石油ストーブは、災害時非常に役に立つ。煮炊きできるし、明かりも取れる。

今回のような大地震の場合、諸刃の剣どころか諸悪の根源になる可能性が高いので、使用するにしても余震がある程度落ち着いてからにしていただきたいが、東日本大震災の停電時非常に助かった。

震災当日は夜中まで避難所にいて、翌日以降は寒さに耐えかねて避難所に行き、非常電源で流れていたテレビから情報を得て、如何に恐ろしいことが起きていたのかを知ることになるわけだが。

3日目以降は隙を見てストーブのお世話になった。我が家はお米はあったので、市からおにぎりの配給がある際にその場に居辛かったのだ。必ず傍に引っ付いて、余震の予兆が来たら大慌てで消して。煮炊きしている鍋が落ちてくる危険性を考える余裕もなかった。でも、何とかご飯にありつけたし、簡単に髪を洗うことも出来た。電気が来ていないから乾かせず、日光で乾かせないか窓際に寄ってみたり、今考えると滑稽だが、いつまでこの状況が続くかわからない中、何とか生活していかなければならなかった。

あと、よく支援物資に着古され過ぎた服とかが送られて来て迷惑だった問題だが、震災当日避難所にずぶ濡れで避難してきた方がいた。翌日に、市の方から町内会を通して、服や布、タオル、毛布の寄付を呼びかけられ、もう必死で、濡れた体や泥を落として欲しい一心で、何も考えず家中から服を集めた。着る目的じゃなく、布として使って頂きたかった。わりと、震災翌日周辺は皆そんな気持ちだったと思うので、あまり責めないで頂ければ幸いです。

今、寒さに震えている方がいたら、避難所へ。火の気のない家の中よりは温かいし、何より情報がある。今、何が起きてどの程度の支援が望めるか。支援物資があるのかどうか。不安は尽きることが無いのは重々承知だが、少しでも緩和出来るのではないかと思う。