骨盤は上体を支えながら、仙骨と共に筒状になって腰部の内臓を守っています。
がっちりと動かないように思える骨盤ですが、実はかなり可動性があります。

ことに恥骨は左右一対で出来ていて、中心にある恥骨結合によってつながっています。

 

 

 

 

 

軟骨結合は背骨の椎間板の様な骨をはさんでうごくように出来ています。

もちろん手足の関節のような動きではありません。多少ずれる程度です。

上下、左右、あるいは捻れたり開いたり。

 

 

 

 

 

以前、サッカーの選手で恥骨結合の片方が上方へずれてしまった症例がありました。

利き足を常に蹴り上げることによって起こったものです。

出産時には恥骨結合は左右に広がり、赤ちゃんの頭が通れるようになります。

恥骨結合の微妙な変化は、体全体に大きな変化をもたらします。

 

 

春、エネルギーの上昇が強くなると、恥骨結合に影響が出ます。

左右の恥骨のどちらかが上方変位を起こすのです。
片方の上方変位は、ホルモンのバランスに変化を起こします。
 

 

春の「冷えのぼせ」は頭にエネルギーが停滞しただけではなく、ホルモンのアンバランスによって引き起こされていることがあります。
 

生理不順や頭痛が春に多いのは、こうした恥骨結合の変位によって起こったホルモンのアンバランスが根底にあります。