NTを指摘されてからはものすごい勢いで検索しまくり。
どうやら、そんじょそこらの産科医がパパッと見て調べられるような数値ではないということ。
なんだ、じゃあ計測ミスの可能性もあるんだ。
ならそのFMF認定医とやらのところに行こうじゃないか。
その日のうちに予約をとり、初期精密エコーをすることに。(いわゆる胎児ドックというもの)
幸い関東圏に住んでおり有名な病院へすぐに行くことができて恵まれているなと思いました。
お値段は五万円ほど。
五万円で安心が買えるなら安いもんだ!とその時は思っていました。
性別も分かるの?楽しみだななんて呑気なことを考えながら病院へ向かいました。
病院に着くや否やものすごい数の質問項目がある問診票を書かされ、最後は同意書へサイン。(異常を見逃しても訴えてくるなよ、みたいな内容。笑)
超音波室へ入ると、先生がどんな検査でどんなことが分かるのかなどを説明してくれました。
そして確率を出せるがこれはあくまで確率。
陽性なのか陰性なのかハッキリさせたいならば確定検査の絨毛検査、羊水検査を。とのことでした。
そこで、産院での指摘のことを話すと
それじゃそこは重点的に見ていくね。
と言われ、初めての経腹エコーでちょっぴりテンション上がりました。
先生は終始無言。
難しい技術なのだろうから話しかけまいとわたしも無言でした。
そして一通り見たであろう後に、うーんやっぱり厚みはあるね、すこし分厚いかなぁ。
画面に映し出されたのは4.6mm
この時あぁ、もうダメなんだ。と思った。
そして極め付けに
「首の厚み以外だと心臓とかその他色々見たけど問題なさそうだね、ただ…
鼻の骨が見えません。」
え?どういうこと?それって問題あるの?
いろんなことが頭の中を駆け巡り
「え?大丈夫なんですか?」
「うーん、この時期は普通は見えてるんだけどね。まぁでも見えてなくても正常だった子は数%いるから。」
数%…?!
え?
じゃあもうだめなんじゃん、大多数は異常ってことじゃん。
放心状態のまま
「性別、知りたい?」
と聞かれ、
こんな時に?だって異常があるならおろすと夫婦で決めていた。
そんな時に性別なんて聞いたら判断が鈍るかもしれない。
そんな呑気なこと聞いてこないでよ!!!
と思ったけど、もうどうせお別れするなら最後にせめて性別だけでも知っておくのもありかな、旦那にも教えてあげれる…と思い知りたいです。と答えました。
「確定じゃあないんだけどね、ここ見て。
こんなものがしっかりくっ付いてます。男の子ですね」
「…ありがとうございます。」
元気な男の子、産んであげたかったな。なんて思いながら待合室で放心。
確率を計算するので少し待っててとのことでした。
旦那にはLINEで、鼻の骨がないみたい。多分無理っぽい。と伝え、必死に涙を堪えました。
不妊治療沢山頑張って、やっと授かれた子なのに。どうしてこうも人生うまくいかないのかな。と絶望してました。
その後また呼ばれ先生から確率の紙を渡されました。
上段は同じ年齢の方の確率。
下段は超音波検査で見られた所見を考慮したわたしの確率。
鼻の骨がない、むくみが厚い
どうやら21tの顕著な特徴だそう。
ただ心臓の奇形や逆流(21tにはよく見られる)は見られないので
断定できるほどではないが、確定検査をおすすめするとのことでした。
あまり気を落とさないでね、少し確率が高く出ちゃうから。と言われまた放心状態のまま帰路につきました。
家に着いてからは旦那と2人で検査結果を見て
もう諦めるしかないのかななんて思ってました。
旦那は、辛いよね。俺も泣きそう。と2人で30分くらい抱き合い泣きました。
その後泣きじゃくりながら絨毛検査ができるという病院へ予約。
遺伝カウンセラーのTさんから折り返しがあり、
詳しい状況などを聞かれ、たくさん励ましてもらいました。
胎児ドックを受けた病院はそこまで専門的じゃないからね!
それに指摘されたのはNTと鼻の骨だけでしょ?!
大丈夫大丈夫!それで異常なしで元気な赤ちゃん産んだお母さんたっっくさん見てきてるから!大丈夫だよ!今、辛いと思うけどここが踏ん張りどころだからね!お母さん頑張って!
ととても心強い励ましをもらいました。
そして、羊水検査は15週を待たなければならず
私のパニクりぶりや泣きじゃくりぶりを見て、
約1ヶ月近くこの精神状態でいるのはあまりオススメしない。今なら絨毛検査というのに適している週数だということを教えてもらい、早速予約をしました。
長くなりましたので一旦ここで区切ります。