こんにちは。めりみっこです
大きな総合病院にタクシーが到着したのは16時過ぎ。タクシー代3000円。それほど高くなくて、ほっ
とうに診療時間は終わっていて閑散とし始めた受付に「病院から紹介状を持ってきました。めりみっこです」と伝えました。
受付前の椅子に座って待つこと20分。空の車いすを押しながら看護師さんがやってきた。
「めりみっこさんですか」と声をかけてくれた。
わたしのために車いすを持ってきてくれた!受け入れてくれるらしい!
車いすに座るとほっとした。ちゃんと診てくれるんだと安心した
看護師さんがわたしの乗った車いすを押してエレベータを上がり、コロコロと長い廊下を通り抜け、そして2階の産婦人科に運んでくれた。
初めて乗った車いす。なかなか快適。すれ違う人がみんな道をあけてくれる。みんなが自分を見ているような気がして薄く微笑む
産婦人科ではすぐに中へ案内され血液を取られた。
男性のお医者さんの診察を受けた。慌ただしい雰囲気があるなと思っていたところ、お医者さんが「今いろいろ立て込んでて、バタバタしててごめんね、MRIを取って画像を確認するけど、今日は入院ですよ~」とさらっと言われた。初めての入院だ!
その後、病院着に着替えて車椅子に乗り、またコロコロと運ばれる。MRIを撮りに行くのだ。
病院着に着替えるとき「中のシャツは着ていて良いか」と聞いたら「薄いインナーなら。。。あっでももしかしてヒートテック?それならダメ脱いでください」と。どうやらヒートテックはMRIには対応していないらしい
MRIの部屋は寒くペラペラの病院着は少し寒かったから、ヒートテックではないインナーを着てくればよかったと思ったけど、そんなことはあらかじめ知る由もなし。MRIのドームに入る前に寒いと伝え、毛布を掛けてもらいました。MRI対応の毛布だ
音が響くのでと、大きなヘッドホンを付けた。そしてテレビでよく見るドームの中に頭からベッドごとスィ~と入っていく。カンカンゴンゴンジジジジーと身体に響く不思議な音が長く続く。うるさくて眠ることもできず、身体も動かせず・・・なので考えごとをしていた。
もし体に金属が入っていたら、いつかの映画でみたように、身体から金属が飛び出してくるのかな、とか呼び出しボタンをもらっていたけど、金属が体内から飛び出してから押しても遅いよな、とか「金属が入っていないか」と聞かれて「ない」と答えたけど、金属が入っていること忘れていたら大変だな、とかそういえば、看護師さん身体チェックしてなかったけど、ネックレスとか、おへそのピアスとか外し忘れる人いるよな、とか
15分ほどそんな妄想をしていると、音が静かになり、看護師さんが来てドームから出してくれた。
そしてまた車いすで産婦人科に戻った。夫が私の脱いだ服やブーツを持ってにっこり笑って待っていてくれた
お医者さんから「明日手術」という言葉が聞こえた。
手術なのだろうかそれとも「様子見」で時間が経てば治るのだろうかとかいろいろ考えていたけど、やはり手術なのだ。
救急車で運ばれた最初の病院で研修医のような若いお医者さんに言われた「便秘で便が詰まっているのかも・・・」ではなかったのだ。
これだけ大騒ぎして結局ただの便秘だったら会社に説明するにもなんだかカッコ悪いなと思っていたから、手術と聞いて「ほらね、そうでしょ」とどこかで妙な納得感がありました。
このとき診てくれたお医者さんがこれからわたしの執刀医となり主治医となる人。
ぱっと見40代。よく見ると30代前半?の主治医はこのときとても忙しそうでバタバタ動き回っていたけれど、なぜだろう、感じがよくて安心感を与えてくれた(←上から目線)
一通りの検査をしたところ、この時点でわたしのカラダの中はこのようになっているようだった。
どちらかの卵巣が腫れていて、水がたまっているようだ。直径6cmくらいになっていてそれがグルンと捻じれている。
そのため腹痛を起こしている。左のお腹が痛いけど、先生はどちらの卵巣かはまだわからないと言っていました。
開腹手術をしてお腹の中の状態を見る必要がある。そして卵巣摘出はほぼ確定。ということでした。
※お腹を開けて手術してみると、状況は少し違っていますが、それは後の記事で説明します。
開腹手術のため、今日から10日間の入院。
手術はするかしないか、ではなく「手術です」だった。
一番の不安は、卵管卵巣を取ることで、急激に老けたり、元の生活に戻れなくなったりすることがあるのかなってこと。なんとなく聞きづらいなって思っていたら、夫が察して聞いてくれた。
主治医は「卵巣は片方だけ取る。反対の卵巣で役割は果たしてくれるから特に急激に老けるとかそういった問題はないと思うよ。両方取るとすぐに更年期症状が出るかもしれないけど」とのこと。
そして手術が成功すればまた普通に運動もお仕事もこれまで通りできるそうでした
それからまた車いすに押され、入院する病室に案内されました。夫が後ろからついてきてくれる。
産婦人科の病棟で女性だけの棟だった。4人部屋の一番奥のベッド。
最初に救急車で行った病院から紹介状をもらいそのままタクシーでこの病院に直接来たし、このまま入院とは思ってもみなかったので、
何も持ってきていない
18時過ぎ。外はもう暗くなっていました。
この病院はいったい家からどれくらい離れたところにあるのか。スマホの地図で調べてみると、家のすぐ近くから病院までバスが走っていて、約20分。自転車でも20分ほどで来れる場所でした。
夫が「今からバスで家に帰り、とりあえず必要なものを持ってくるよ。面会時間の20時までにはもどってくる」と言ってくれた。優しいっ
会社の上司と同僚、そして両親に「今日から入院、明日手術」と連絡しました。
夫が家に一人で戻り、何を持ってきてもらうか早速思いついたもおをLINEで連絡する。
・はみがきセット
・タオル・水とスポーツドリンク(2ℓと小分け用の500mℓのペットボトル)
※2ℓペットボトルは冷蔵庫にはいらないため
・洗顔料と化粧水、クリーム
・部屋用のもこもこ上着
・パンツと靴下とインナーシャツ
・草履
・スマホの充電器
・タブレット(本やドラマを見る)
ベッドでスマホをポチポチ打っていたら、若い看護師さんがやってきた。
「急な入院で大変でしたね。お腹の痛みはどうですか」と聞いてきました。
アレ?そういえはお腹痛いのどこいった?全然痛くないけど・・・
先ほどの産婦人科での診察のときに左手首に入れた点滴の管から痛み止めが入っているらしく、すっかり元気になっていました。
看護師さんに話しかけられるとほっとする。これは入院中ずっとそうでした。
その後、どのような理由からかはわかりませんが、病室を移動しました。
二つ隣の部屋。これも4人部屋。しかしその部屋にはほかに入院患者さんはおらずわたし一人でした
19時45分頃、夫が荷物を持ってきてくれました。
外は真っ暗なのに自転車で、スマホの地図を見ながら来てくれました
これから10日間の入院生活が始まります。
そして明日は生まれて初めての手術です
ドキドキドキ
つづく。