2005年4月
一日に12万円も負けた事にもめげる事のない私はパチンコ店にますます足を運ぶ事になる。
「どうせまた勝てる」そして、3万円負け…「また次に勝って6万ほど取り戻せば回復できる」そしてまた3万円負け…
次第に勝っていた金額もあっという間に無くなり、トータル的に考えても負け金額の方が、多くなってきた。
しかし、そこでなぜか止めれなかった。
今思うと、なぜ止めれないのか…。もう脳内に麻薬物質が流れ込んできていたのだと思う。
打つ事、ボーナスゲームを打っているときの自分、もうそれが快感だったのだろう。
負けても、何かに取り憑かれる様に連日打っている…。今思うと末恐ろしくなる。
たぶん、今の自分から当時の自分を直接見る事ができるとしたら…
当時の私の打っている時の表情は、きっと目が虚ろで、催眠術にかかった様な感じなのだろうと思う。
当時の私の自宅は一人暮らしでもあったため、スロットをするまでは部屋もきれいで、頻繁に掃除していたのだが、
スロットをし始めてから、自分の性格も変わってしまったのだろうか、スロット以外に何もやる気が起こらず。
パチンコ店から帰ってくると、もう23時、そこから掃除なんて出来るはずも無く、ますます部屋は汚くなっていった…。
自分の新車もそう、まだ購入し3ヶ月だというのに、愛車を洗車する事も無く、どんどん汚くなる一方で。
当時の友人から、「掃除しないなんて珍しい」とまで言われたほどだった。
「当時の私は確かに狂っていたと思う」

そんな生活を送っていた私ですが、みるみる負け金額は膨らみ(当然負けばかりでもなかったのですが、勝つことなど、小額だったので…)たった1ヶ月で30万円ほど負けました…。
そして、40万円あった私の貯金もついに底をつきかけるまでになるのです…。

そして、もう1歩踏み入る5月に入ります…。

2005年4月
スロットで勝った事をきっかけに私はどんどんスロットの魅力に取り憑かれることになる。
仕事が休みの日になれば決まって朝から並んでパチンコ店に行きだした。
まだルールも分からなかったが、次第に何のアクションで解除(ボーナス)に繋がるかが解り出し、ますますのめり込むようになった。
のめり込んで1ヶ月も経っていないのに、仕事終わりにまでパチンコ店に通い出すまでになった。
勝ち金額もあっという間に10万円を越え、今の自分から思えばまんまと引っかかったという感じだ。
だけど、そうスロットは甘いもんじゃなく…
まだ初めて数週間、「止め時」もわからなかった私はどんどんどんどんお金をつぎ込む事になる。
ある日、朝から8時間ほど打ち続けた。
打ち続けているとは言うものの、勝っている訳ではない。
勝てるという根拠も無く「いつか大爆発すると」信じ続け、お金を入れ続ける。
朝の所持金は3万円。
けど、使った金額はなんと12万円だ…。
その9万円は、以前に勝って口座に入れておいたお金をわざわざ近くのコンビニで引き落としてきたのだ。
普通の人なら、驚く筈であろうその金額も、もはや金銭感覚が狂っていた私は危機感を抱く事も無く、結局その日は「負け」に終わった。
「まだ、トータル的に勝ってるし、また勝って取り戻せば良いや」
なーんて、いったいその自信はどこから来るのか…訳のわからない楽観論を唱える様になっていた。
今思えば、何かのカルト宗教に洗脳されているような感じだったのかもしれない。

4月某日までのトータル金額 +約10000円
ローン金額 0円(マイカーローン除く)

自分が取り返しの付かない事をしてしまった事に気付くのは、これから2年先の話です。

2005年4月、そこから私の転落が始まった。
当時、会社員で新車も購入し、カーローンなどはあるものの人並みの生活を送っていた私。
ギャンブルなんかにそんなに興味が無く、付き合い程度でパチンコに使っても5千円程度にしかならなかった。
スロットもそう、ルールもわからず、仕事終わりに数ヶ月に1度付き合いで行く程度のものでした。

ある日、当時大人気だった、某スロット機に目が入り、お遊び程度に打つつもりだったはずが、
わけもわからずメダルが出るわ出るわ…(((( ;°Д°))))
そのおパチンコ店は等価交換(パチンコ店では交換比率があります。メダルは1枚20円。等価交換とは、メダル交換時に20枚丸々交換できるというもの。)
あっという間に2箱溜まってしまい、訳がわからなかった私は終わってすぐにやめて、交換に行きました。
交換すると、2000枚…交換比率も分からない私はとりあえず換金。
するとなんと4万円!!(゜д゜;)
当時の私としては相当驚くべきものでした…。
「たった1時間程度でこんなにもらえるなんて…」
しかし、この体験が転落への第一歩だったとは当時の私は知るはずも無く…。
こうして私の苦悩と幻覚の喜びの始まりました。
ギャンブルが程度を知らないと麻薬になる事を知らないままに…。