今回の入院では、回診に研修の方は全くいませんでした。
また、外来主治医は今まで通り鈴木先生、入院時の担当医は竹田先生、田海先生、紅一点の蒲田先生となりました。
どうやら、今年度になり、業務分担を新しくしたようです。
私の病状は鈴木先生から竹田先生たちに伝達されていたようです。
鈴木先生もそうですが、今回の先生がたも話を色々としてくれるかたたちでした。
その中でもちょっと私の耳がダンボになってしまう(°∀°)b 内容があったので、備忘録としてもここに書いておこうかと…。
今さら…感満載で恥ずかしいのですが…。
バカちんをさらけ出す覚悟で、田海先生と私の会話を再現しますね。
◎小脳は金太郎飴
田海先生は多分まだ若いです。
オン年30代前半じゃないかしら。
田海「~、この病気にはリハビリが大事なんですねー」
紺美「せっかくの先生のご意見に茶々をいれるようで申し訳ありませんが、リハビリをして筋肉はつくかもしれませんが、私の疾患部は小脳であり、つまり運動を司令するところがポンコツになっているのでは、いくら腕や足を鍛えても仕方がないのでは?」
田「うーん、小脳というのはですね、どこの部分を見ても同じ作用をするんですね。
大脳なんかですと、この部分は顔認識とか、その部分は文字記憶とか、パーツごとに役割が違うんですよ。
ところが、小脳はどのパーツでも、運動を司るという役割でして、ここは腕担当とか、ここは足担当とかって分かれてないんですね」
紺「だからなんですねぇ!
私はまだ末期ではないとおもうんですが、もう全ての動きが不自由で、不自由で」
田「残念なことに紺美さんの小脳は萎縮を続けていくでしょうが、残されている小脳に司令の機能を新しく覚えさせるということは可能なのです。
リハビリを続けていきながら、手足腰を強くするとこは勿論ですが、残っている小脳に機能を新たに刷り込んでいくというのも大きな目的なのです」
田海先生のお話は非常に判りやすいです。
しかも、率直な方という印象を私は受けました。
よしっと思って、せっかくのこの機会だからと、やや訊きにくい、答えにくいことを尋ねてみました。
紺「あのー、多系統って、小脳をどれだけ縮ませるんでしょうか?
無くなるということはないと判りましたが、どのくらいまで?
それから私の小脳は健康な人と比べて、健康な人の小脳を100とすると私の小脳はいくつぐらいなんでしようか?」
田海先生、困った顔をなされていました。
そして、暫し虚空を見つめてから大きく息を吸って話し出しました。
田「転倒による大怪我、或いは誤嚥による肺炎などこれらは多系統の病状による二次的災害ですよね。
多系統はこの疾患が直接死因となることは少ないです。
この二次災害が起きなかった場合を仮定しますと、そーですねー、小脳はだいたい50パーセントぐらいまで萎縮するでしょうか…。
しかし、これは明確には言い切れないんですよねー」
私は黙って頷きました。
(そうか、50パーセントまでは縮むと判っているんだな…)
翌日、MRIの検査を控えていて、MRIは1年ぶりだったのて、この結果を待ってから尋ねれば良かったのでしょうが、私は自分の小脳がどのくらい残っているのか訊いてみました。
紺「それで、私の小脳は~?」
田「うーん、そうですねー。こ紺美さんのは、本来の小脳が100とすれば、だいたい80ぐらいですかねーーー」
私の小脳がどのくらい萎縮しているのか、1年前の状態になりますがおおよそ判りました。
やっぱり田海先生は答えてくれました!
先生、言いにくいことを言わせてしまったよね。
でも聞けてスッキリしました!
先生、ありがとう!!
◎リハビリ士の言葉
私は三種類のリハビリを受けています。
理学…川野さん男性
作業…鷲尾さん男性
言語…岩下さん女性
田海先生のお話がとても興味深かったので、その内容をそれぞれのリハビリ士さんに話したところ、さらに興味深く解説してくださいました。
川野PT「紺美さん手や足がプルプルするでしょう?
そのプルプルが出ないためにもリハビリをするんです。
小脳が司令できても、手足がプルプルしてては困るじゃないですかー」
鷲尾OT「それは戦略を現在の小脳に覚えさせるということですよ。新しい戦略を立て、小脳に覚え直させてるんですよ」
岩下ST「真の病識ってことですね。
つまり、その病状にはどんな対応策が必要となってくるのか、そのへんのことも認識しておくということが真の病識なんです。
紺美さんはその先生から真の病識を教えてもらったんですよー」
やはり専門家の知識はさすが違いますー。
◎壊そうとする力と創造しようとする力
古寺先生も神経内科の先生です。
私の担当ではないようなのですが、ありがたいことに、ときどき様子を覗きに来てくれます。
その日も私のところにヒョイと顔を出してくださいました。
私は田海先生から聞いた内容を釈迦に説法するように得意気に話しました。
古寺先生は
「あらー、彼もいいこと言うじゃない!」
と、茶目っ気タップリに答えた後、こう言いました。
「君の小脳は壊してしまおうとする力と新たに機能を創造しようとする力、つまりは相反する力が常に競り合っているんだよね」
なるほど~~判りやすい!
そして、インパクトのあるお言葉!!!