どこのお宅にも開かずの間、というか開かずの空間があると思う。
子供の頃住んでいた賃貸物件は、構造上廊下の突き当りに洗濯機を置くしか無かったのだが、何故かそこの奥に物置があった。
超常現象所以ではなく物理的な開かずの空間である。そこには邪魔な台所のテーブルの椅子を収納してあった。
今も家の中に開かずの空間が何箇所があるが、一つは私の部屋の作り付けのクローゼットの中である。
そのクローゼットは条件が悪いのか結構カビる。ゆえに使用頻度が高いワードローブにはしない。
よって、そうそう開けない場所。
まさに開かずの空間なのだが、年末断捨離をするために開けたクローゼットには収納ボックスが鎮座していて、嫌々中を見たら黄色くなっているバッグがいっぱい出てきた。
奥の方からは、良いお値段がしたけど流行遅れのコート。
心を無にして捨てた。
このクローゼットの上の天袋には、保証書を兼ねるパソコン(使わなくて久しいデッカイやつ)の箱とか、子供の頃に作った木彫りのオブジェとか、捨てられない系が収納されているのだが、これらを捨てるのは中々体力がいるのだ。
行きつけの病院の待合室にあるこんまりメソッドの本を読み尽くしたが、捨てられない女+ズボラー、人生の終わりまで不用品を整理できる気がしない。
かつ、うちの認知症が捨てたものの救済を行うので家全体が混沌としている。
よって、明日からの目標は家全体のいらないものを捨てる事である。認知症が何か言ったって捨ててやるんだから。