春は一年の内で肝臓が一番活発に活動する時期です。
頑張って仕事をしている肝臓に食べ過ぎや飲み過ぎで余分な負担をかけるのは避けたいところですが、もう一つ気を付けなければならないのは、「目の疲労」です。
体は使ったところに熱を持ちます。
活発に活動すれば血液の循環量も多くなりますから、当然熱くなりますよね。
昔から目と肝臓は連動していると言われているのをご存じでしょうか。
「目を使いすぎて頭が痛くなった」という経験をお持ちの方は多いでしょう。
これは目の酷使によって、目の裏に熱を持ったことが原因です。
目の裏が熱くなると、目の周辺ばかりでなく連動する器官にその熱が伝播します。
その一つが「胸膜洞」という肺を包む膜にできた隙間の様な部分です。目の周辺が熱くなると胸膜洞を熱くなります。
肝臓は胸膜洞のすぐ下にある臓器です。
一方、活発に活動している肝臓は普段より熱くなっています。肝臓の熱は周辺臓器も熱くします。当然、胸膜洞も熱くなっています。
通常であるならば、許容範囲である熱の発生も、熱が過剰にこもると異常が起こります。
春で活性化した肝臓の熱。目を使いすぎたことによって熱くなる胸膜洞。
二つの重なりが不調を引き起こす原因になります。