては犯罪まで犯してしまう危険性もある。
借金地獄に陥った身寄りなどに助けを求めれない人間は自殺まで犯してしまう可能性もある。
これはれっきとした麻薬ではないでしょうか?性格によっては危険なものに変貌する可能性があると私は思います。
2005年5月
月末に入り、ついにローンカードを使う事になった私は、まるでそのカードを銀行のキャッシュカードの様に扱う事になる。
実質30万を使えるようになったと勘違いしている私は、スロットで負けてもすぐにコンビニのATMに走り、すぐに借り入れする様になった。
次第に、小額だったローンも10万円台と乗り始め、現実的に、そう簡単に返せる金額ではなくなってしまっていた。
給料が入っても、差し引き3万円しか残らない私はその3万円で返そうと思うことなく、未だスロットで取り戻そうという思考は変わらなかった。
単純計算しても毎日スロットに行っていると、もちろん毎回小額でも勝つことが出来れば問題ないわけだが、実際小額で止めれる冷静な思考を持ってはいなかった。欲が欲を生み、「もっと、もっと」と更に上を目指してしまう。
イベントなどを真に受け「このイベントだからこれで終わるはずが無い」と…。
パチンコ店も慈善団体でない、商売なのだ。パチンコ店は毎日がイベントで、いかにも大判振る舞いする様なキャッチフレーズでお客をその気にさせる。
そんなキャッチフレーズを真に受けていた私は連日更に上を目指し、結局負けてしまうという悪循環に陥っていた。
月末に入り、ローンカードの返済期限が来たのだが、返済するお金が無くなっていた。
しかし、それに大変な事態だと思う事は無かった。
「ローンカードでまた借り入れをし、その借り入れしたお金で返済する」
ローンの返済は小額でも可能で1万円からの入金が可能だ。
なので、1万円借りて1万円返すという、やって損するだけの言わばその場しのぎの悪循環に返済面でも陥っていった。

借金をしてまで、パチンコをやっている方もいらっしゃるかと思います。
もし今現在私みたいな状態の方がこれを見ていらっしゃるのであれば、1度冷静に考えてみてください。もし、パチンコで6万円使ったとして、負けてしまった場合。
その6万円で何が出来るでしょうか?色々な事が出来るかと思います。旅行や、貯金、他にやっていた趣味など…。
わたしも、サーフィン、スノーボード、友達と旅行など、それまでやっていた多くの楽しみを失ってしまいました。
正直、借金をしてまでパチンコをやるべきでは無いです。一度借金をしてまでパチンコをしてしまうと、人間の貪欲な部分が出てきてしまい、「もっと、もっと」と悪循環に陥ります。
その貪欲さがあるなら、もっと自分にプラスになる部分に使うべきだと現在は痛感しています。
ギャンブル自体は否定しません(嘘かな?笑。出来るなら無くなってしまってほしいかも笑。)ストレスの発散も出来るでしょうし。しかし、ギャンブルは楽しみ方を間違えると大変危険だと思います。
借金をしてまでする遊戯ではありません。
ローンも使い方次第の諸刃の刃、ギャンブルもやり方次第の諸刃の刃。
諸刃の刃を2つも扱う事はあまりにも危険ではないでしょうか?
もし、ギャンブルが理由で借金をしている方がいらっしゃるなら、今からでも遅くない。止めるべきです。
一度経験した私はそう思います。




2005年5月
まだ貯金が残っていた私はその貯金でスロットを打っていた。
5月に入り、中盤までは負けたこともあったが、勝ち金の方が上回り、貯金を減らすことなく打ち続けることが出来ていたのだが、何背毎日打ち続けている為、そうも勝ち続けるわけも無く、またマイナスに入る事になる。
そして貯金10万円も底を付き、とうとう財布からも通帳からもお金が無くなってしまった。
たった1ヶ月少々で40万円の損失をしたにもかかわらず、未だ危機感を持っていなかった。
なぜならローンカードを持っていたから…。
昔、急用でどうしても現金が必要になった時があり、ローンカードの契約をした事があった。
そのローンカードが財布に未だ入れてあった為今思えば、なぜそんな考えになってしまったのだろうという行動に入る。
「ローンカードを使えば良い。また勝って、そのお金で返済すれば良い。ちょっとスロットに行く回数を減らして、イベントのときだけ行けば良い。」
そんな根拠も無い考えでついにローンカードを使う事になる。
当時の私のカードの限度額は30万円。コンビニなどで自由に借り入れ、入金ができる為、簡単に現金を作る事ができた。
利子高利率な為、安易に借りる事など今考えれば馬鹿らしい事なのだが、当時の私は「利子なんて安いもんだ」と詳しく調べもせず、最初に3万円借りる事になった。
そのお金でスロットを打ち、6万勝つ事が出来たのですぐに返済した。

今考えると、1ヶ月少々で40万も負けたのに、取り戻す事などもう手遅れ、不可能と言っても間違いでは無かった。
当然、食費などの生活費などもあるわけで、仕事からの収入から自由に使える金額など3万円ほど。
どう考えても、100%の割合で勝つ事が出来ないと、生活すらままならなく事など周知だ。
この時点で止めておけば後々大変な事にならなかったのに…。

だが、そんな簡単な事を気付けなかった。
もう、パチンコ店に通い打つことが日課、それ無しでは落ち着けなかった自分がいた。
病気だった。

そうして、これからもまだこの生活がエスカレートしていく事になる。