最後の朝食。



ムカイダのおばちゃんにさよならを言いたかったが、見当たらなかった。




代わりに年若い店員さんが近づいてきて、おはようの代わりに「シャンパーン?」と声をかけてくれる。嬉しい限りだ。



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ランチはビーチで



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これが一番気に入っな。



午後は下半身探しの旅へ。




タクシーで街に出て、運転手さんおすすめの民芸品店に連れて行ってもらった。



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店の前に象がいた。お金を払うとバナナがあげられる。



面倒くさいからあげなかった。




やっぱり下半身、ないなぁ。



しかし文化が違えば好みが変わるということか、なぜこのモチーフ?という個性的なマグネットが見つかって、昨夜無事友人たちに手渡してきた。




彼女たちが酔っぱらって、店のオブジェに紛れ込ませていないことを祈る。




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出発前のしめの1杯。



タイの皆様、ありがとう~!


ここのラウンジはやはり落ち着く。



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生バンドの演奏を聴きながらのんびりと酒を飲む。いい時間になってきたところで、この曲が終わったら帰ろうかなと思っていると、ものすごい雨が降ってきた。




窓が閉まっているにもかかわらず、どこからともなく雨のしぶきが吹き込んできて、ちらほらと残っていた客は全員中央の円形のカウンターへ移動する。




カウンターの内側の私の目の前に20歳前後と思われる、愛嬌たっぷりのお姉さんが立ち、「私の名前は○○です。あなたのお名前はなんですか?」と日本語で話しかけてきた。




自分の名前を告げ、日本語お上手ですね、日本に来たことはありますか?など、他愛もない会話をしたり、バンドの演奏に耳を傾けているうちに数十分が経ったが、まだ雨脚はおとろえない。




演奏が終わったところで、他の客の間を回っていた先ほどのお姉さんが戻ってきて、こう質問した。




「お酒を沢山飲んで、酔っぱらってる人を日本語でなんていいますか?」




「ヨッパライヤロウ」





するとお姉さんは小首をかしげてにっこり笑い、





「ヨッパライヤロウ?」





とオオム返しに聞いてきた。私のことだったか。





雨の中、部屋に帰ることに決めた。

タイでの最後の夜はやはりタイ料理でしめたい。


そこで初日に行った、ホテルに1つしかないタイレストランへ。


前回と同じ、レストランのまん真ん中の4人用テーブルの椅子1つの席へ、どや顔の店員に案内されていく。


何度座っても学習机に向かっているような違和感はぬぐえない。



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食事が運ばれてくる前の一品。数日前に私がほとんど手つかずで残したのと全く同じ料理が運ばれてきた。嫌がらせ?


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トムヤムクン。期待していたが、ちょっと甘みが強かった。


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バーベキューチキン。この店には、日本でよく目にするタイ料理のメニューがあまりないことに気付いた。気付くのが遅かった。苦肉の選択。

私の食事中に、私より先に入っていたご夫婦が食べ終わり、席を立った。

その後、驚きの光景を目にする。

店員さんがスプレー式洗剤もしくは消毒液のような容器と台ふきんを手にその席に近づき、テーブルにくまなく液体を吹き付けると、ふきんで食べこぼしを周囲に払い落とすように拭き始めた。それでもテーブルに残った米粒などは、指でつまんで床に捨てている。

張り倒そうか。

食べこぼしの飛んだ椅子になんて、部屋着だって座りたくない。それなのに客にドレスコードを強いていたよな。おかげで社交ダンスみたいな衣装の人もいるんだぞ(私ではない)。

残りのワインを連れてラウンジへ避難する。