瞳孔というのは、光を取り入れる窓口です。眼に入る光の量を調節しているところです。
つまり、見えるか、見えないかの調節です。これは無意識が行っている仕事です。
でも、見たいか、見たくないかを選択するのは意識ですが。
しかし、両者は連動しています。(見たい)と思って見ようとすると、瞳孔は大きく広がる仕組みになっています。
すると、より多くの光(映像)が眼に入り、より多くの情報が網膜に飛び込んできます。
好きなものを見ると「眼を輝かせる」と言いますね。あれは瞳孔が開いて瞳が大きくなり、外から見ると輝いて見えることを指した表現です。
さて本題です。
最近、その瞳孔反射が鈍っている人が増えています。原因はさまざまですが、眼の使いすぎによる眼精疲労や運動不足、精神的ストレスなども大きな要因となっています。
瞳孔反射が鈍ると、瞳孔が光の量に反応して大きくなったり、小さくなったりしません。
大きく開いた状態でフリーズしてしまった場合、太陽ぎらぎらの場所に出ても閉じないので、外に出るとまぶしくてしかたない、サングラスが手放せない、状態になります。(もちろん、程度の差はありますよ)
そして、もう一つ、大きな問題は眠っているときも瞳孔が閉じないのです。眠るときは、瞼だけではなく瞳孔も閉じなければ安眠ができません。
ことに現代は瞼だけでは遮断しきれない光情報が反乱しています。瞼を閉じて映像情報は遮断できても、閉じない瞳孔から進入した電磁波などの光情報が脳を刺激し続けます。
これが、さらなる眼精疲労と脳の疲労によるさまざまな弊害を引き起こすのです。
開いた瞳孔
逆に閉じた状態でフリーズしてしまうと、活動のための光情報が十分に入らない状態が起こります。
人間は視覚動物ですから、目で見て活動を決定しようとする本能があります。完全に見えないなら、それなりの覚悟と対処が意識的に行えます。
意識は見ようとしているのに、見えない(光を取り入れられない)状態は無意識に不安を生みます。夕方、太陽が傾き光の量が減る時間帯に(気分が沈む)(イライラする)(なんだか悲しい)(憂鬱)になる原因の多くは瞳孔反射の閉状態に原因がありそうです。小さい子供で夕方になるとぐずる癖がある子は瞳孔反射の鈍りがあるかもしれません。
閉じた瞳孔
開状態フリーズの人は、外出時はサングラス、夜寝るときはアイマスク。
閉状態フリーズは、サングラスはいりません。夜は寝るまで電気をなるべく明るくして過ごしましょう。