緊急入院翌日、ウエスト症候群の診断を受け

デパケンの内服を始めたぶどう。

 

一旦、外泊許可をもらって帰宅しました。

 

残念ながら、その翌日に麦が風邪を発症。

ぶどうに移ってしまうと、ACTH療法をスタートできなくなってしまうため

ぶどうと私は、外泊を終了して病院へ戻ることになりました。

 

風邪をひき、甘えたい時に病院へ戻り

麦を父親と祖母に任せてしまうことが、とても辛かったです。

麦は泣きながら、窓の外をみて我慢していました。

それを見守る祖母(私の母)も泣いていました。

 

病院へ戻ってから、ぶどうと私は

基本的にベビーベッドの上で時間を過ごしました。

 

基本的にやることは3つだけ。

①1日3回、デパケンを服用する

②発作が出たら、発作の動画を撮影する(先生へ見せるため)

③発作が出たら、発作手帳に記録する

 

ぶどうの発作の経過は、次のような感じでした。

 

発症1日目 1シリーズ(回数は不明)

2日目   2シリーズ

3日目   5シリーズ

4日目   5シリーズ

5日目   6シリーズ(脳波検査あり)

6日目   9シリーズ+α(緊急入院)

7日目   7シリーズ、5〜40回(1シリーズあたり)

       (診断&デパケン開始、外泊)

8日目  17シリーズ、3〜41回

       (外泊中止、再入院)

9日目  11シリーズ、2〜29回

10日目  12シリーズ 2〜37回

 

 

この時点で、デパケンがあまり効いている感じはせず。

血液検査をしたところ、血中濃度がまだまだ低いため

デパケンを増量することになりました。

 

11日目  6シリーズ 2〜37回 (MRI検査実施)

12日目  4シリーズ 6〜33回

 

 

発症から12日目の時点で

「ちょっとデパケンが効いてきた?」

という感じはありました。

 

一方で、ウエスト症候群の早期治療の目安として

「発症から発作抑制まで、1ヶ月以内であることが望ましい」

という話も、頭をチラつき始めました。

 

発作の回数だけを見るならば

まだまだ多く、決して希望を持てる状況ではありませんでしたが

ぶどうの様子で、一つ大きく変わったことがありました。

 

それは「笑顔」です。

 

 

発症少し前からデパケン服用開始まで。

ぶどうは、ほぼ全く笑わなくなっていました。

 

ぼーっとしているか

泣いているか

発作を起こしているか

寝ているか

 

この4つのうちのどれかでした。

 

ところが、デパケン服用を開始して4日目(発症10日目)

私に向かって「ニコッ」と笑ってくれたのです。

 

発作を見るたびに心抉られていた私にとって

この笑顔を見られたこと

とても嬉しくて、今でもその笑顔が忘れられません。

 

 

ただ、やはり発作が多いのも事実で

キウイ先生、レモン先生ともに

デパケンの効果が不十分であることは認めていました。

 

そして、MRI検査の結果で「異常は認められない」と分かった翌日

ぶどうの発症から13日目。

 

「さらにデパケンを増量するか?ACTH療法を開始するか?」

 

この選択をすることになりました。