毒親育ちに気付いた婚活 -3ページ目

毒親育ちに気付いた婚活

普通の家庭に育ち、普通の人間だと思ってた。

婚活を始めたら、うちは普通ではなかった事に気付く。

ふたをしていた記憶が出てきてしまった。

そんな過程を書いたブログです。

視界に入った瞬間に自然と湧いた感情。

「近い。」

ただその一言だけがふわっと宙を舞った。

突如として舞い降りたその一言に、あまりにも不思議に舞ったから。
ふと我に返って、自分で自分に問いかけた。

「何が?」

すぐに問いかけの答えが返ってくる。

「感覚が。」

確信を持ったように、持たせるかのように重ねて。
それでも疑う私を納得させるかのように、敢えて「多分」という曖昧にさせる副詞をご丁寧につけてまた答えが返ってきた。

「多分、感覚が近い。」

その言葉の意味なんて、何を指して言っているものなのかなんて見当もつかないからまた我に返って、視界に映る愛想の悪そうな、真顔で睨みつけてるその写真の男に、とりあえず「いいね」を押した。

そのまま何人かの男にとりあえず「いいね」を押していった。

37歳の誕生日まであと4ヶ月。
あまり期待はしていないものの、やれる事はやってみようと始めたマッチングアプリ。
全面的に顔写真を公開する勇気はないので、プライベートモードでこちらからいいねを押して、相手から見てもらうのを待つ形でやってみる事にしている。

そうこうしているうちに、「近い」その男からメッセージが届いた。

「マッチングありがとうございます!仲良くして下さい(^^)」

愛想の悪そうな写真とは裏腹に人懐っこいメッセージ。

そのギャップの軽い衝撃と、初めてのマッチングアプリの初めてのメッセージとで、すっかり「近い。」と思った事をもうここで忘れてしまった。

そのまま自然の流れで挨拶を交わし、本当は人見知りな自分を悟られたくなくて、即座に質問をした。

「事業は何をされてるのですか?」

彼のプロフィールの職業欄は経営者になっていた。
正直、一見チャラそうな格好に愛想の悪そうなその表情は、経営者に似つかわしくない。

私は、年収が1000万前後ある。
私より稼いでいる女性は五万といると思うけど、平均よりかは多く稼いでいる事は事実だと思う。

仕事は好き。
四六時中頭の中は仕事の事だらけ。
趣味探しが趣味だった20代で気付いてしまった私の趣味は、仕事。

お金を稼ぎたい一心だけで仕事をしているというよりかは、仕事が楽しすぎてハマりまくってたらお金がついてきた。という方がしっくりくる。

こうなると、若さすらもない私にはもう男は寄り付かない。
例え寄り付いたとしても、離れていくのは目に見えている。
だって私は、仕事をもっとしたくて常に「タイムイズマネー」のジャッジするようになっている。

タクシーで行ったら5分。
電車と徒歩で向かったら30分の距離の目的地に向かうなら、差分の25分で何を生み出せるかを考えてしまう。
結果、タクシー代以上のものを生み出せると判断したら、迷わず私はタクシーに乗る。
こんな姿を見たら男は「金遣いの荒い女」の一言で引いていくのは私にもわかる事。

だからこそ、似たような考えを持っている人でないと受け入れて貰えない事にこの歳で気付いた。


そうなると、やはり私より稼いでいる人をターゲットにするしかない。

そして、そもそも私は昔から男女問わず楽しんで仕事をしている人を見るのが好き。

検索条件に年収を入れて出てきたのが彼だ。
でも経営者なんて嘘かもしれない。
だから、なんの事業をしている経営者なのか聞いてみたかった。

答えは意外にも詳細に教えてくれた。
詳細に答えたからといって、信用は出来ない。
が、そこから彼も私に仕事の質問をしてきて、2、3やり取りが続いた。

「あぁ。本物だわ」

そう思えた。