気を通すと「なんとなく気持ちがいい」と感じる方がほとんどのようです。でも、中には「ビリビリする」「ジィーンとする」と感じる方や、気がどこへ届くかを感じる方もいます。
体というのは全身で集めた情報を脳へ送り(入力情報)、脳がその情報をもとに指令を体へ発信(出力情報)することでコントロールされています。
気を通すときに感じるの通気感は、神経伝達の通路を気が通る時のものだと考えています。
神経伝達の異常を4つに分けてみましょう。
①情報をうまく集めることができない(感覚器の異常)
②脳へ正しく伝わらない(入力伝達機能の異常)
③指令が体へ正しく伝わらない(出力伝達機能の異常)
④届いた指令を指示通り動かすことができない(運動器の異常)
どれが機能しなくても体は正常に動かすことができなくなります。
この中で一番わかりやすいのは運動器の異常です。(痛くて動けない)などの状況があればだれでもわかります。逆にわかりにくいのは伝達機能の異常です。(痛い)というような明瞭な症状がなく、(重い)(だるい)(疲れやすい)というような症状になることも多く、原因不明の異常として扱われる例もあります。
昔は「更年期ですね」とか「お年ですから」と言われることも多かったのですが、現代は若者にも多くなっていて心療内科を訪れる人もいます。
なぜ、若い人にこうした異常が増えているのでしょうか。
現代生活は感覚器の酷使(PC,スマホによる眼の酷使、対人関係のストレスからくる聴覚過敏、満員電車など集合ストレスからくる嗅覚過敏、電磁波やオゾンホール拡大によって増えた紫外線等による皮膚の鈍り等々)が非常に増えています。さらに同じ理由で伝達機能に鈍りが起こっています。ことに電磁波は伝達機能におおきなダメージを与えます。
感覚器の過緊張を緩め、伝達機能を活性化し、運動器官の硬直を解く。
今、本当に必要なことだと考えています。
気はこれらを同時に行いながら、こうした現象を引き起こした部分、すなわち無意識の部分に働きかけることのできる唯一の方法だと思っています。