そんな当たり前の感覚から、彼に投げかけた質問だったが、彼から返ってくる返答にすぐに嘘ではない事がわかった。
彼の回答内容の機転の良さ。
こちらに投げかける言葉は、常に2歩ほど発展していてテンポが心地よい。
彼もやり取りには、相手の使うワードと同レベルなものを選ぶようにしているかの様だった。
なんとなくだが、そんな気遣いも想像出来る。
更には彼と私の仕事は、扱うモノは同系列のモノだったが、そのモノを作る人とそれに付随するものを売る人と、地味に畑違いにもかかわらず、すんなりと私の仕事内容を理解し、それを楽しそうに聞いている様子が伝わった。
仕事の話を、女性相手だからか少し遠慮がちにしつつも、それでも伝わってくる仕事の好き度合い。
私自身、心底仕事を楽しんでいるとそこそこ困らないお金を稼げる事を知っているからこそ、余計に彼が嘘をついていないと思えた。
その日は日曜日。
ある程度仕事の話も終わり、今日は何をして過ごしていたか、のやり取りになった。
彼はジムに行っていたようだ。
アルファベットが並んだ横文字を送ってきて
「ここ、面白かったから機会があったら行ってみて!」と、ジムの名前を教えてくれた。
ジムが面白いって??
気になってググると、暗闇系ジムだった。
私も去年暗闇系ジムに通っていた。
が、私の周りにはジムに通っている人はいても、暗闇系ジムに通っている人はいない。
少し嬉しくなった。
そこら辺から、メッセージのやり取りはラインに移行した。
ありがちな、ご飯を食べに行く話になりやり取りもお互い終わらせようとした頃、同じタイミングでスタンプを送り合っていた。
それも、同じキャラクターのクリエイタースタンプ。
絶句である。
今まで周りの人とも被らなかった、そんなにメジャーではないそのスタンプを彼も持っていたとは。
驚いたのは私だけではなく、勿論彼もだった。
そのまま今度はスタンプの話になり、ほかに持っているスタンプの中で気に入ってるものを送り合った。
これもまた同じスタンプ。。
最初のスタンプとは違うキャラクターのもの。
ここまでくるとお互いに爆笑。
ラインなので顔は見えないけど、彼が爆笑している事は根拠はないけど、確信できた。