なにもしないで立っているとき、あなたはどんな立ち方をしていますか。

 

体育の時間の「休め!」のように、左右の足を少し開いてまっすぐに立つ人は以外に少ないのではないでしょうか。

多いのは左右どちらかの足を少し引くとか、重心をどちらかの足にかけるとかです。

 

 

立ち方は歩き方同様体調管理にとって、とても大切なものです。にもかかわらず、立ち方に注意をはらう人はあまりいないようです。

 

 

立ち方を考える前に、「立っている体」にどのような力が作用しているか考えてみましょう。

 

「立つ」ためには地球の引力に逆らって、上に向かうエネルギーが働いていなければなりません。

足下へ引っ張られ力と、上に向かって持ち上げる力、さらにここに地球の回転が加わってエネルギーは螺旋を描いて上下します。

 

地球上の生き物は、動物も植物も螺旋構造を持っています。植物の茎、蔓、葉の出方、動物では血管や遺伝子に螺旋構造を見ることができます。

立っている体を支えているのは、螺旋を描きながら上下するエネルギーです。

 

左旋回しながら下へ

 

立っている人の体には、下へ引っ張られる力と上へ持ち上げる力が必ず作用していますが、上下の力が均等に働いているとは限りません。

どちらかが強く作用し、どちらかが弱くなることは絶えず起こります。

エネルギーは目に見ることはできませんが、体に作用するエネルギーが体の形(姿勢)を変化させますから、その形を見てどのようなエネルギーが強く作用しているか知ることができます。

その極端な例が下の図です。上へ持ち上げる力が弱まり、下へ引っ張られて結果、骨格のバランスに変化が起きています。

 

 

 

 

下へ向かう力が体に作用するとき、左旋回しながら下へ下へと体を引っ張ります。このとき、左足の踵を軸にして立つと、基本的に左旋回は強くなります。

 

 

 

 

 

 

右旋回しながら上へ

 

上昇するエネルギーは活動するためのエネルギーです。発散燃焼して体を動かすためのエネルギーとなります。

地球の重力に逆らって立ち上がり、行動するためのエネルギーですから上に向かって燃焼します。

 

下に向かって左旋回する力が、エネルギーを内側に集め、物質を凝集する作用をもっているのに対して、上昇しながら右旋回する力は熱エネルギーとして物質内にあるエネルギーを外へ放出する作用を持ちます。

右足の踵を軸にして立つと、基本的に右旋回が強くなります。

 

 

 

 

 

 

 

あなたはどちら?

 

左旋回が強い状態になると、精神的にも沈みがちになり、体は冷えを感じるようになります。

 

右旋回が強いと、熱発散が強くなるため体は熱をもち、のぼせを感じることも多いでしょう。

 

自分の立ち方が、どちらの足に力を入れ、どちらに旋回しようとしているか、感じてみてください。

 

まず自分のエネルギーの主体が、体を冷やす方向のエネルギーなのか、熱を発散する方向のエネルギーなのかを知るだけでも、体調不良の根本にある状態を把握することができます。

 

エネルギー燃焼の偏る原因はさまざまです。これを自分で解決しようとするのは大変です。

ただ、燃焼状態を知っておけば、日常生活に注意すべき事がわかってきます。

 

左旋回の強い人は体を冷やさない、冷やす食べ物を取らない、水分を取りすぎないとか、右旋回の強い人は運動をしてしっかり汗をかくとか。

さらに、現在の旋回方向の主体がわかれば、視線によって旋回のコントロールも可能です。これは「視線でできる体調管理」 のブログをご覧ください。

 

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