6月2日  AM1:30
深夜に突然の電話
防衛医大病院からの連絡で「○○さんが意識不明」との事
○○さんとは私の10歳違いの姉です。
姉はガンと診断されて十数年、三度ほど体にメスを入れ、薬を飲み必死にガンと闘っています。
最近は食事も満足にとれず、今では体重も40キロを割るほどの小さな弱々しい体になってしまいました。
家内の運転で病院へ
病室に着くとそんな小さな体に酸素吸入のダクト、胸と手の先には電極がつながれ横になっていました。
痛々しい姿にしばらくはかける言葉も見つかりません。
手を握り、顔を撫で、髪を梳かしながら必死に呼びかける子供達の声にも反応はありません。
旦那さんを二十数年前に亡くし女手一つで子供達を育て、
楽しかった思い出なんて一握り、苦労ばかりだったのに・・・
「姉さん、頑張れるなら、頑張れ!
     でも、もうあまり無理をしないでいいよ。」