一昨日、昼過ぎから身体の節々がかなり痛みだし、頭の中で

(げっー、こりゃ、マズイ、風邪ひいたみたい)

と、主治医の渡久地先生と入退院の管理師長さんの顔を見つめながら、考えておりました。

感じから言いますと間違いなく風邪です。

いや、この身体の痛み方はひょっとしてインフルエンザかもしれません。

(あーあー、これではまるで弱り目に祟り目だなぁ…)

そう言えば、昔、弱り目に祟り目と言おうとしたところが、弱り目に当たり目と言ってしまい、失笑を買ったことがあります。

干しイカがなんだってんでしょう・・・

どっから急に干しいイカが出てくるのでしょうか・・・・

 

目の前の渡久地先生は苦虫を噛み潰したような顔をして、しきりに「残念です、裏切られたような思いですと言ってますし、入退院の管理師長さんは涙目になっています。

実は私病院で缶チューハイを飲んでいるところをナースさんに見つかり、その結果、病院に入院してしながら著しくルールを破ったとして怒られていたのです。

実は飲酒が見つかったのは今回が二回目。

前回はお昼時で、その日のメニューがチャーシュー丼。

ふっくらご飯の上に豚バラ肉部分のチャーシャーが乗っていて、これをお茶や水で頂くというのは野暮、缶ビールの極小サイズを出して、どんぶり食べながら呑んでたんです。

そこに突然現れたのは女性の看護士さん。

言われましたよ。

「紺美さーん、ここはやっぱり病院だからねぇ。

アルコールはちょっと・・・・」

この時は問題にはなりましたが、病院内で大事にはならないよう主治医もナースさんたちも取り計らってくださったようです。

折角、一度目を不問にしたというのに、今回、またしても…。

しかも、今回は男の人と・・・・つまみのピスタチオなんかを間に置いて・・・・

 

この前、私、テレビのディレクターさんとカワウソを見に出かけたと書きましたよね。

で、お昼を食べている時に彼の見解を聞き、反発を感じ、病気で色々と我慢しているというのに、これ以上はストレス感じたくないと、心の中で取材の中断を申し出ようと決心していたんです。

でも、ディレさんも東京からこちらまで何往復もして、私を取材したいとの意義を懇切丁寧に話してくださったし、また私の気持ちを理解する言葉を幾つも投げかけてくださいました。

頂いたメールも心のこもったものであったし、私も自分の考えをついつい赤裸々に書いたりしてしまったわけです。

何よりも、紺美さんの思いを伝えることに意義があるのだと説かれ、私もこの人ならと・・・ぐらっと来たのも事実です。

まあ、その辺は田舎のおぼこ娘ですから、娘というよりオバハンですが、その気になりやすいのです。

 

カワウソの帰り道、スーパーに寄り、缶チューハイ2本とピスタチオを買いました。

私は言いにくいことを言わなきゃで、お酒の力を借りようと決めたのでした。

安直といえば安直ですよね。

でも、連泊までしているディレさんにシラフではどうしても言いにくかったのでした。

 

で、私の病室テーブルでディレさんとさしで呑みました。

 

過去の栄光を自慢するわけではないんですが、私、いわゆる、酒豪タイプだったんですよねぇ・・・。

まぁ、別な言い方をすれば、なかなか酔いつぶれない、非常にコスパの悪い女だったんです。

 

話も佳境になってきたその時、女性の看護士さんが入ってきました。。

 

私は手足、指も動きが悪くなっていますから、ヤバいっとなったら、ディレさん あなたが隠してくださいよ、と暗黙の決まりごとはあったのですが・・・

私も含め、2人して少しばかりホワーとしてました。

私もすっかり酒に弱くなったものです。

取材を止めて欲しいと私が言って、ディレさんは 食い止め作戦、両者譲らず がっぷり四つに・・・・なんて、

とにかく、話は白熱していたのです。

 

「あっ、紺美さーん、ダメじゃないですか。お酒なんか呑んで。

それでなくてもフラフラしているのに、余計に危ないでしょ。

二回目ですよね。

主治医にも連絡します」

 

