16日の夜 | 葎の地へ

葎の地へ

人が訪れない荒れ果てた地へ、ようこそ♪

竜巻・雷などの注意報が出ていた16日の夜の事

 

 

車で40分ほど離れた所に住んでいる友人から

電話があった

 

 

そっちは大丈夫?

 

 

とのこと…

 

 

私はてっきり雨の事だと思い、

雨漏りもひどいし、

あれこれやったから、

なんとか大丈夫やと思うよ

 

 

と答えたら、

 

こっちは雹や

 

 

というのである

 

私の方は雨である

 

 

ちなみに、我が家は山沿いではあるが、

有難いことに300m以下がほとんどの低い山だけど、

山の向う側は激しい雨でも、

こっち側はそれほどでも…

 

ってことも多いし、

友人宅と私の家では、

一級河川を挟んでいるので、

天気がコロっと違っていたりするのだが、

私があまり外を見ない(見られない)からなのか、

雹を見た事はないのだが、

友人宅では何度かあるということなのだ

 

 

そんな話をしている最中に、

友人のおかんが部屋をノックして

早口でまくしたてた

 

 

ベランダの屋根が割れて穴が開いた

 

 

と言って、雹の現物を持ってきたらしく

 

 

ゴルフボールやんっ!

 

 

と驚く友人に

 

 

ちょっと見てみて!

 

 

と急かす おかん…

 

 

また、後で見るから…

 

 

という友人を

さらに急かす おかん…

 

 

本来、この親子…

どっちもせっかちである(笑)

 

しかし、おかんは筋金入りのせっかちで、

喋り方にも表れていて、

人が話をしていても 平気で被せてくるので、

一度、怒鳴ったことがある私…

 

話が聞きたいといって電話をかけてきたんやったら、

人の話は黙って聞けっ!

 

 

と、怒鳴ったのだ

 

私は母親から、

 

人が話をしていたら、

終わるまでちゃんと待ちなさい

行儀も悪いし、育ちが出るよ

 

と、よく叱られたものだ

 

ただ、叱られていたのは子供の頃のことで、

子供の頃って、誰かが話をしても割って入ったり、

自分の伝えたいことを、とにかく伝えたい

 

という気持ちが勝ってしまうけれど、

大人はそれをやっちゃいけないということだ

 

だから、テレビでガヤが歌やナレーションに被せて

どうでもいいことを大声で喋って

目立とうとする様が大嫌いなのと、

国会の野次や政治屋やコメンテーターが

人の話に被せてくるのを見ると

とても不快で、

 

育ちが悪く性格も悪いよな…

 

 

と感じて軽蔑するのであるが、

私は友人のおかんを

この点では軽蔑しているのだ…

 

 

穴が開いたベランダの屋根を

見らんでええのん?

 

 

と聞いたら、

 

 

また後で見る

 

と言うので

 

修理とかせんとあかんやろ?

 

 

と聞くと、

 

テープでも貼っとくわ(笑)

 

 

と軽く流している友人に、

 

 

面倒臭いやろうけど、

おかんも不安なんやから、

おかんが気の済むように

よう見たれよ?

 

 

と言って電話を切ったのだが…

 

 

友人宅周辺では、

雹で地面が真っ白になっていたらしく、

近隣の市でも同様の状態だったらしく、

ケガ人も出たらしい…

 

 

ゴルフボール大の雹が降っていたら、

恐らく、もうこのボロ家には住めないだろうな…

と思うくらいにボロい我が家は、

雨漏りだけで済んでよかった…

 

 

と、安堵した夜だった