「体はひとつである」とか「すべては連動して動いている」とか、言います。たしかにその通りです。

体をコントロールしているのは、脳という中枢ですから一カ所からの命令が正しく伝達するように進化してきました。

つまり、体は連動するように構成されているわけです。

その代表をひとつご紹介しましょう。

 

体を頭と胴体で分けてみましょう。

脳の入れ物である頭と、脳に情報をもたらし、また指示を受けて運動を具現化する胴体です。この二つは構造的にも相似している部分が多く、丁寧に観察するとおもしろいものが見えてきます。

「ああ、なるほどそれで、連動するんだ。」と思うものがたくさんあります。

胴体の中で一番動きが大きいのは手足です。一方、頭部で動きが自由なのは顎です。

このふたつ、とても強く連動しています。

連動をイメージするために、絵を描きました。

 

ちょっと変な格好ですが、できない形ではありませんね。

二足歩行では関連がないように思えますが、手と足はもともとは歩くためのもの、連動しています。そこで、手と足を重ねます。

足は骨盤(正確には腸骨)と共に、手は肩甲骨と共に重ねてイメージします。

すると、こうなります。足先をちょっと、曲げたのは理由があります。

曲げた足と手を頭蓋に重ねます。

頭蓋の中で自分の意志で動かすことのできる顎と顎関節は、胴体の中で自由に動かすことができる手足とこんな風に重ねることができます。

この画はあくまでもイメージですが、

実際に、手(上肢)は上顎、足(下肢)は下顎と連動しています。

そして、手足の先端部分は前歯と、踵と掌底の部分は奥歯と連動します。

股関節、肩関節は顎関節と連動するのです。

 

 

こんな風に見て行くと、体の連動とはとても興味深いと思います。

 

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