昨日
1本のお電話がありました
「アメブロを見て お電話しました」とのことで
その方の愛犬トイプードルちゃんと
わが家の栗太郎くんを
交配して欲しいとのことでした
栗太郎
「えっ僕がご指名」
「それは構わないですよ
ブルセラ検査(性行為感染症の検査)を受けて
陰性であることの証明書をもって
それから
動物病院でスメア検査してもらって
何日が交配にベストな日なのか検査してもらい
そのベストな日に合わせて
わが家に連れて来てくればよいですよ
交配料金は到着してから支払って頂きます」
とお返事して・・・
「ここからは
わが家独自の条件があります
その条件を呑めないようでしたら
今回の話は 無かったことにしてもらいます」
と申し上げました
その方は
自分の愛犬の産んだ子が欲しいという思いから
交配をして 出産させようと思っています
1匹しか生まれなければそれでよい話なのですが
3㎏体重のあるトイプーちゃんだと
多くて5匹生まれる可能性もあります
今は
動物愛護法が厳しくなって
動物取扱業の資格を持っていない人は
例え5000円でも 100円でも
犬を販売してはいけません
違法行為に当たり
罰金もしくは懲役刑に処せられます
なので
そうなった場合 他の4匹はどうされますかと
お尋ねしましたら
「友達に 無料であげます」と答えられました
自分の家で犬を産ませて
近所の人に 配り歩いていた時代は
昭和の時代です
今は
動物愛護に対する認識が高まり
厳しい法律も出来ました
昔は
免許を持たない一般の人が
むやみに産ませて 人にあげる
もらう側は
タダだから気軽にもらったけど
その後が
想像していた以上に お金がかかるし
手もかかる
やっぱり 飼わなきゃよかった
と 保健所に持っていったり
山奥に捨てたりするんです
保護される犬を減らそうと
動物愛護法が改正され
わしら
動物取扱業の資格を持っている者は
子犬を飼ったら
どれほどお金がかかるのか
どれほど労力を要するのか
旅行なども規制されたり
老犬になると 介護もしなくてはならない
医療費もたくさんかかりますよと説明し
それでも
どうしても欲しいと言われれば
その人が
本当に信用できる人なのかを
全集中して見抜く
(鬼のような形相になって見ます)
そんな やりとりをしてから
この人なら大丈夫だと思える人に
子犬を販売します
それなのに・・・
免許を持たない人が
わしらの知らない人に
栗太郎の可愛い子犬を
タダであげるなんて・・・・
「僕の子が可哀そうだ」
「幸せになってもらいたいのが
親心というものだ」
家の中から
一部始終を聞いている子が居ますよ
桜くんです
「なあ 桜もそう思うだろ
桜もお父さんだもんな」
「そう思うよー」
最愛のわが子(愛犬)の子犬が残った
それだけで十分です