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むぎめんplus〔  〕×福岡女学院 金沢ゼミ

「麺」をテーマにした小説・エッセイ集

by::ココ

 

 

【本文】 

 

わたしは、うどんが好きだ。

うどんを食べた後のスープでもう一品料理をつくるほどうどんが好きだ。ご飯に何を食べたいか聞かれると、必ず「うどん」と答えるほどである。だから母は、私に何を食べたいかもう聞かない。それほどうどんが好きだ。

 

私の高校時代、毎日母は手作り弁当を持たせてくれた。どんなに朝が早くても欠かさず弁当を作ってくれた。夏には冷やし中華など、食が細い私でも食べられるように工夫して、たくさんの麺料理を作ってくれた。特に好きだった麺料理は、冬に作ってくれたうどんだ。

 

高校時代に友達関係で悩むことがあった私は、昼食時間に時々、一人で食べることがあった。ある日母に相談すると「無理に誰かと食べなくていいよ。温かいもの食べたら心が温まるよ」と言って、次の日うどんをお弁当にしてくれた。

その日は一人でうどんを食べた。その日のうどんは、いつもよりすごくおいしく感じた。スープも全部飲みほした。食べ終わると心も体も温まって、一日を幸せな気持ちで終わることが出来た。家に帰って母に「ありがとう、おいしかったよ」と言うと、母は「心が温まれば幸せな気持ちになるやろー!」と元気づけてくれた。それからは、浮かない顔をして帰ると、次の日にうどんを作ってくれるようになった。

 

この時から私はうどんが好きになった。

 

決して手の込んだうどんではない。しかし私の心を温めてくれた母のうどんが、どこのうどん屋さんのうどんよりも好きだ。

 

お母さん、手作り弁当のおかげで高校三年間、楽しく過ごすことが出来ました。

お母さん、ありがとう。

 

 

 

【作者のことば】 

 

エッセイを書くことが初めてだったのでなかなか書き進めることが出来ませんでしたが、

過去を振り返り、自分の心が温まった時のことを書きました。皆さんも何かにつまづいたり、落ち込んでいるときは、心が温まるものを食べてみてください。少しでも元気になれると思います。