すべてのものに陰と陽の性質があり、食べ物も例外ではないということをご存じの方は多いでしょう。
ここでお伝えしたいのは、もっと物理的なこと。食品の陰・陽以前に、冷たい食べ物を食べると、「お腹が冷える」ということです。
「お腹」というと、胃とか腸を連想すると思います。
もちろん胃腸も冷えます。冷たい水をたくさん飲んだり、アイスクリームやシャーベットなどてきめんに冷えます。
では、胃腸以外の臓器はどうでしょう。
アイスクリームがたくさん入れば、胃袋はびっくりするほど冷えるのですが、胃袋に隣接する内臓も冷えてしまいます。
胃袋はお腹のほぼ真ん中にありますが、左隣には脾臓、後には膵臓、右隣は肝臓、胆嚢、上には心臓と肺があります。
そうした臓器がみ〜んな冷えます。
実は胃袋は冷えには割と強くできています。熱いものや冷たいものが侵入するのは想定内。食べ物が入った胃袋は絶えず動きますから、その点でも胃袋は強いのです。体はどの部分でも動けば暖かくなりますよね。
胃袋が冷えたとき、密かにダメージを受けているのが脾臓です。
脾臓は血液の再生など免疫系に関係する臓器です。
ダメージを受けて、胃袋のように即座にキリキリ痛んだり、吐き気につながることはありません。腸のように下痢したりもしません。
脾臓のダメージは、免疫力の低下だけではなく、生理が止まりにくくなるような出血傾向、膀胱炎様症状などの他に睡眠の質が悪くなると言われています。
体には抵抗力があります。恒常性もあります。冷たい食品を多少食べた位では大丈夫です。
でも、毎日食べ続けたらやっぱりかなり応えます。
例えばサラダ。私は生野菜のサラダが大好きでした。ありがたいことに昨今は冬でもサラダの材料にことかきません。本来は夏野菜のはずのトマトもキュウリも手に入ります。
基本夏野菜は陰の性質を持ち、体を冷やすものが多いので、冬に食べるのはお勧めではないと言われています。
冷蔵庫から出してきたサラダ用の野菜たちを、生野菜サラダで食べる。
ダイエットを兼ねてパクパク。これだめですね。
「最近どうも眠れない」「よく膀胱炎になる」「風邪を引きやすい」「生理がダラダラ止まりにくい」
そんな方は、試してみてください。
・野菜はなるべく温野菜。
・冷蔵庫から出したものはすぐ食べず、常温もしくは加熱。
・南方で採れる果物は多食しない。(バナナ、マンゴー、パイナップル等)
・お水は湯冷ましにして飲む。
ね、そんなに難しくないでしょ?