帰るのか帰らんのかごそごそごそごそする私達の元に
とうとう、いよいよ、梅田氏がやってきました。
慌てて煙草に目を落とす私。
なんてゆーか、顔向けでけへん。
そのときの気持ちを
「メイド喫茶でメイドさんを待つ客の気持ちがやっとわかりました」
と後に姫ちゃんは語りました。
わしも、バニーズクラブでバニーさんを待つ客の気持ちがわかったよ。
「どうも、二日連続でありがとうございます」
と仰る梅田氏。
ニタニタと姫ちゃんの視線を浴びているのはわかりますが、
煙草に目を落としたまま、ちょいちょいとおいでおいでをして
「梅田さん、あの、少々お話が」
と訴えます。
なにごとならんと後ろの椅子を引っ張り、腰をおろしてくださる梅田氏。
ええお人や。
座ってくださったんやで、ええ人の所業です。
だって、私、どう考えても不審者やし!!
「その、ですね、あの、うふふ、くすくす、ええと」
ああ、どうして私は不細工なのであろう。
どうして私は姫ちゃんじゃないのであろう。
私が姫ちゃんなら、毅然としていられるのに。
不細工であるがゆえ、薄気味悪く、くすくす卑屈に笑ってしまう。
「その、くすくす、お願いが、その、ご許諾いただきたいことがございまして」
不安げに、心配くださるような面持ちで、身を乗り出してくださる梅田氏。
いいよー、きもちわりっ、ってって逃げちゃっていいすよー。
不細工がちょづいてんじゃねえよってって蹴飛ばしてください。
踏んづけてください。
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