冷蔵庫の中にずっとかき混ぜていない、確実に中身がゾンビになっているぬか床がある。

無印良品のぬか床はすぐに漬けられて毎日かき混ぜなくてもいいとの事で、腸活しようと思った1年半前の私はいそいそと買い込んで毎日せっせと漬けては食べた。

追い糠もして、購入時のジッパーパックでは足りなくなってきたので専用のぬか漬け容器まで購入し、大事に大事に育てた。

大根やきゅうりを付けて、出てくる水分対策に昆布やこうや豆腐を入れて。追いつかないので結局キッチンペーパーで水分を取ったり。

しかし、毎日漬けて食べていると漬ける野菜が無くなるのである。野菜が売っている店は車で行く距離にしか無い田舎住まいなのだ。田舎住まいだが住宅用に開発された土地なので農家のご近所様も存在しない。中途半端な住処である。

休みの日に買い出しに行って、作り置き用に野菜を消費すると漬ける分まで残らない。

漬けるものが無いのでぬか床に触れない日々が続き、今では立派な悲しきゾンビが出来上がった。

ぬか床というのは、野菜をすぐ補充出来る環境に無いと成り立たないのである。目からウロコであった。

 

悲しきゾンビ糠を作り出したした戦犯にも、漬けてよかったランキングがある。

 

1位 コリンキー(生食用のかぼちゃ。地場産野菜コーナーで買える)

2位 オクラ

3位 人参

 

あまり冒険しないラインナップである。でもコリンキーは本当に美味しくて味皇だった。

大根とかきゅうりとかは一度塩で揉まないと水分が出すぎて大変なので、漬けたら確実に美味いけど、ズボラー敵にアウトなのだ。

よく変わり種ぬか漬け野菜に出てくるプチトマトも漬けてみたが、これは割れたら嫌で半日で食べてしまったので、まあトマト。

そして、水分を取るために入れた高野豆腐も煮て食べたけどさしたる感想は無く。

アボカド、チーズ、ゆで卵等は試す勇気が無かった。

 

もし、これからぬか漬けに挑戦する方は無印のぬか床はオススメだが、漬けるものを用意する環境にあるかを確認してから初めて欲しい。美味しいぬか漬けをゾンビにする過ちを犯すのは私だけで十分なのだ。