だからね、自分の為だよねェ。いい加減にしてくれないとお兄ちゃん泣いちゃうぞ。

俺はこのどうしようもないグダグダな与太話に深いため息をつく。
あぁ…
世界はどうなってしまうのだろうか。
苺なメルヘン色に染まるのだろうか?

「まず手始めに、この城を苺の城に改築しよう♪式までに間に合うように。」

あぁ、苺なお城になるのね…。
おバカのシンボルになっちまうのね。
いっそのこと、苺な花火でもあげちまえッ!
あ~、もう知らね。
苺生クリームだか何だか知らねェが、お兄ちゃんもう知らね。
やってらんね~。
面倒くさくなってきたワ!
こんな面倒くさい子、婿でも何処にでも行っちまいな!お兄ちゃんは知らないよ。もう。

そんな投げ槍なお兄ちゃんの気持ちを知らない弟はというと、
「楽しみだよ。ベリーちゃん♪というわけで、僕らの結婚許して下さい、お兄たまたまエロい人♪」

にっこり笑顔でバカを言う弟に深いため息をつく。
頭のネジが2~3本どころの話じゃないな。脳ミソは完全に生クリームに侵略されちまったんだ。
かなりの重症。
どろっどろのだらっだら、液状化現象だ。

やれやれ。
そこまで好きなら仕方ない。
馬鹿はバカ同士お似合いだ。
もうどうにでもなれ。コンチクショウ!!!

「…アップルパイ、並べてくれよ。兄ちゃんの好物なんだ。ソイツで手を打ってやらぁ。」

「やった!!サンキュー兄ちゃん♪♪ベリーちゃんやったよ!一緒になれるよ~!苺な世界を作れるよ~♪♪♪」
「良かったね~。めでたしメデタシだねぇ♪」

めでたしめでたし、じゃねぇよッ!

ってな訳で、まだまだ続くバカベリー王と愉快な仲間たち!?
次回は、たぶん結納編!
って、結納ォッ???