4本足の動物と異なり、二本の足で立つということは、バランス感覚がとても重要です。人間は素晴らしいバランス感覚を持っていて、訓練すれば細い平均台の上で演技をしたり、綱の上やボールの上でさえ、立つことができるようになります。
ところが、このバランス感覚はけっこう曲者で、一度乱れはじめるとなかなか戻りません。
もっとやっかいなことに、乱れている自覚に乏しいことです。「真っ直ぐに歩いているつもりなのに、左へ左へ曲がっていくのよねー、おかしいわねぇ。」なんていう人はいませんか?
本来、バランス感覚は平衡覚といって、主に耳の奥にある器官がコントロールしているのものなのですが、ここが弱くなると、視覚も使ってバランスを取るようになります。
目を閉じて歩いてみると、まっすぐに歩いたつもりなのにどっちかへ曲がって行く人は、平衡覚に問題があり、バランスを取るのに視覚の力を借りている人です。
ふらつくなどの自覚がなくても、平衡覚だけではバランスがとりにくくなっていいると、眼の力を必要以上に使ってしまうものなのです。人混みを歩くと、とても疲れると感じる人は、この傾向を疑ってください。
もともと視覚情報の30%は平衡覚に連結してバランスをとるために使われているのですが、その割合と依存度が増しているわけです。
平衡覚は耳の中にある平衡感覚の器官によって感知されているものです。ざっくり分けると回転を感知する器官と、傾きを感知する器官に分けられます。 次の図は傾きを感知する器官で「平衡斑」と呼ばれる部分で、中にある石(耳石)の傾きを髭のような神経が感じ取る仕組みです。
ところが、このバランス感覚はけっこう曲者で、一度乱れはじめるとなかなか戻りません。
もっとやっかいなことに、乱れている自覚に乏しいことです。「真っ直ぐに歩いているつもりなのに、左へ左へ曲がっていくのよねー、おかしいわねぇ。」なんていう人はいませんか?
本来、バランス感覚は平衡覚といって、主に耳の奥にある器官がコントロールしているのものなのですが、ここが弱くなると、視覚も使ってバランスを取るようになります。
目を閉じて歩いてみると、まっすぐに歩いたつもりなのにどっちかへ曲がって行く人は、平衡覚に問題があり、バランスを取るのに視覚の力を借りている人です。
ふらつくなどの自覚がなくても、平衡覚だけではバランスがとりにくくなっていいると、眼の力を必要以上に使ってしまうものなのです。人混みを歩くと、とても疲れると感じる人は、この傾向を疑ってください。
もともと視覚情報の30%は平衡覚に連結してバランスをとるために使われているのですが、その割合と依存度が増しているわけです。
平衡覚は耳の中にある平衡感覚の器官によって感知されているものです。ざっくり分けると回転を感知する器官と、傾きを感知する器官に分けられます。 次の図は傾きを感知する器官で「平衡斑」と呼ばれる部分で、中にある石(耳石)の傾きを髭のような神経が感じ取る仕組みです。
この図をじっと見ていると、髭を生やしたお爺さんを連想するので「髭じいさん」と呼んでいます。
この傾きを感知することは、体勢バランスを取るために不可欠ですが、体の方でバランス調整に一番重要な働きをするのが膝蓋骨、すなわち「膝小僧」です。
この傾きを感知することは、体勢バランスを取るために不可欠ですが、体の方でバランス調整に一番重要な働きをするのが膝蓋骨、すなわち「膝小僧」です。
「髭じいさん」と「膝小僧」の2人が、まっすぐ歩くためになくてはならないコンビって、なんだかゆかいじゃないですか?