muguet fleur(ミュゲ・フルール)

日本フラワー作家協会 認定講師の北村晴加です。

 

あけましておめでとうございます。

2017年もお花のある暮らしで笑顔あふれる毎日に

していきましょうひらめき電球ひらめき電球

 

新年に相応しい、いけばな『万年青』をご紹介します。



万年青(おもと)とは・・・?


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一年中青々とした葉を見せてくれる万年青。

毎年次々と新しい葉をだし

紅い実をつけるので大変めでたいと

されています。

 

通常、実物はお祝いの席にはNGとされていますが

おもとは例外とされています。

 

 


生け方


◆事前準備

・葉の選定がとても大切です。

 若い葉、古い葉、曲がりなどを観察しましょう。

・実物の茎は弱いので、割りばしを茎に沿わせて

 ワイヤーをかけておきましょう。

 

①若くてしゅっとした葉を、真(立葉)に選びます。

 葉の表が、ななめ左方向を向きます。

 真と向かい合わせになるように、副(露受葉)を生けます。

 真よりも大きめの葉を選びます。

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②あしらいを2枚生けます。

 副(露受葉)の後ろあしらい、真(立葉)の後ろあしらい

 を生けます。

 それぞれ、短く、少し後ろに置きます。 

 あしらいは、奥行きを出すために生けます。

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③真に添えるように、実を生けます。

 割りばしが剣山に留まりにくいばあいは、切れ目をいれて

 ください。

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④流し葉を入れます。

 右に大胆に生けてください。

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⑤流し葉のあしらいを生けます。 

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⑥立葉の前あしらいを生けます。

 その前あしらいの前にもあしらいを生けます。

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⑦体(前葉)を生けます。

 特徴のある古い葉を選んでください。

 

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⑧実のあしらいを生けて完成です。

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ポイント


・生けるときは偶数の6、8、10、12枚までの

 葉を用い、これに実を一本足して奇数として

 生けるのが決まり事です。

 

・真(しん)、副(そえ)、体(たい)の約枝の代わりに

 立葉、露受葉、前葉、流し葉と特別な呼び方をします。

 

・花器は背が低く、わびしいものを選んでください。

 高く美しいものは避けて!

 

・葉は、真を中心に若い葉を、外側に向かって

 古い特徴的な葉を選んでください。

 

 葉は次々と生まれ変わり、永遠に続いていく

 子孫繁栄を表していると言われています。

 

↓完成おねがいひらめき電球

 

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是非にみなさんも、お正月には万年青を

ご自宅に生けてくださいね。

 

 


 

毎日忙しいあなたにも、花と素敵な週末を。 muguet fleur(ミュゲ・フルール)