その名はたしなみ
車イスの背もたれにかけてあるチェックの膝掛け、前々回の記事に写真で出ましたがが、そうアレです。

これを川野PTさんは「たしなみ」と言うんです。

私の理学リハビリのメニューは、主に固いベッドのような物の上に横になって、川野PTからマッサを受けて下半身の筋トレを行います。
それで、あの膝掛けを毛布のように自分の体にかけるのです。

川野PT「紺美さん、寒いですか?」
紺美「いいえ、寒さなんて少しも…」
川「でも、毛布みたいにかけているから」
紺「…。毎日お風呂には入れないから…
もしもニオイがしたらと…」
川「えー、そんなことありませんよー」
紺「一応これ、レディーのたしなみなんです」

それ以来、川野PTはいつも冗談で
「あっ、たしなみがめくれてしまいました」とか
「今日もたしなみ かけますか」
とか、言うのです。

私はその度にゲラゲラ笑ってしまうのです。

川野PTはどんなときでも真顔で言うから、よけいに可笑しいのでした。

岩下さんの気遣い 
言語のリハビリは担当者が女性の岩下さんです。
元来 聞くのも話すのも大好きなしゃべくりおばさんである私は岩下さんとの時間も大好きです。
それで、時間も忘れて、岩下さんと話し込んでしまうのですが、いかんせん 私のしゃべくりエネルギーが点滅してしまい、グッタリになってしまうんですねー。
  
そんな私の様子をみた岩下さん、文字盤を作ってくれました。

それが下記の写真です。
表はあかさたな表。
裏はよく使う言葉。
このよく使うであろう言葉のリストはあらかじめあって、5つほど私が頼んだ言葉が加われています。
追加した言葉がどれかはだいたい察しがつきますでしょう?
例えば「忘れないでね」なんてのはFOR良子お姉ちゃんでして…。
「くさかったら ごめんなさい」という言葉をチョイスしたのを川野PTは「紺美さんらしいなぁ」と言っていました。
ちなみに岩下さんは
「長年 言語盤を作ってきましたが、くさかったら…なんてリクエストは初めてですねぇ」と首をかしげていました。



この言語盤、大事に使います…って いつまで使えるんだろう?あたし…。

散歩はどちらに?
テーブルの上に例のピンクパンサーに肩を組まれているラヴちゃんの写真を置いてました。
ちょうとそのとき口腔チームの美男美女先生がたが来たんですね。
ある美人先生がラヴちゃんの写真を見て、
「わー、かわいい!紺美さんのワンちゃんですかぁ?」
私はただありのままを答えました。
「10年以上一緒にいたんですか、去年の秋にお空に散歩に行ってしまいました」と。
そしたら美人先生たいそう驚いて
「えっ、オーストラリアに散歩にですか?」って…。
滑舌しんどくて面倒くさいから、ただ黙って頷きました。
マルチーズが飛行機のチケット持って、ちょっとそこまで、なんて言いながら成田空港ウロチョロしてたら、キュートだよなぁ!!!

長靴を履いた美容師
今回も、お風呂のときは良子お姉ちゃんに甘えているマグロ紺美です。
良子姉は長靴と長エプロン姿で築地のマグロ問屋の女将という感じです。

風呂が終わると、良子姉は普段着となり、私の髪を乾かす美容師さんとなります。
洗面台は入院している部屋の入り口にあります。

ブィーン
ドライヤーの音がけたたましくなります。

そのとき若くきれいな看護師さんがスニーカーを抱えながら物凄い勢いでこちらに向かって走ってくるではないですか!

「お姉さーん、履き物をお忘れですよー」

見ると 姉は長靴を履いたままでしたびっくり

良子姉は私に笑いも提供してくれるのですチュー