こんにちは。めりみっこです
12月1日(日)の夜中~2日(月)の明け方に救急搬送で近くの病院へ。
12月2日(月)午後16時、最初の病院から紹介を受け、少し離れた大きな病院へ。
12月3日(火)午後3時から卵巣嚢腫茎捻転で開腹手術。
2日の夕方に大きなこの病院に来てからずっと左手首から点滴をしています
夫が午後3時前に病院に到着しました。
もうすぐ手術室へ行くのかと、ドキドキドキドキ
そして、気になったことがひとつ。
一体わたしの手術を担当するお医者さまは誰なのか?ということ(今さら聞けない)
医療ドラマでは、「私が手術を担当する執刀医です」と病室に顔を出していたような・・・
そういえばだれも来なかったけど??
お腹は10cmくらいタテに切ると言ってた。
背中に注射をして、管を入れると言ってた。
痛いかな、痛いよね、と考えると背中にゾゾっと何かが走る
そんなことを夫に話していたとき、「めりみっこさーん。そろそろ行きましょうか」
と看護師さんが車いすを持ってきました。
キターっ
結婚指輪を外し、病室の金庫にいれた。
車いすに乗り、点滴スタンドの下に足を置き、わたしが点滴スタンドを、
看護師さんがわたしの乗った車いすを押す。
看護師さん:「今からナースステーションにいる看護師長に手術前の報告に行きます。
看護師長が、お名前となんの手術をするのか聞くから答えてくださいね」
わたし:「わ、わかりました」
コロコロコロコロ(車いす移動の音)
看護師長:「今から手術ですね。緊張してますか?お名前となんの手術をするのか教えてください。」
わたし:「めりみっこです。えっと卵巣が捻じれまして・・・それで手術です・・・よね?」
(看護師さんをチラ見)
看護師:「(小声で)左の卵巣摘出・・・」
わたし:「あ、左の卵巣摘出手術です」
看護師長:「はいわかりました。それでは行ってらっしゃい」
コロコロコロコロ(車いす移動の音)
【手術室】と書かれた大きな自動ドアの前で車いすが止まる。
ドキドキドキドキ
「それではここで旦那さんとはお別れですよ。中に入りますね~」
にっこり微笑む夫にバイバイと手を振る
入った場所は手術室の手前の部屋。手術用のベッドがあり、車いすをおり、そのベッドに横になる。
手術用の服ではなく、病院着のままだし、しかも自分のパンツをはいたままだけど、いいのかな。
とてもお若い看護師さんが二人いて、手術に立ち合う看護師さんかな、すごいなと感心して
じろじろ、きょろきょろ落ち着きなく見ていた。
それからすぐに、「では手術室に移動しますよ」とベッドごとスイ~っと運ばれる。
ジャジャーンと目の前に現れた、テレビで見るようなシルバー色の手術室。
テレビで見たのより、ちょっと殺風景。
でも天井にあのババーンって光るであろう大きなライトがあるし
バイタルチェックみたいな機械もある
リラックス系の音楽が大きな音量で流れている。音楽いる?誰のための?
そして、寒い。 12月に冷房効きすぎているよ
ぺらっぺらの病院着一枚に薄いシーツだけで寒いんですけど
でもきっとこれは今からわたしのお腹を割いて、内臓を外にさらすから、
腐らないように部屋を寒くしてあるのだと勝手に納得する。
では病院着を脱ぎますねーと言われ、看護師さんに手伝ってもらってシーツの中でガサゴソと病院着を脱ぐ。
ますます寒いと思っていたら、看護師さん同士で「ちょっと寒くない?」「寒いよね、弱めてきます」と
どうやらエアコンを弱めに行き、ついでになぜかリラックス音楽の音量も下がった。
そして麻酔科の先生がやってきた。男性の先生だ。
「では、めりみっこさん、麻酔始めますねー。今ちょっとぼーっとしてきてるかなー。」
・・・えっ?ぼーっとって何?どういうこと?まだ麻酔してないよね? でも本当だ。ぼーっとしてきてる。
点滴にいつの間にやら麻酔なのか眠くなるやつなのか入れていたのかもしれない。
先生に言われて、右側を下に横向きになり、背中を丸める。
「背中に注射していきますねー。もっと足を抱えてギューッと丸くなって」
こ、こわいよ。ギューッ(丸まる)
注射は、チク、チク、チクと5か所くらい。それがあまり痛くない。ほとんど痛くない。
やはり点滴に何か麻酔薬を入れているのだろう。
注射をした後、背中をゴンゴンと叩かれた。何かを入れ込んだのか
そうこうしているうちに、お医者さんらしき男性が3名くらい入ってきました。
何やらわたしの画像を見て協議している様子。「これは、こうだから、こうした方がいい」とか
「ここからこうやって、こうじゃないか」とか。
え…それ今やりますか少々不安になる
そしてお医者さんの一人がわたしに声をかけてくれた。
「今日忙しくて病室まで行けなくてごめんねー」
あなんと、昨日わたしを診てくれたあのなかなか感じのよい先生ではないですかー
執刀医だったのですね!それならそうとあのとき言ってくれれば安心したのにー・・・
背中がどうなっているのかよくわからないけど、仰向けになってと言われ上を向いた。
きょろきょろあたりを見たかったけど、メスとかドリルとか見えたら怖いからずっと上を向いていた
麻酔の先生が、「ちょっとだ~るくなってきたかなー。それでは全身麻酔をしていきますよー」
確かに~頭がぼーっとして、手足に力が入らず、全身だるくなってきた。
それよりまだ、自分のパンツを履いているけど・・・履いたままでよいのかな
鼻と口に、例のあのよく見る透明のマスクを被される。スー、スー、スー。
まだ眠くならない。寝ていないのに、手術が始まったらそれはそれは恐ろしいから
まだ起きている証として、目をしっかり開けていた
「そろそろ目が重くなってきたかな~」と先生。
・・・あっ、そういわれると、たしかに~
目を開けているのがつらくなってきた。閉じるかも・・・
そしてパタンと瞼が閉じた。
「そろそろ眠くなってきたね~~~」
た、確かに~、もう目は開ける力がないし、眠くなってきたかも~
「めりみっこさん・・・」という声が聞こえた。
寝ようとしていたところだけど、肩を優しくたたかれて、ハッと目が覚める
”はい!まだです。まだ起きています”と目を開けて合図する。
「手術、終わりましたよ」
えっ・・・
今眠りに落ちようとしていたところだったはず・・・
なんと、すでに2時間が経過していた
主治医で執刀医の感じの良い先生が「手術、無事に終わりましたよ」と声をかけてくれた。
なんとなんと、一瞬で終わっていたーーーっ
ベッドごと隣の待機室に運ばれる。
周りの看護師さんたちがばたばたと動いている。
あまり覚えていないけれど、手術用のベッドから病室のベッドに乗せ換えてくれた。
暖かい毛布が掛けられた。体が氷のように冷えていた。
「ご主人さんが待っていますから、行きましょうね。」
ベッドが動く。
あ、夫に会える。手を振らなきゃ、と重く感じる右手をモゾモゾと掛け布団から出す。
手を振る準備をする
あ、いたいた にっこり笑った夫が覗き込んできたから、手を振った
声を出してみたら、喉が焼け付くように痛かった。なんじゃこりゃ
寒いところ2時間も裸でいたからきっと風邪をひいて喉がやられたのだ、と思いました
つづく