電波バトル14、財政赤字の拡大 | mugla日記

電波バトル14、財政赤字の拡大

最近、日本の財政赤字が巨額になりすぎて、近い将来金利が上昇し、インフレになり、円が暴落するだろう、との記述をよく見かける。しかし、これは最近言われはじめた事ではなく、もう20年以上も前から言われていることだ。



「リアルタイム財政赤字カウンター」によると、2010年3月10日現在、日本全体の債務残高が約1100兆円、国および地方の長期債務残高が約814兆円、国の長期債務残高が約616兆円で、刻々と増えている様子が見れて、興味深い。



リアルタイム財政赤字カウンター

http://www.kh-web.org/fin/





この数字がどこまで増えると金利の上昇とインフレと円の暴落が起こるのか、誰にもわからない。何十年も前に財政赤字の拡大が金利の上昇と円の暴落を招く、と警告していた人は、まさかこれほど巨額になっても持ちこたえるとは思っていなかったと思う。



円が暴落すると、石油をはじめとする輸入品の価格が上昇する。同時に、外国からみた日本の輸出品の価格は下がるので、輸出はしやすくなる。円がどの程度暴落するのか、それが輸入と輸出にどの程度影響するのかは、その時になってみなければ、わからない。今はまだ、石油の供給見通しがそれほど悲観的な状況ではないので、円暴落による日本の石油輸入価格の上昇は、日本の石油輸入の減少を通じて、石油価格の下落を招き、日本経済は輸出の増加も手伝って、それほど大きな打撃を受けずに持ち直す可能性もあると思う。こう考えられる間は円の暴落は無いようにも思える。これが、もう少し石油の供給余力が少なくなってからだと、日本の石油輸入が減少しても石油価格は下がらず、あるいは、石油価格の高騰が円の暴落の引き金となり、石油の輸入が困難になり、日本の経済と社会は壊滅的な打撃を受ける可能性があると思うが、それは、もう少し先の話だと思う。



石油の輸入契約は大部分が長期契約だと思うので、その契約条件とかを詳細に調べなければ厳密な議論はできないが、大筋においては、やはり世界的な石油の供給余力の大きさが重要な鍵を握っているように思える。



石油を使う時代は遅かれ早かれ終わりが来るので、石油を無理なく大量に輸入できる間に、その次の時代のことをしっかりと考えて準備を進める必要があると思うが、石油を使う時代の次の時代は、原子力の時代でも太陽光や風力の時代でも、ましてや水素エネルギーの時代でも無いことだけは確かだと思う。