スーパーで缶チューハイを買う時、一応パッケージを選んだんですよね。

ピンクで可愛いのを手に取りました。

ですからピーチ味です。

もしものことを考え、一見ジュースにしか見えない物を探したんです。

でも、ひとつ気になることが・・・・

大きくではないのですが、≪ほろよい≫と商品名が缶に書かれているのでした。

 

ところがピンクの可愛いデザインで誤魔化そうとしていたのに・・・

看護士さんが来た時、ほろよいという文字は思いっきり看護士さんのほうに向いてました。げっーーーーーー

 

もう弁明の余地はありません。

 

どんな理由であれ、ルールを破った私が悪いのです。

 

 

 

それにしても、身体の節々が痛すぎる。

渡久地先生の困惑したお顔と看護師長さんのもの悲しいお顔を時おり見つめ、殆どはこうべを垂れ続け、私はまずいなぁ行くとこないんだよなーと考えていました。

 

四月の自死騒動で良子お姉ちゃんは完全にビビりまくりになっていますし、二階の部屋なんて階段の昇降は介助があっても無理です。

昇降しなくても済むようにするには家庭内引っ越しをして、私が階下で生活できるようにするしかないのですが、そんなことは全く望んでないのです。

 

私の今の状態で長期入院ができるのも、主治医渡久地先生のお陰ですし、管理看護師長さんをはじめとした病院スタッフさんのお陰です。

ひたすら感謝の辞と謝罪の辞を言いました。

 

その甲斐あってか・・・

渡久地「本来ならば即刻退院の運びなんですが、今月下旬に次の行き先に移動する予定なので、それまで待ってほしい、とお願いされましたから今月いっぱいを入院の期間とします」

 

あとはもう、水戸黄門の世界ですよ。

ははー―と深々お辞儀をし、

姉たちと私並んで「申し訳ありませんでした」

 

私は身体の節々の痛みが気になるし、私のせいでみんなに不快な気持ちを味合わせ、済まないなぁと考えつつ、飲酒で怒られるなんてまるで高校生みたいと一挙に色んな思いが錯綜しました。

 

部屋に戻って、まずは姉達に謝り、それから体温を測ってみました。

何と38度以上あるじゃないですか。

 

姉達も帰り、夕ご飯も済み、ベッドで横になりながら、もう一度体温を測ってみました。

今度はさっきよりも上がっていて39度以上ありました。

頭の中はインフルでいっぱい。

紺「ねえ、看護婦さーん、私、この熱の出方はインフルだと思うんですよねー――」

看「うーん、それっぽいですねぇ。熱が急にそこまで上がり、節々の痛みがかなり酷そうですしねー。明日、朝いちで検査してみましょう」

紺「はーい、判りました。おやすみなさーい」

 

かくして翌朝、インフルエンザの検査。

皆さんもご存知でしょう。

どのようにするかは。

 

鼻の随分奥まで特殊綿棒みたいなのを押し込まれ、ヒーヒーっ叫びながら検査しました。

涙はポロッポロッです。

 

検査はすぐに行われたようで、検査結果の書かれた紙を持って、渡久地先生が部屋に来てくださいました。

「紺美さーん、インフルエンザはA・B共に陰性でしたよ」

 

あぁー、良かった。

私はてっきりインフルだと思いましたよ。

以前高校生の頃、インフル予防注射を打ちまして、あれって確か2回打つんですよね。

私、1回目の直後にインフルやっちゃいまして、それはもう鼻水に喉の炎症に全身の痛みにたーいへんだったのです。

それ以来、予防注射怖いでして・・・

 

つい先だっても、院内でインフル予防の注射希望者を募っていて、私は「そんなもん意味無し、受けんわ」と、看護士さんに言ったばかりだったのです。

これでもしインフルかかっていたららシャレにならんわと、こういう意味でもOMGだったのした。

 

しっかし、それにしても厭な熱。

7度以下になかなか下がらない。 

鼻水ジュルジュルしながらくさってます。

バカは風邪ひかないというし・・・・ってことはバカではないってことだから良しとしますかねーー。

 

 

 

 

 

 

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