連休がついたので、奈良の平城宮跡に行ってきた。

遷都1300年祭で、イベントも人もぎっしりだったが、それ以上に、平城宮跡は、草が青々なびき、どこまでも広びろしていたので、全体的にみると、混み合った風もなくてよかった。

ものづくり体験で、勾玉作りができるというので、作ってみた。

勾玉が好きだ、と言いながら、1度も作ったこともないのもなあ。

というわけで、胸を張って勾玉好きを自任するために、頑張ることにしたのだ。


材料は、滑石。

あとで勾玉に通すための紐と、加工するためのサンドペーパー2種類。込みで300円。

滑石の四角い塊には、紐を通す穴だけ、あらかじめ開けてあった。

まず、粗いサンドペーパー、次に目の細かいサンドペーパーで削って磨く。

湾曲部は、鉛筆にサンドペーパーを巻いて削る。

案外、あっさりと削れる。面白いほどにみるみる角がとれていくので驚いた。

これならすぐできちゃうな、と思ったが、削っているうちに熱中して、結局1時間かけた。


むぎめ va

むぎめ va

勾玉って、作れるんだな。

裏と表で、違った模様が浮き出ているのは、木目じゃなくて、石の目というんだろうか。

紐を通して、首にかけた。

てのひらに握りしめると、ひんやりして気持ちいいけれど、自分の一部がかよっているような。


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学生時代に、たぶん、初めて買った勾玉と、てのひらの上で並べた。

糸魚川産の天然石だが、新潟は通過しただけで、糸魚川に行ってはいないと思う。


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うちに、滑石の標本があった。

これも、簡単に加工できるんだろうな。


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小枝さんが、新しく学芸員見習いになった「石と木の実のガーデン」。

石や木の実の名前を覚えることから始めたいが、そもそも、石や木の実の名前を、ガーデンの誰も知らない。

昔は知っていたのだが、みんなが名前を忘れてしまった。



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小枝さんをガーデンまで運んでくれた、飛行機乗りクマのノエルも、調査飛行のために、ガーデンで働くことになった。

七草の後に船出した旅の仲間たちの物語を続けよう。


小枝さんは、飛行機乗りクマのノエルの飛行機に乗せてもらって、石と木の実のガーデンに向かった。


春からガーデンの学芸員見習いになるのだ。

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おかかおにぎりと、音楽ウサギと、3匹の船乗りクマのドーナツ、シンスケ、エド。


一行は、今もまだ、お正月とクリスマスの島のすぐそばにいた。


ジブラルタル海峡へと向かう前に、まず、進路を南にとり、黄色い大海を越えたところにある宿場町に立ち寄った。


クリスマスに頼まれていたパスポートをお茶犬に届けるためだ。


クリスマスとお正月の島から、宿場町までは、海が穏やかなら、ほんの半日の航海だ。


水先案内は、クリスマスに知り合った雪だるま(ストラップ型)。


雪だるまたちが出迎えてくれた。


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私たち、似てるって言われるけど、本当かな?


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ハートの雪だるまの案内で、お茶犬と、オランウータンのサクラちゃんに会った。


お茶犬とサクラちゃんは、宿場町の最上層に住んでいる。



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ハートの雪だるま

「私は今年、小樽から来たばかりなんですけど。お茶犬さんは前から住んでますし、サクラちゃんは宮崎のフェニックス動物園の出身だそうですよ」


おかかおにぎり


「お茶犬さん、サクラちゃん、はじめまして。お茶犬さん、これ、パスポートです」


お茶犬


「ありがとう。更新の時期だったんです。ほんと、助かりました」



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サクラちゃん


「おかかおにぎりさん、はじめまして。黄砂も飛んでくるし、しばらく、天候も安定しないから、しばらくここで過ごしていったらどうでしょう」


お茶犬


「アパートも、温泉もあるし、お正月とクリスマスの島で行事があったら、すぐに出かけられますよ」


旅の仲間たちは、宿場町に滞在して、天候が良くなるのを待つことにした。


春らしい陽気と、寒の戻りを繰り返すうち、いつの間にか、初夏になった。


「新しい仲間が増えたんだって」


5月の朝、船乗りクマのドーナツとシンスケとエドが、音楽ウサギと、おかかおにぎりに、聞きこんできたうわさを報告した。


「クリスマスとお正月の島。今は、ただ、時計台とラジオの島って呼ばれてるみたいだけど。ちょっと渡って、新しい仲間に会いにいこうよ」


島には、ハナミズキの花や、小さなてのひらのような若葉の新緑があふれていた。


島に着いたばかりの新しい仲間は、青い鳥と、青い魔法使い。



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青い魔法使いは、真新しい白壁の小屋から出て来ると、


「旅をまた始めましょう」


と言った。






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